2011年5月31日火曜日

りんごペクチンを作ろう

前項の野呂美加さんのお話の中にも出てきたが、りんごペクチンというのがある。

チェルノブイリ原発事故後、ベラルーシ(チェルノブイリ原発事故により深刻な放射能汚染を受けた国)のネステレンコ教授の研究により、りんごペクチンを服用することにより、子どもが体内に取り込んでしまった放射能が急減することが明らかになった。

このりんごペクチンの作り方が「チェルノブイリへのかけはし」のサイトで紹介されていたので、転載させていただく。

「チェルノブイリへのかけはし」によると、りんごペクチンを毎日摂取すること、25%~40%のセシウムを排出すると言われているそうだ。

チェルノブイリへのかけはし「りんごのペクチンのつくりかた」

神奈川農業技術センター「リンゴペクチンの作り方」


その他参考サイト:

ビタペクトを製造しているベルラドの経緯

アップルペクチンの放射性物質に関する排泄機能(ブログ「琉球アーユルヴェーダ」2011/05/03)

関東でも被ばく症状

土日とシンガポールに行っていたので更新が遅くなりました。毎日勉強したいこともこの場で皆さんにシェアしたいことも山のようにあるのですが、なかなか時間が追いつきません。


さて、ずっと気になっていたのだが、ついに来たかと思う記事を見つけてしまった。

先日「NPO法人チェルノブイリへのかけはし」という、19年にわたってチェルノブイリの子どもたちを日本で保養させる “保養里親運動”や、現地への様々な救援活動を行なってきた民間ボランティア団体のウェブサイトを見ていたら、コメント欄に福島、茨城、千葉、東京、九州に至るまで日本各地のお母さん方から、ご自身やお子さんの体の不調が報告されていた。症状を書き出してみると、


鼻血、鼻づまり、鼻水、のどがチリチリ(ヒリヒリ)する(かゆいような感じ)、のどがゴロゴロして血痰が出る、痰が出る、のどの奥で血の味がする、皮膚がピリピリ(ヒリヒリ)する、雪焼けのような日焼け、頭痛、目の奥の痛み、舌の腫れ、リンパの痛み、目の下のクマ、下痢、血豆、高熱、咳、喘息の再発、疲れやすい、頭や顔に吹き出物、お腹にブツブツができてかゆい…


「チェルノブイリへのかけはし」代表の野呂美加さんによると、これらは典型的な被ばくの症状であるという。ちょっとずつ気がつかないうちに抵抗力が落ちてきて、アレルギーや喘息になりやすくなるのだそうだ。風邪の症状によく似ているため、医者に行っても風邪で済まされたり、「黄砂の影響でしょう」と言われてしまう。相当重症にならない限り、血液検査をしてもさほど異常がでないのも、内部被ばくの特徴だそうだ。野呂さんは絶対に泣き寝入りしないで、症状を細かく書き留めておくように、と呼びかけている。

関東圏の場合だと、わかっているホットスポット以外は、食品の汚染がいちばんの問題であろうと野呂さんは言う。


野呂さんからのアドバイス:

  • 風が強いときはマスクをするなどの対策をする。
  • 子どもたちにはおやつ時(おなかがすいて何もはいっていないとき)は、果物を食べさせて、酵素とミネラル・ビタミンの補給をさせる。
  • 果物は食べる前に冷蔵庫から出しておいて室温にしておくこと。
  • 揚げたお菓子などは酸化しているので、ダメージを大きくするので食べさせないこと。
  • 下痢がひどいときは、リンゴのすりおろしや、りんごのペクチンだけにして様子をみる。
  • クマができるようなときは、体を休めること。
  • 無理して葉物野菜を食べなくてもいい。
  • ごちそうをつくろうとすると放射能がはいる。ご飯・味噌汁・漬物で粗食でいい。


野呂美加さんは今各地で「お話会」という講演活動や医療相談会(こちらは残念ながら定員オーバーとのこと)をされているので、気になる症状が出ている方や、お子さんを抱えて不安にさいなまれている方は、是非足を運ばれるといいと思う。周囲の人たちと不安が共有できずにひとりで苦しんでいるお母さんが多い様子に胸が痛む。こういう場所に足を運ぶことで、同じような不安を抱えている他の人たちとつながることができるのではないかと思う。今後のお話会のスケジュールはこちらです。


