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2011年7月22日金曜日

広河隆一さんのチェルノブイリレポート(1993/94年)

チェルノブイリ原発事故から7〜8年後の1993〜94年、櫻井よしこさんがキャスターを勤めていた日本テレビ「NNNきょうの出来事」で放映された「シリーズ チェルノブイリ」。

写真家の広河隆一さんによる現地レポート。


チェルノブイリ特集 第1回 潜入!最悪汚染ゾーン('93.5)


チェルノブイリ特集 第2回 子供に何が起きたか('93.5)


チェルノブイリ特集 第3回 原発汚染 死の生活('93.5)


チェルノブイリ特集 最終回 少女の体に放射能は 衝撃的レポート('94.7)


爆発的に増え始めた子どもの甲状腺ガン、小児白血病、奇形、流産・死産、亡くなっていく子どもたち…

5年後の1991年に広島の学者が率いるIAEA調査団が出した「放射線による健康被害はみとめられない」という恥知らずな安全宣言が、救援の手を遠ざけ、被害を拡大した。

2011年7月19日火曜日

チェルノブイリ小児病棟〜5年目の報告〜

チェルノブイリ原発事故から5年後の1991年にNHK広島が放映した番組。



広島大学原爆放射能医学研究所の3人の医師が白ロシア(ベラルーシ)を訪れ、放射能の子どもたちへの健康影響を調査した。


現地では2〜3年後から甲状腺ガンと小児白血病が増え始め、4年後から急増していた。また奇形児(特に水頭症)の発生率が増えていた。


白血病の進行が非常に速いのが特徴で、11歳のヴィクトルくんは発病してからわずか20日で亡くなった。ヴィクトルくんが育ったホイニキ市はチェルノブイリから70km離れた高汚染地域(5~15Ci/km2=185~555 kBq/m2)で、ホットスポットが点在しているが、ホットスポットがどこにあるのか住民には分からない。ホイニキが放射能で汚染されていることが分かったのも、事故から3年も経ってからだった。


医師がヴィクトルくんの住んでいたアパート周辺の地表の線量を測ってみると0.33μSv/hくらいだった。同じ環境で暮らしている妹のユリアちゃん(7歳)の血液検査をしたところ、やはり染色体に異常が見つかった。


1991年5月、IAEAはチェルノブイリ原発事故による健康影響はないとする報告書を出した。その内容は事故後ベラルーシの子どもたちに起きている現実とはかけ離れたものだった。


佐藤医師のことば。「放射線はあらゆる病気を起こす。人生の流れで考えてみると、まず妊婦が被曝すると、胎児の流産・死産が起こる。その障害を乗り越えた子どもは、奇形になる。それを乗り越えた子どもがようやく正常になって生き延びると、今度は甲状腺ガン、小児白血病になる。それを過ぎると、今度は大人の白血病、ガン。被爆者は一般に寿命が短い。そして次に、次世代への遺伝的影響がある」


ヴィクトルくんとユリアちゃんの住むホイニキ市の汚染レベルは185~555 kBq/m2。これは前項に照らし合わせるならば、移住の権利が生じるゾーンであり、福島市、郡山市、二本松市あたりの汚染レベルに相当することにご注意いただきたい。二人の家の前の地表面の空間線量は0.33μSv/hくらい。福島市の中心に近い学校は大体どこでも1μSv/hを超えているそうだ。

参考:放射線数値マップ〜シンチレーション式カウンターでセシウムの数値を測定

チェルノブイリと福島の避難基準

NPOチェルノブイリへのかけはしの野呂さんも、国際環境保護NGOのベラネク氏も、異口同音に「福島の線量は高すぎる。チェルノブイリでもそんなに高いところに人は住んでいなかった。そういうところに、ふつうに人が生活し、子どもが遊んでいるなんて信じられない」と言う。


