2009年9月7日月曜日

インドネシア語再挑戦


インドネシアに住み始めてまる1年経った。というのに、私のインドネシア語は未だに最初の2週間ジョグジャカルタの学校で学んだ知識に毛が生えた程度で、下宿先の3歳児にも劣る体たらく。その昔ブラジルで1年を過ごした後の私のポルトガル語力とは雲泥の差である。

友人に国際協力の仕事でスリランカに派遣されているAという人がいて、彼もまた派遣されて1年経つがシンハラ語が思うように上達しないというので、先日メールでぼやきあったところである。

私の方の敗因を分析すると、まずは圧倒的に曝され度が違う。ブラジルでは英語はほとんど通じなかったので、とにかくポルトガル語を使わなければ何もできなかった。対するここバリは観光地なので、英語が結構通じてしまう。更にバリの人々の日常言語はバリ語なのであり、インドネシア語はあくまでインドネシアの国語、共通言語としてあるので、そういう意味でも曝され度が違う。

さらに、これはAとも同感したのだが、辞書が良くない。知りたい言葉をひいても載っていないし、載っていても複数の選択肢のうちどれを使うべきなのか、どう使えばいいのかが分からない。

しかし何と言っても一番大きな要因は、やはりその言語に対する愛である。私はブラジル音楽に恋をしてブラジルに渡った人間で、その音楽の一部たるブラジル・ポルトガル語をこよなく愛している。が、インドネシア語に対してはそれがない。これは決定的な違いである。これはスペイン語を愛するAも同じようだ。

しかし、滞在も長くなるとそうも言っていられないのだ。愛がなく、死活問題ではないにしても、やはり地元の人たちと思うようにコミュニケーションがとれない状態はかなりフラストレーションがたまる。1年振りにジョグジャを訪れ、インドネシア語の先生たちに再会したりしたことで、私の反省に火がついた。

そんな一念発起の折、素晴らしい辞書に巡り会ってしまった。今までも本屋をのぞく度に辞書コーナーをチェックしていたが、なかなかいい辞書に巡り会えなかった。それがようやく、である。値段も張るので勇気が要ったが、思い切って買ってしまった。

「学習者のための現代インドネシア語辞書」というこの辞書、その名の通り、学習者のニーズをよく分かって作られており、解説、例文、スラングや綴りのバリエーションが豊富で、私の知りたかったことに見事に答えてくれる。素晴らしい。感動的。著者の先生に会ったら、両手を握ってぶんぶん振り回してしまいそうだ。無知の暗闇に光が差したかのような、知る喜び。Aくんごめん、お先に!