足を運ぶことができない方は、YouTubeなどにも講演会の様子がアップされているので、是非ご覧ください。

例えば、2011年5月22日(日)に東京の小金井市商工会館で行われたお話会(主催:子どもと未来を守る小金井会議)の模様はこちらで見ることができます。


1-13【子供と健康力】放射能から子供達をまもろう! 講演 野呂美加さん

2-13【子供と健康力】放射能から子供達をまもろう! 講演 野呂美加さん

3-13【子供と健康力】放射能から子供達をまもろう! 講演 野呂美加さん

4-13【子供と健康力】放射能から子供達をまもろう! 講演 野呂美加さん

5-13【子供と健康力】放射能から子供達をまもろう! 講演 野呂美加さん

6-13【子供と健康力】放射能から子供達をまもろう! 講演 野呂美加さん

7-13【子供と健康力】放射能から子供達をまもろう! 講演 野呂美加さん

8-13【子供と健康力】放射能から子供達をまもろう! 講演 野呂美加さん

9-13【子供と健康力】放射能から子供達をまもろう! 講演 野呂美加さん

10-13【子供と健康力】放射能から子供達をまもろう! 講演 野呂美加さん

11-13【子供と健康力】放射能から子供達をまもろう! 講演 野呂美加さん

12-13【子供と健康力】放射能から子供達をまもろう! 講演 野呂美加さん

13-13【子供と健康力】放射能から子供達をまもろう! 講演 野呂美加さん


20年近くチェルノブイリの子どもたちを引き受けてきたお母さんならではの視点が感じられる、とてもためになるお話しだった。本当はノートを取って公開したいのですが、残念ながらその時間がありません。是非皆さん、メモを取りながらご覧ください。

2011年5月27日金曜日

原発、放射能汚染の状況

今夜放映された京都のNPO環境市民と京都三条ラジオカフェによる福島原発大事故特番。



福島第一原発の状況を京都大学原子炉実験所助教・小出裕章先生に、

放射能汚染の状況を京都精華大学教授・細川弘明先生に聞く。


大阪毎日ラジオ放送のたね蒔きジャーナルもそうだが、この環境市民&京都三条ラジオカフェもよくこういう好企画をやってくれる。関西にはリベラルなメディアが多くて助かる。


現在の原発の状況は小出先生も東電の発表するデータに基づいて推測するしかなく、そのデータの信頼性がまったく当てにならないので、これまでも何度も発表が覆されてきて、小出先生もその度踊らされ、大変お気の毒である。東電発表データが正しければという前提にはなるが、小出先生の推測する福島原発の状況を聞いておくことをお勧めしたい。


放射能汚染の状況に関する細川先生のお話は、福島の場合はじわじわと長期にわたって汚染が進行するという人類未到の原発事故であり、食品の汚染はもう避けられないという現実を受け入れて、それとどう向き合っていくかを一人一人が決めていかなければいけない時代に入っているという、気は重くなるが、聞いておかなければいけない話だった。

2011年5月26日木曜日

放射線被ばくから子どもを守るために

NPO法人セイピースプロジェクトが松井英介先生(岐阜環境医学研究所所長)監修の下に発行した小冊子「放射線被ばくから子どもを守るために」をこちらからダウンロードすることができます。


早速拝見しましたが、政府系のデマとは違い、素晴らしい内容でした。放射能の基礎知識や人体にもたらす影響などが非常に分かりやすく書かれていますので、お子さんのいない方も是非ご一読ください。

原発が安全なら都会に作ればいい

5月23日、子ども20ミリシーベルト基準撤回を求め、福島からバス2台で文科省にやってきた方たちが通されたのは文科省の中庭だったという。「会議室はどこも塞がっている」というのが文科省側の言い分で、高木文科相は本会議、政務三役は不在を理由に交渉出席を拒否。対応したのは5月2日の交渉と同じ渡辺格・原子力安全監。雨が降る中、コンクリートの中庭にすわらされた福島の方たちは粘り強く交渉を続けたが、未だに基準は撤回されていない。今日も福島の子どもたちは(もちろん妊婦さんも、大人たちも)高い被曝環境に曝されている。