そこで改めて調べてみた。


こちらはNPO原子力資料情報室が7月10日に行った公開フォーラムの映像。

2011/7/10 公開フォーラム「福島原発の真実」セッション2 「放射線被曝の現状」

スピーカー: 阪上武さん(福島老朽原発を考える会)、崎山比早子医師(高木学校)



阪上さんの説明によると、チェルノブイリの避難基準はこのようになっている。

セシウム137による土壌汚染

185~555 kBq/m2

(5~15 Ci/km2)

555 kBq/m2以上

(15 Ci/km2)

年間被曝量

1~5mSv/年

5mSv/年以上

移住の権利

移住の義務


福島市は移住の義務と権利の間をいったりきたり。

郡山市や二本松市も移住の権利が生じる(公的支援が受けられる)ゾーンに入っている。

2011年7月13日水曜日

チェルノブイリ被害実態レポート一部先行公開

私が参加している「チェルノブイリ被害実態レポート翻訳プロジェクト」では、このたび、すぐに役立ちそうな部分をウェブで先行公開することになりました。


第一弾はこちら

第13節 チェルノブイリの放射性核種を除去する


科学文献なので少々取っつきにくいかもしれませんが、子どもが体内に取り込んでしまった放射性核種を排出するのにリンゴペクチンが効果があったなど、参考になる情報を含んでいますので、是非ご一読ください。

またどんどん拡散してください。

2011年6月17日金曜日

菜の花プロジェクト


田中優さんの講演で紹介されていたNPOチェルノブイリ救援・中部の菜の花プロジェクト。

土壌中の放射能を“菜の花”で吸収して荒地を耕地に再生、さらに、“菜の花”からBDF(バイオディーゼル油)、BG(バイオガス)を生み出す、という何とも夢のあるエネルギー自給型農地再生プロジェクトだ。

土壌を浄化し、農業を復興させて病気の根源を絶ちたい、被曝→病気→貧困→救援という連鎖を絶ちきりたい、という思いから2006年にスタートし、現在進行中だそうだ。


メンバーの河田昌東さんのインタビュー(4月2日)によると、福島でこれをやるのは放射性物質の放出が止まってからでないと意味がないということだが、将来的にこういう夢のあるプロジェクトや研究が福島の土地を再生してくれるといいなと、心から願っている。


チェルノブイリ救援・中部の河田昌東氏インタビュー1/2(110402)

チェルノブイリ救援・中部の河田昌東氏インタビュー2/2(110402)

2011年6月9日木曜日

チェルノブイリハート


「チェルノブイリハート」という映画を見た。

チェルノブイリ原発事故から16年後の2002年に撮られたドキュメンタリー。

この夏日本で公開される動きがあるそうだ。

アイルランドでChernobyl Children’s Project(チェルノブイリの子どもたちプロジェクト)を主宰するAdi Rocheさんを案内役として、チェルノブイリ原発事故により最も深刻な汚染を受けたベラルーシの甲状腺病院、精神病院、孤児院、心臓外科病棟などの子どもたちを映し出す。

タイトルの「チェルノブイリハート」というのは「チェルノブイリの心臓」という意味。チェルノブイリ原発事故後、心臓に欠陥を持つ子どもが多く生まれるようになった。ウクライナでは「チェルノブイリの心臓」と呼ばれた。

