2011年5月23日月曜日

国会が熱かった日

今日は注目していた参議院・行政監視委員会と、福島からバス2台をチャーターして来られた地元の方々+市民団体+全国の支援者による子ども20ミリシーベルト撤回要求交渉が奇しくも重なった。


参議院・行政監視委員会は午後1時からインターネットで中継されることになっていたので、私もコンピュータの前に陣取っていたが、始まってすぐアクセスが集中しすぎて見られなくなってしまった。今は参議院インターネット審議中継で録画が見られるようになっているが、こんな注意書きが出ている。

第177回国会(常会)平成23年5月23日(月)の行政監視委員会のVOD(ビデオ・オン・デマンド)につきましては、アクセス集中が予想されるため、多数の視聴を確保できるよう、当分の間、通常より低い画質にて配信いたします。なお、アクセス集中が解除されましたら通常の画質にて配信いたします。ご不便をおかけいたしますが、ご了承ください。

注目度の高さが分かる。


結局会議が終わってから録画で見始めたが、インターネット環境が不安定なため途中で止まってしまい、さっそくYouTubeにアップしてくださった方がいて、そちらをダウンロードしてようやく夜見ることができた。



非常に意味のある3時間20分だった。

原子力の専門家の立場から40年にもわたり原子力の危険性を警告し続けてこられた小出裕章先生(京都大学原子炉実験所助教)は、15分のプレゼンテーションをガンジーの墓碑銘に記されている「7つの社会的罪」ということばで締めくくった。

理念なき政治 Politics without Principles
労働なき富 Wealth without Work
良心なき快楽 Pleasure without Conscience
人格なき学識 Knowledge without Character
道徳なき商業 Commerce without Morality
人間性なき科学 Science without Humanity
献身なき宗教 Worship without Sacrifice

原発とはまさに、「人間性なき科学」であり「道徳なき商業」であると思う。そしてマスコミや現地で安全だと触れ回っている御用学者たちは「人格なき学識」であると思う。


1970年代から「原発震災」に警鐘を鳴らし続けてこられた地震学者の石橋克彦先生(神戸大学名誉教授)は、質疑応答の中で

「今の日本では事故調査委員会を発足しようとなると、すぐに海外から専門家を呼ぼうという話になる。日本にだって人はいるじゃないかと思う。ここにいらっしゃる小出さん、後藤さん、あるいは田中三彦さんといった方々は非常に見識も高く、知識も豊富で、考え方も合理的で、しかも非常に熱意溢れていらっしゃる。そういう方々のことを大手マスコミなどはまったく無視している。それで海外などと言う。まるでこれは古代の大和朝廷が反原発の人たちを隼人か蝦夷の如くに人間じゃないと思っている。ほんとうに私は怒り心頭に発している」

とおっしゃっている。胸がじーんとした。


委員会の人たちからも質問が相次ぎ、予定時間を20分近く延長されるという盛況ぶりだった。

非常に意義深いやりとりだったが、各参考人からのこれだけの警告にも関わらず、田嶋経済産業大臣政務官からは

「浜岡原発は防潮堤を設置するなど中長期の対策が完了して、原子力安全委員会がその内容を評価すれば、地元の皆様のご同意をいただいた上で、運転の再開は可能であると考えている」

という発言。

もしもし?あなた今までの話聞いてました?

どうやら今の日本政府は日本を破滅させたくて仕方がないらしい。自分たちは核シェルターでも持っているのだろうか。


さて、子ども20ミリシーベルト撤回要求交渉。

福島からバス2台をチャーターして来られた地元の方々に、文部科学大臣は会わなかった。他の高官も誰も出てこなかった。出張がどうとか公務がどうとか言っているが、こんな誠意のない対応ってあるだろうか。一方で日本全国から支援者が約650名集まり、文科省をぐるりと包囲したそうだ。

院内集会の様子。福島の方々が思いの丈を語っている。



参議院・行政監視委員会を終えて小出先生が駆けつけて来られると、大きな歓声がわいた。小出先生の存在はほんとうに多くの人々の心の灯火になっているのだなあと実感した。