「20mSv」撤回求める福島の父母を雨中コンクリートに座らせた文科省(田中龍作ジャーナル 2011/5/ 23/22:15)


これは福島の問題で、自分には関係ないと思っている人がいるとしたら、考えてみてもらいたい。

今でも事故が進行している福島第一原発は東京電力のものだ。福島で作った電気を長い送電線で東京電力の給電範囲に送っている。福島は東北電力の給電範囲であり、今被害に遭っている福島の人たちは自分たちが使ってもいない電気のために、都会に送る電気のために、東京電力の給電範囲にいる人たちの代わりに被害に遭っている。

私自身、今回の事故が起きるまで、原発がどこにあるのかも知らなかった。自分が使っている電気がどこで作られているのかも知らず、原発の存在も意識せずに生きてきた。まったく恥ずかしい限りである。


日本の原発(毎日新聞ニュースがわかる)



この地図を見れば一目瞭然だが、関東にも名古屋にも大阪にも原発はない。最大の電力の消費地である都会に原発がないのはなぜか。


こういう法律がある。

「原子炉立地審査指針」

2. 立地審査の指針

立地条件の適否を判断する際には、上記の基本的目標を達成するため、少なくとも次の三条件が満たされていることを確認しなければならない。

2.1 原子炉の周囲は、原子炉からある距離の範囲内は非居住区域であること。

2.2 原子炉からある距離の範囲内であって、非居住区域の外側の地帯は、低人口地帯であること。

2.3 原子炉敷地は、人口密集地帯からある距離だけ離れていること。

つまりそもそも原発というのは人口の多い都会に作るには危険すぎるから、人口の少ない地方に押しつけるということなのである。都会に住んでいる人たちは原発の存在を感じることもなく、生み出される利益だけを享受し、危険だけは地方に押しつけているということを認識すべきだと思う。


25年前に旧ソ連で起きたチェルノブイリ原子力発電所事故。放出された放射能は北半球ほぼ全域に広がり、地球被曝と言われた。約8,000 km離れた日本にも放射能が降ってきて、水や母乳からも放射能が検出されている。しかし当然ながら現地の汚染度はその比ではなかった。


「チェルノブイリ事故によるセシウム汚染 今中哲二」より

図1 チェルノブイリ周辺のセシウム137汚染状況


事故直後、ソ連政府は原発から30 km圏内の人を強制移住させた。その数13.5万人。ところが後になって人が住めないような汚染地域が非常に広い範囲に及んでいることが分かった。ソ連政府はその地域の人たちも移住させることにした。その数27万人。ところがその直後にソ連が崩壊し、移住させることができなくなった。それで今でもそういう汚染地域には人が住んでいる。この移住対象地域の総面積は1万Km2に及ぶ。日本で言えば、福井県、京都府、大阪府を合わせた面積にほぼ相当するそうである。


25年経った今でもチェルノブイリ原発から30km圏は立入禁止区域となっている。セシウム137の半減期は30年。地表を汚染したセシウム137は延々とガンマ線を出し続け、地面からは外部被曝を、作物中に移行すれば内部被曝を人々にもたらす。ある日突然「原発でちょっとした事故があったから、3日分の荷物を持って迎えのバスに乗るように」と言われ、強制避難させられた住民たちは、その後二度と自分の故郷に帰れなかった。写真家の広河隆一さんはこうやって消えた村々を取材して「チェルノブイリ 消えた458の村」という写真集を出している。


同じことが福島でも起きようとしている。

福島県浪江町は多くが半径20km圏の警戒区域に入っている。浪江町から大阪に避難している14歳の女の子のことば。

「浪江にいるときは、都会のほうがいいって思っていたけど、今は帰りたい。浪江は、自然があって空気も水もきれいだった。でもそれも、もうないんですよね」

14歳少女、つのる望郷 福島・浪江町から堺市に避難「帰りたいけど、帰れない」(産経ニュース2011/5/15 /01:52)


福島でもたくさんの人々が故郷を失い、二度と帰れないことになるだろう。

日本の法律を厳密に適用するなら、「放射線管理区域」に指定しなければいけない地域(1cm2当り4ベクレルを越える汚染の恐れのある場所)はおそらく福島全域に及ぶだろう、と小出裕章・京大原子炉実験所助教は言う。「放射線管理区域」とは一般人の立入が制限され、18歳未満の労働が禁止され、その中では飲食や寝ることも禁じられるような場所。今福島は学校を含め、多くの場所がそういう状態になっている。