とても痛ましく、つらい映像だ。しかし目を背けてはいけないと思う。

これは遠い国のかわいそうな子どもたちの話ではない。このまま何もしなければ、日本で起きてしまうことだ。

考えよう、どんなに小さくても、自分のできること。


字幕がないので、大体の流れが分かるように抄訳をつけます。


【抄訳】


シーン1:テロップ

世界最悪の原子力事故が1986年4月26日に起きた。

ウクライナ北部のチェルノブイリ原子力発電所が爆発を起こし、190トンの放射線ウランと黒鉛が大気中にばらまかれた。

60万人のリクビダートル(事故処理作業者)が徴収され、大量の放射能にさらされた。

事故以来、1万3千人のリクビダートルが亡くなっている。

チェルノブイリの人々は広島原爆の90倍の放射能にさらされた。

40万人以上が避難し、2千以上の村が解体された。

しかしチェルノブイリの被害を最も受けたのは子どもたちだった。


シーン2:チェルノブイリ立入禁止区域

防護服とマスクをつけて、チェルノブイリ原発30km圏内の立入禁止区域へ。

今でも放射線量は非常に高い。アイルランド、ダブリンの通常の環境放射線量の1000倍。

実は事故で大気中に放出された放射能は3%。残りはまだ石棺の中にある。

石棺は劣化が進んでおり、危険性が叫ばれている。

「次なるチェルノブイリはチェルノブイリ自身」と言われている。

(筆者注:しかし次なるチェルノブイリは福島になってしまった)


シーン3:ベラルーシの首都ミンスクの甲状腺病院

甲状腺がんの子どもたち

チェルノブイリ事故後、ゴメリ(ベラルーシの高濃度汚染地域)の甲状腺がんの発生率は事故前に比べて1万倍に増えた。


シーン4:ミンスク郊外にあるベラルーシ最大の精神病院

知的障害や身体障害をもつ子どもたち

チェルノブイリ事故後、先天性出生異常が2.5倍増加した。


シーン5:ミンスクの孤児院

奇形の子どもたち

チェルノブイリ事故前はなかった施設。


シーン6:チェルノブイリから240kmの汚染地域の村

セシウム137で汚染されている。

「放射能は心配だけど、どうしろって言うの?

みんなまだ生きてるわ。

ほら、こんなに長生きしてるじゃない。

死んじゃいないけど、骨が痛いわね。

来てくれてありがとう」


シーン7:体内被曝の測定

チェルノブイリから200kmの汚染地域の村で、ベラルーシ放射線研究所の科学者2名が学童の体内放射性セシウムレベルを測定した。

106名の学童のうち、45名が70以上という危険な体内被曝レベル。


シーン8:精神病院

知的障害や身体障害のある子どもたち。

手足に障害のある男の子

「大きくなったら医者になりたい。子どもを助けたいから」


チェルノブイリから80kmのゴメリは人口70万人。

危険限度とされるレベルの40倍以上のセシウムで汚染されている。


シーン9:ミンスクの孤児院

水頭症の子どもが増えている。


シーン10:ゴメリ市民産科病院

医師によると、健常な赤ちゃんが生まれる率は15〜20%。

免疫系が弱く、生後病気になる子が多い。

ベラルーシの乳児死亡率はヨーロッパ平均の3倍。


シーン11:ゴメリの新生児集中治療室

遺伝子に損傷をもつ子どもたち


シーン12:ゴメリの小児科病院

心臓に疾患をもつ子どもたち

心臓手術を待つ子どもたちは7千人。手術をしなければ死んでしまう。


シーン13:ミンスクの小児科病院

心臓外科病棟

アメリカのボランティア医師チームが重い心臓病(=チェルノブイリハート)を持つ子どもたちの手術を行っている。

チームは13名の子どもの心臓手術を行った。

手術を受けられるのは年300名以下。

手術待ちの子どもの大半は2〜5年以内に亡くなってしまう。


シーン14:テロップ

国連の推計によれば汚染地域で生活している人は600万人。

1986年、チェルノブイリ原発の爆発により、放射能の雲がウクライナ北部、ベラルーシ、ロシアへと運ばれた。

高い放射線レベルがスウェーデン、イギリスのウェールズ、アイルランド、ギリシャ、アラスカでも記録された。

ベラルーシは国土の99%が汚染されている。

2011年5月14日土曜日

チェルノブイリから20年

チェルノブイリ原発事故から20年目にNHKで放映された番組

「汚された大地で〜チェルノブイリ20年後の真実〜」

チェルノブイリから10年

チェルノブイリ原発事故から10年目にNHKで放映された番組


「終わりなき人体汚染〜チェルノブイリ事故から10年」

2011年5月11日水曜日

チェルノブイリの被災者ナターシャ・グジーさんからのメッセージ

まったく存じ上げあげなかったのですが、日本で活躍されているウクライナ出身の歌手で、チェルノブイリ原発事故の被災者であるナターシャ・グジーさんという方の存在を、毎日チェックしているこちらのサイト(http://amanakuni.net/)で今日初めて知りました。


お父さんがチェルノブイリ原発で働いていたため、原発からわずか3.5kmのところに住んでいて、6歳のときあの大事故が起き、被ばくしたのだそうです。それから避難所を転々として、長じて音楽の道に進み、ご縁があって来日。今は日本でご活躍されているとのこと。


そのナターシャさんが3年前の8月6日に広島、長崎、チェルノブイリへの思いを語り、歌っています。


そして今回の福島原発事故に寄せて、福島の方々を短期間でも一般家庭で受け入れるよう呼びかけています。


あまりに美しい方なので見とれてしまいましたが、胸に切々と訴えるメッセージを是非お聞きください。


ナターシャさんのウェブサイトはこちら:

http://www.office-zirka.com/index.htm


ナターシャさんのウェブサイトに掲載されていた東北関東大震災被災者支援プロジェクト「つなぐ光」

被災された「妊婦の方、子ども連れの家族」を沖縄で受け入れるための情報センターだそうです。

http://tsunaguhikari.jp/

2011年5月3日火曜日

チェルノブイリ被害実態レポート翻訳プロジェクト

「チェルノブイリ被害実態レポート翻訳プロジェクト」というボランティアプロジェクトに参加することになりました。

プロジェクト詳細:http://chernobyl25.blogspot.com/


先日このブログでもご紹介した(チェルノブイリ:百万人の被害者)『チェルノブイリ――大惨事が人びとと環境におよぼした影響』(Chernobyl: Consequences of the Catastrophe for People and the Environment)をいちはやく翻訳して、放射線被曝が日常化する今後の日本に役立てようというプロジェクトです。


トライアル(翻訳者選考のための試訳)で訳した部分では、子どもの体内除洗のためにリンゴペクチンが有効であったなど、経験に基づく非常に実践的な対処法が書かれていました。

今後の被曝の影響を少しでも軽減するのに役立てられるよう、がんばります!

2011年5月2日月曜日

チェルノブイリ:百万人の被害者

福島第一原発事故の6日前に収録されたアメリカの番組。

最近出版された「チェルノブイリ~大惨事の環境と人々へのその後の影響」という本についての編集者へのインタビューです。


チェルノブイリ原発事故による被害がもっとも深刻だったベラルーシの博士たちにより行われた広範な調査の結果は、1986年から2004年までの間だけでチェルノブイリ原発事故による死者が98万5千人(IAEAの公式発表では4千人)に上るという衝撃の真実を明らかにしています。また影響は人間だけでなく、あらゆる生命体に及んでいるということにも触れられています。放射能による環境と生命体へのダメージがどれだけ大きいものかが分かります。


さらにIAEAとWHOの間に、お互いの了承なくして調査書を発表することができないという非常に不合理な協定があることも明らかにされています。公正中立だと思っていたWHOも信用できないとは…


日本語字幕版は↓こちらのリンクからご覧ください。

http://www.universalsubtitles.org/en/videos/zzyKyq4iiV3r/


2011年4月26日火曜日

チェルノブイリ原発事故からちょうど25年目の日に

25年前の今日、チェルノブイリ原発で史上最悪と言われる事故が起きました。

この日に際して、私の思うことを書きとめておこうと思います。


3月11日にあの大地震と大津波が起き、それに続いて福島第一原発事故が起きるまで、私は原発について深い関心を持ってきませんでした。ないほうがいいけれど、必要悪のようなもので、反対してもどうせ作っちゃうんだろうなあくらいに思っていて、その危険性について本気で調べようともしなければ、積極的に反対運動に参加することもしませんでした。