なぜ東京電力の電気のために福島の人たちがそんな目に遭わなければいけないのか。

私たちは皆このことを重く受け止めるべきだ。


参考資料:

「隠される原子力」小出裕章

「チェルノブイリ事故によるセシウム汚染」今中哲二

大阪毎日ラジオ放送 たね蒔きジャーナル2011/5/24 その1 その2

2011年5月25日水曜日

こんなにゆるい日本の食品暫定基準値

赤ちゃんや子どもさんがいる方はよくご覧ください。


世界もおどろく日本の基準値2000ベクレル

2011年5月24日火曜日

参議院・行政監視委員会の反響

昨日の参議院・行政監視委員会のインターネット中継はアクセスが集中しすぎてパンクしてしまったことはすでに書いた。動画サイトYouTubeやUStreamも含めれば相当な視聴者数に上ったことだろう。こういうものをNHKで放映しないのは公共の利益に反する。これが政治的意図でなくてなんだろうと思っていたら、非常に興味深い話を聞いた。


大阪毎日ラジオ放送(MBS1179)の「たね蒔きジャーナル」では毎晩、京都大学原子炉実験所助教の小出裕先生が東電福島原発の状況を解説してくださっており、それを毎晩YouTubeにアップしてくださる方がいるお陰で、海外にいる私でも聞くことができる。毎晩これを聞くのが日課になっているのだが、今日のたね蒔きジャーナルでは小出先生の解説と参議院・行政監視委員会に出ての感想の他に、参議院・行政監視委員会を取材した記者へのインタビューも行われた。


東京報道・松井記者の話から、委員会の内容以外で紹介されていたことを要約する。

参議院・行政監視委員会は参議院に17ある常任委員会のひとつ。会設置の趣旨は国会立法の立場から行政をチェックすること。普段はそんなに関心が高くない委員会で、傍聴者は3〜4人程度だが、昨日は傍聴席満席で4〜50人が傍聴し、さらにインターネット中継はアクセス殺到でフリーズ。傍聴席には監視される側の原子力安全保安員委員長を筆頭に、経産省の役人15人くらいも来ていて、分厚い資料を持ち、何を言われるか戦々恐々と聞いていた。


参考人の人選にあたった委員会理事に話を聞いたところ、議員の中でも原発関係にしがらみのある人は多いが、今回行政監視委員会の理事や委員長はそういったしがらみのない人たちばかりだったので、呼ぶことができた、相当保安員の方も警戒していたのではないか、と言っていた。


行政監視委員会委員長(自民党所属)に話を聞いたところ、委員会終了後、自民党執行部に呼ばれ「なんであんなのを呼んだんだ。経済産業省側の意見がないのはおかしいじゃないか」と言われたそうだ。委員長はわりあい毅然としていて、「なぜ呼んだかというと、あの方たちは主義が一貫しているからだ。そういう専門家たちを呼んで話を聞きたかった。行政監視委員会でしっかり問題を提起できたのではないか」と話していた。小出先生のような方たちを呼ぶのはいろいろと大変であるようだ。


この貴重な意見が国会に生かされるかと言えば何とも言えない。通常、委員会の参考人というのは政府が通したい法案に合った意見を言う御用学者だ。いちおう公平中立という名目で発言してもらい、ほら先生がこう言ってるじゃないかという裏付け、アリバイにしているに過ぎない。しかし今回の参考人はみな反原発で、政府の意に沿わない。委員会理事(民主党所属)に話を聞いたところ、委員会前に官邸からストップがかかるかも知れないと言われていたそうだ。委員会は参考人の発言をまとめて政府に上げると言っているが、総理が自分の考えと合わない意見を聞き入れるとは考えにくいという印象を受けた。

さらにこれだけの反響を呼んだ参議院・行政監視委員会がマスコミでどう報道されたかを見ると、各メディアの姿勢というものがよく分かる。


まずもっともがんばっている東京新聞

原発推進政策に批判相次ぐ 参院委で小出京大助教ら(2011/5/23/20:03)

小出先生を中心に、4人の参考人の意見をバランスよく簡潔にまとめている。


時事ドットコム

浜岡原発、永久廃止を=参院で地震学者の石橋氏(2011/05/23/21:49)