そしてあの日が来ました。最初はとにかく地震と津波による被害の甚大さに衝撃を受けて、被災者の方たちのために何かできないかと考えた挙げ句、インターネット上でできるボランティアなどに参加したりしていました。原発については、電源が戻るまでは炉心溶融の危険性があるのではないかとはらはらしながらニュースを見守っていましたが、その後は「炉心溶融の危機は去った。今は安定していて、長期化はしそうだけれども、収束に向かっている」というマスメディアの報道を鵜呑みにしていました。


ところが途中で妙だと思い始めました。福島には親戚も友だちもいるので、本当のことを知りたいと思い、いろいろ調べていくうちに、事態はマスコミの楽観的な報道とはまったく異なる非常に深刻なものであることを知り、愕然としました。今福島第一原発で起きていることは、ちょうど25年前に起きたチェルノブイリ原発事故を超える可能性をはらんでいるのです。そして原発というものがいかに非人道的で罪深いものかを知りました。


私はこれまで無関心だった自分を深く反省し、恥じています。

原発は人間の傲慢で浅はかな心が生み出した怪物です。ひとたび世に生み出してしまったら、地球環境を、生態系を、めぐりめぐって人間自身をむしばんでいくのです。そしてそのしわ寄せがいくのは、いつでも弱者です。

そんな怪物を生み出すような愚かな社会に、無知と無関心によって私も協力していたのです。

私は心に決めました。これからは原発という怪物を世の中からなくすために、自分のできることをしようと。


日々いろいろなことを学んでいます。たくさんの気づきがあります。それをこの場でみなさんとシェアしようと試みています。

私とまったく同じように、今まで無関心だったことを恥じ、学び始めた人たちが大勢いることも知りました。


2004年の夏至の日に富士山の朝霧高原で行われた「世界平和と祈りの日」という集いにボランティア通訳として参加しました。そのとき集いの主催者であるネイティブアメリカン・ラコタ族のチーフ・アーボル・ルッキングホースさんがこんなことを言っていました。「いま人類は分岐点にいる。破壊と混沌の道を選ぶか、平和と調和の道を選ぶか」

今まさに私たちはその瀬戸際に立っていると思われてなりません。


ひとりひとりが選択を迫られています。


2011年4月26日 チェルノブイリ原発事故から4半世紀目の日に

チェルノブイリの100万人とも言われる犠牲者の方々と

断腸の思いで故郷を後にしなければならなかった福島の強制避難区域の方々と

置き去りにされなければならなかったたくさんの命と

原発で被曝しながら作業をしてくださっているたくさんの作業員の方々への祈りをこめて

2011年4月25日月曜日

チェルノブイリより深刻

福島第一原発事故の国際事象評価尺度を事故当初の4から5へ、そしてようやく7に引き上げてからも、往生際悪く「チェルノブイリと同じ7とは言っても、チェルノブイリよりはずっと軽い」という印象を与えようと躍起になってきた政府・東電も、さすがにもう言い逃れができなくなってきたらしい。マスメディアでも福島第一原発事故がチェルノブイリ並どころかそれ以上になりかねない深刻な状態にあることがようやく報道されている。


福島第1原発:放射性物質放出 毎日154テラベクレル(毎日新聞2011/4/25/01:02最終更新4/ 25/01:09)

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110425k0000m040104000c.html


原子力安全委員会の小原規制課長が、何と日々154兆の放射性物質が放出されていると報告したという。その内訳は、ヨウ素131が1時間あたり990億べクレル。1日あたり16兆7760億べクレル。セシウム137は、1時間あたり1430億べクレル。1日あたり3兆4320億べクレル。セシウムはヨウ素に換算すると40倍なので、1日あたり137兆2700億べクレル。合計153兆7120億べクレル。これは4月5日時点での大気中への推定放出率。個人の方が試算したところ、毎日広島型原爆1個分に相当するそうだ。