こちらは石橋克彦先生が中心で、小出先生は名前に触れるのみ。あとの二人はまるで無視。


朝日新聞

孫社長「電田」提唱 休耕田に太陽光パネル 参院委で(2011/5/23/22:38)

こちらは孫さんが中心で、石橋克彦先生に少し触れ、あとの二人はまるで無視。


この扱いのひどさ。石橋克彦先生が「日本のマスコミは反原発の人たちをまるで大和朝廷が隼人や蝦夷の人たちを扱ってきたように、人間ではないかのように無視している。私は怒り心頭に発している」とおっしゃっていたことがよく分かる。

日本のマスメディアはまったく機能していないという思いを新たにした。

2011年5月23日月曜日

国会が熱かった日

今日は注目していた参議院・行政監視委員会と、福島からバス2台をチャーターして来られた地元の方々+市民団体+全国の支援者による子ども20ミリシーベルト撤回要求交渉が奇しくも重なった。


参議院・行政監視委員会は午後1時からインターネットで中継されることになっていたので、私もコンピュータの前に陣取っていたが、始まってすぐアクセスが集中しすぎて見られなくなってしまった。今は参議院インターネット審議中継で録画が見られるようになっているが、こんな注意書きが出ている。

第177回国会(常会)平成23年5月23日(月)の行政監視委員会のVOD(ビデオ・オン・デマンド)につきましては、アクセス集中が予想されるため、多数の視聴を確保できるよう、当分の間、通常より低い画質にて配信いたします。なお、アクセス集中が解除されましたら通常の画質にて配信いたします。ご不便をおかけいたしますが、ご了承ください。

注目度の高さが分かる。


結局会議が終わってから録画で見始めたが、インターネット環境が不安定なため途中で止まってしまい、さっそくYouTubeにアップしてくださった方がいて、そちらをダウンロードしてようやく夜見ることができた。



非常に意味のある3時間20分だった。

原子力の専門家の立場から40年にもわたり原子力の危険性を警告し続けてこられた小出裕章先生(京都大学原子炉実験所助教)は、15分のプレゼンテーションをガンジーの墓碑銘に記されている「7つの社会的罪」ということばで締めくくった。

理念なき政治 Politics without Principles
労働なき富 Wealth without Work
良心なき快楽 Pleasure without Conscience
人格なき学識 Knowledge without Character
道徳なき商業 Commerce without Morality
人間性なき科学 Science without Humanity
献身なき宗教 Worship without Sacrifice

原発とはまさに、「人間性なき科学」であり「道徳なき商業」であると思う。そしてマスコミや現地で安全だと触れ回っている御用学者たちは「人格なき学識」であると思う。


1970年代から「原発震災」に警鐘を鳴らし続けてこられた地震学者の石橋克彦先生(神戸大学名誉教授)は、質疑応答の中で

「今の日本では事故調査委員会を発足しようとなると、すぐに海外から専門家を呼ぼうという話になる。日本にだって人はいるじゃないかと思う。ここにいらっしゃる小出さん、後藤さん、あるいは田中三彦さんといった方々は非常に見識も高く、知識も豊富で、考え方も合理的で、しかも非常に熱意溢れていらっしゃる。そういう方々のことを大手マスコミなどはまったく無視している。それで海外などと言う。まるでこれは古代の大和朝廷が反原発の人たちを隼人か蝦夷の如くに人間じゃないと思っている。ほんとうに私は怒り心頭に発している」

とおっしゃっている。胸がじーんとした。


委員会の人たちからも質問が相次ぎ、予定時間を20分近く延長されるという盛況ぶりだった。

非常に意義深いやりとりだったが、各参考人からのこれだけの警告にも関わらず、田嶋経済産業大臣政務官からは

「浜岡原発は防潮堤を設置するなど中長期の対策が完了して、原子力安全委員会がその内容を評価すれば、地元の皆様のご同意をいただいた上で、運転の再開は可能であると考えている」

という発言。

もしもし?あなた今までの話聞いてました?

どうやら今の日本政府は日本を破滅させたくて仕方がないらしい。自分たちは核シェルターでも持っているのだろうか。


さて、子ども20ミリシーベルト撤回要求交渉。

福島からバス2台をチャーターして来られた地元の方々に、文部科学大臣は会わなかった。他の高官も誰も出てこなかった。出張がどうとか公務がどうとか言っているが、こんな誠意のない対応ってあるだろうか。一方で日本全国から支援者が約650名集まり、文科省をぐるりと包囲したそうだ。

院内集会の様子。福島の方々が思いの丈を語っている。



参議院・行政監視委員会を終えて小出先生が駆けつけて来られると、大きな歓声がわいた。小出先生の存在はほんとうに多くの人々の心の灯火になっているのだなあと実感した。

2011年5月22日日曜日

5.23は参議院・行政監視委員会に注目

5月23日(月)13:00から開かれる参議院の行政監視委員会「原発事故と行政監視の在り方」に参考人として小出裕章、後藤政志、石橋克彦、孫正義各氏が呼ばれ、注目を集めている。


小出裕章氏はこのブログでも何度もご紹介しているとおり、京都大学原子炉実験所助教。原子力の専門家として原子力の危険性を警告し続けてきた科学者グループ「熊取6人組」の一人。国策として原子力を推進してきた国とは真っ向から対立する立場におられる方が国会に参考人として呼ばれたということで、ご本人も支持者もびっくりしている。ご本人いわく「私は政治は嫌いだが、国に言いたいことは山ほどあるので、言いたいことを言ってこようと思い行くことにした」そうである。

4/29に明治大学で行われた講演会「終焉に向かう原子力 第11回」にはたくさんの人がつめかけ、来場者の半分が会場に入れなかった。そのときの講演「悲惨を極める原子力発電所事故」はこちらで見ることができる。


孫正義氏は言わずと知れたソフトバンク社長。震災後に個人資産から100億、会社として10億、さらに社長を退いた後の毎年の役員報酬を寄付し、震災孤児の通信料を18歳まで無料にするなど、太っ腹な慈善活動に感心していたら、「自然エネルギー財団」まで立ち上げてしまった。そのときの記者会見を見たが、人間としてこの問題に真摯に向き合っている孫さんの思いが伝わってきて、とても良かった。今回の原発事故が起きるまでは原発に賛成でも反対でもなく、電気はあたりまえにあるものだと思ってきた孫さんが、事故が起きてから2ヶ月の間、必死で勉強し、悩み、「知って行動せざるは罪」「できるかできんか分からんけど、やらないかんことがある」とこの財団を立ち上げた。私はその行動に拍手を送りたい。記者会見の様子はこちらで見ることができる。


石橋克彦氏は地震学者で神戸大学名誉教授。1970年代から「原発震災」に警鐘を鳴らし続けてきた。こちらに動画や論文の案内がある。


後藤政志氏は元東芝の原子炉格納容器設計者。ご本人のブログはこちら。


委員会の模様は参議院インターネット中継で中継されるそうだが、NHKでも要望者多数なら中継するとのことなので、みなさんどんどんこちらで要望しましょう!

2011年5月21日土曜日

元東電社員の内部告発


【YouTubeの動画解説より】

「4月29日に高知市内で行なわれた「原発のない日本へ」パレード後の意見交流会で、元東京電力社員が福島第1原発の現状と東電の実態について語る。

10年前に東電を辞めた木村さんは、福島第1原発の近くに住んでいて地震に遭い、家は全く無事であったが、原発の事故を受けてすぐに家族と避難した。知り合いのところを転­々とし、最終的に高知へ避難することとなった。その避難の際に、どれだけ被曝したかを自分で計算したところ、20ミリシーベルトは浴びていたという」


お話に出てくるドイツ気象庁による放射能拡散予測はこちら


東電も政府も真実は伝えません。

各地にあるモニタリングポストも高さが20メートルのところに設置されていたり、人間が生活している高さでの線量を正確に反映していません。

日本にいるみなさんは自力で正確な情報を収集し、可能な限りの防御策を講じてください。

特に細胞分裂が盛んで、放射線に対する感受性が高い子どもを守る必要があります。

風向きと雨に注意してください。

2011年5月20日金曜日

100,000年後の安全

放射性廃棄物の問題を扱ったフィンランドの映画。

毒性がなくなるまで100万年かかる(この映画では10万年)と言われる高レベル放射性廃棄物。

超猛毒物質であるため、隔離するしか術がない。今の技術では無毒化することができない。

その最終処理法が確立されないまま、世界中の原発は核のゴミを生み出し続けている。

日本が原子力発電を始めてから40数年。その間に生み出された核のゴミは広島原爆120万発分。


フィンランドでは世界初の高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場の建設が決定し、地下500メートル掘る計画である。その建設中の施設にカメラが入った。