(http://amanakuni.net/ 11.04.25より抜粋・引用)

2011年4月24日日曜日

チェルノブイリの7年後 子どもたちに何が起きたか

史上最悪の原発事故と言われるチェルノブイリ。放射線の影響は何年も経ってから表れます。特に放射線の影響を受けやすい子どもたちの身に何が起きたのか。IAEAによる安全宣言は何だったのか。チェルノブイリ事故の7年後に放映された、フォトジャーナリスト広河隆一氏の取材によるテレビ番組の特集。是非ご覧ください。福島で同じ悲劇を繰り返さないために、私たちはここから学ばなければいけないはずです。



* 私もそうなのですが、インターネットの回線速度が遅く、YouTubeの画像がサクサク見られない方たちのために、以下に内容を要約します。


【内容】


1986年4月26日、チェルノブイリ原子力発電所4号炉で事故が起きた。


事故から1週間の間に13万5千人の住民が避難。被災者の数の推計—原発関係者と消防士1千人。事故処理の作業員60万人。汚染地の住民550万人。当局の発表—死者30人。


放射能障害の潜伏期間はそろそろ終わり、白血病と甲状腺ガンの形で牙をむき始めた。


放射能は現在表土から20cmのところに溜まり、ゆっくりと地中に下りている。地中20cmに溜まった放射能は植物の根から吸い上げられ、人間や動物の体に蓄積されていく。


[広河氏] 「昨年同じ病院を取材し、入院している子どもたちを撮影した。しかしその子たちに一人も会うことはできなかった。大半は亡くなっていた」


[広河氏] 「白血病の治療には何段階もある。その段階に応じて必要な薬がある。患者が突然増えたので薬の量が追いつかない。薬が切れると子どもの容態は急激に悪化する」


[現地の医師の話] 「事故後5〜8年で甲状腺ガンの発病が増え、次に乳がんの発病が、その次に骨のがんの発病が、といった具合にがんは増えていくだろう。甲状腺ガンが増えている段階が、現在」


3年前(1991年6月)、国際原子力機関IAEAの調査団が汚染地を訪れた。重松団長は住民の健康被害はまったくないと発表した。


原発北のホイニキ地区では352人中27人の子どもが要注意と診断された。このうち甲状腺ガンは2割にのぼると見られ、平均発病率の7800倍。


[現地の医師の話] 「子どもの健康状態は放射線に影響されている。放射性ヨウ素の分布図を見れば一目瞭然だ。IAEA調査責任者・重松委員長は、私たちの調査のすべてを知っているわけではない」


甲状腺に続いて、乳がん、骨のガン、そして白血病の爆発的増加の時期が来るという医師の予言は現実のものとなり始めている。


[櫻井よしこ] 国際原子力機関が住民の健康に問題はないと発表したのは一体何だったのか?


[広河氏] 重松・調査団長は広島の学者。国連機関、しかも広島の医学者がリーダーになったため、公正な調査が行われると信じていたが、安全だと発表したので、現地の人々は唖然としていた。


[櫻井氏] 調査団は現地の状況を見たのか?


[広河氏] 現地の医者たちの話では、汚染のひどいところには入っていないそうだ。しかも遠くから食料を持参し、現地のものを口にしないで、それでいて安全宣言をしたことで、非常に怒っていた。怖くて食べられないなら、危険だと言うべきだ。


[櫻井氏] 国際原子力機関そのものの信用性が深刻に問われている。


[広河氏] ちょうど旧ソ連の原子力産業とアメリカを初めとする原子力産業がビジネスの取引を始めた頃から、チェルノブイリの被害を小さく見せることで利害が一致したのではないかという声がある。