考えてみてほしい。今日も世界のあちこちで核のゴミが生み出されているということを。私たちはそれを何世代にもわたる、原子力発電など選んでもいない、未来の子どもたちに押しつけているのだということを。


上映に関する情報はこちらへ


過去の関連投稿:

100万年もかかる放射性廃棄物

核のゴミをモンゴルに!?

2011年5月19日木曜日

5.23 文科省へ!

子ども20ミリシーベルト基準の撤回を求め、福島の親御さんたちがバスをチャーターし、再度文科省交渉にやってくるそうです。

行ける方は是非、5月23日(月)13:00 文科省前集合!


5月23日のスケジュール:
13:00
文科省前集合
   福島からの代表団到着
13:30
文部科学大臣への要請(交渉中)
   (文科省外にて)要請行動
14:30
移動開始
15:30
~16:30
   院内集会「福島の子どもたちを守れ!」
   於:参議院議員会館 講堂
   内容:交渉報告、国会議員との対話、記者会見など
16:30
~17:00
   記者会見 於:参議院議員会館 講堂


【主催】子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
【共催】グリーン・アクション、原子力資料情報室、福島老朽原発を考える会(フクロウの会)、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)、国際環境NGO FoE Japan
【協力】脱原発と新しいエネルギー政策を実現する会(eシフト) プルトニウムなんていらないよ!東京
【問合せ】福島老朽原発を考える会 03-5225-7213 携帯 090-8116-7155(阪上)
 子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク事務局 024-523-5238
 携帯 080-1678-5562(中手)


オンライン署名はこちらで

避難・疎開情報

お知り合いに避難を求める被災者の方がいたら教えてあげてください。


*北海道への避難情報

特定非営利活動法人 みんな地球の子どもじゃん!

北海道庁と連携し、一時避難をサポートしてくれるそうです。


*和歌山県・奈良県への避難情報

にんにこ被災者支援ネットワーク

和歌山県、奈良県の有志の方々による支援組織です。

「にんにこ」とは和歌山のことばで「おむすび」だそうです。


*疎開・移住のまとめサイト

皆でつなごう 疎開・移住&汚染食材情報

全国の情報が掲載されています。

間違いだらけの文科省「放射能」小冊子

先日ご紹介した

「放射能を正しく理解するために 教育現場の皆様へ 文部科学省平成23年4月20日」


内容のひどさに唖然とし、私の乏しい知識ででも赤ペン添削バージョンを作れないかと思っていたら、どなたかが先にやってくださった!


「放射能を正しく理解するために 教育現場の皆様へ 文部科学省平成23年4月20日」赤ペン添削バージョン(添削者不明)


是非ご一読ください。


どこのだれかは知らないけれど、赤ペン先生ありがとう!

2011年5月18日水曜日

福島のこと

書きたいことは山のようにあるのだけれど、なかなか時間が追いつかない。


今日拝見したこちらのブログ

「福島市の放射線量 福島市の皆さん!現実を直視して今すぐ行動を起こしてください!!:ミシマさんの旅行ブログ」

一般人の方がガイガーカウンターをもって福島市内のあちこちの放射線量を計っているのだが、その数値に愕然とする。


先日福島の知人に連絡を取ったところ、放射線量が高いというのは頭では分かっているのだけれど、目に見えないものだからどうしても緊張感を保つのが難しい、ということだった。

それはそうだろうと思う。


だからこそ、福島県知事にアドバイザーとして呼ばれた長崎大の教授が地元の人たちに安心だと吹き込んだり、

文科省が「放射能を正しく理解するために 教育現場の皆様へ 文部科学省平成23年4月20日」という被曝の怖さを過小評価する小冊子を出したり、

文科省が国内外の度重なる批判や市民団体の訴えにも関わらず、子どもに対する20ミリシーベルトの基準値をいまだに撤回しないことに、強い憤りを覚える。

こうしている間にも人々の被曝は蓄積されていくというのに。

広島も長崎もチェルノブイリの教訓も、この国は生かすことなく、人々を見殺しにしようとしている。


先日孫さんの記者会見の質疑応答で、とてもしっかりした発言をしていて感心した吉本芸人のおしどりさん。被災地を慰問でまわっているらしい。またまた感心である。こちらにレポートがあった。

[NPJ 原発特別取材班] おしどりマコ・ケン 2011.5.14

宮城と福島(南相馬)の避難所の雰囲気が全然違う、ということが書かれている。

「南相馬は地獄です。4重苦の地獄です。」
  震災、津波、原発事故、風評被害。
福島県に縁のある者としては、なぜ被害者が差別されなければいけないのだろうと、ほんとうに悲しくなってしまう。


一方では福島出身のクリエイターが災害に見舞われた故郷のために決意を固めた対談。

緊急会議 箭内道彦×小林武史 「福島県人としての決意」

読むとちょっと元気になる。


私ができることは何だろうと考え続けている。

2011年5月17日火曜日

ネットワークでつくる放射能汚染地図

2011年5月15日(日)にNHK ETV特集で放映された番組

「ネットワークでつくる放射能汚染地図~福島原発事故から2か月~」


1954年のビキニ事件以来、放射線観測の第一線に立ち続けてきた元理化学研究所の岡野眞治博士の全面的な協力のもと、元放射線医学研究所の研究官・木村真三博士、京都大学、広島大学、長崎大学の放射線観測、放射線医学を専門とする科学者たちのネットワークが連係し、震災の3日後から放射能の測定を始め汚染地図を作成する2ヶ月を追ったドキュメンタリー。


テレビに映る福島県内の様子はどこにでもある日本の一地方の風景だ。

しかし見えない放射能が降り注ぎ、専業農家も、養鶏場も、大正時代から競走馬を育ててきた牧場も、生活を根こそぎ奪われた。立入禁止になる前日に自宅の犬と猫に最後のエサをやりにいったご夫婦。車の後を追いかけてくる犬。


まるで悪夢のようなこんなことが、今現実に起きている。

人々の生活をめちゃくちゃにし、故郷を奪う原発というものを、私は絶対に許すことができない。



2011年5月16日月曜日

放射能汚染に対するマクロビオティック情報

マクロビオティックはちゃんとやろうと思うとなかなか大変ですが、ためになる情報満載なので、是非参考にしてみてください。


放射能汚染に対するマクロビオティック情報

http://www.lima.co.jp/radioactive/index.html

2011年5月15日日曜日

原発「安全神話」溶融

福島原発事故に関するマスコミの報道に隠蔽と情報操作の匂いを感じ始めて、信頼できる情報を探していた頃、ある方に教えていただいた「なぜ警告を続けるのか〜京大原子炉実験所“異端”の研究者たち〜」という1本の番組がきっかけで、小出裕章先生の存在を知った。

「なぜ警告を続けるのか〜京大原子炉実験所“異端”の研究者たち〜」(大阪毎日放送で2年前に放映)

http://www.youtube.com/watch?v=-pqrpabtm4s

http://www.youtube.com/watch?v=a4c2Dca-Brg

http://www.youtube.com/watch?v=e0AFOOyglC4

http://www.youtube.com/watch?v=kjvmsnVqAPg

以来、小出先生の発言に注目しているのだが、同じようなことを考える人は多いらしく、非常に多くの人々が信頼できる情報を求めて、いろいろなルートから続々と小出先生にたどりついている。

反原発が絶対的タブーのマスコミでも少しずつ取り上げられるようになってきたようだ。

何かが少しずつ変わり始めている手応えを感じている。


その小出裕章先生が5/13(金)の夜、大阪のシアターセブンというところで原発「安全神話」溶融というイベントに出演されたそうだ。小さい会場だったが、ニコニコ動画で生中継され、3万人が視聴したらしい。

早速YouTubeにアップしてくださった方がいます。


わたしと同じように、多くの人々が今起きていることに向き合い、反省し、勉強し、自分にできることをやろうとしている。ひとりひとりが自分の能力を生かして、どんなに小さなことでも自分のできることをやることで、小さな振動が共鳴しあい、大きなうねりとなるとわたしは信じている。