2011年4月30日土曜日

悲惨を極める原子力発電所事故

昨日明治大学で行われた「終焉に向かう原子力 第11回」での小出裕章・京都大学原子炉実験所助教による講演「悲惨を極める原子力発電所事故」の内容がこちら↓に掲載されていると教えていただきました。

http://chikyuza.net/n/archives/9063

(情報源:http://hiroakikoide.wordpress.com/)


早速読みました。

そもそも原子力発電とはどういうものか。その危険性とは何か。破局的な事故が起きるとどうなるか(チェルノブイリの例)。被曝の危険性。日本の原子力政策のカラクリ。福島第一原発事故がなぜ起き、今どういう状態にあり、最悪のシナリオは何か。今後の放射線による健康障害の予測。汚染にどう向き合うべきか。予測される東海地震とその上に建つ浜岡原発の危険性。世界一の地震国日本に54基の原発があることの誤り。原発がなくても電気は足りているという事実。何より大事なのは原発を即刻全廃し、エネルギー大量消費社会を改めること。

…と非常に包括的な内容が、豊富なデータとともに示されています。

是非たくさんの方に、本を読むようなつもりで、じっくり読んでいただきたいと思います。


先日ご紹介した23年前の小出先生の講演「放射能を嚙みしめながら〜原子力選択の意味を考える〜」でもそうだったのですが、今私にもっとも重く響いた部分をこちらに転載させていただきます。


汚染への向き合い方

     チェルノブイリ事故後、ソ連国内とヨーロッパの食べ物は強い汚染を受けました。それを知った日本人は、放射能汚染した食品は食べたくないとして、国に輸入規制を求め、日本の国は、セシウム 134と137の合計で 370ベクレル /kg以上汚れているものは日本国内に入れないと規制しました。しかし、日本人が食べないからといって汚染した食料がなくなるわけではなく、それは原子力の恩恵などまったく受けず、貧しく食料にも事欠いている国々へと押し付けられました。

     いま、福島原発事故で、福島県内や周辺の食料は汚れています。もちろん、誰だって放射能など食べたくありませんし、私も同じです。しかし、私たちが汚染した食料を拒否すれば農業と漁業が崩壊します。私たちはエネルギーを厖大に使える社会があたかも豊かであるように思い、農業と漁業を崩壊させてきましたが、その象徴が原子力だと私は思います。その原子力が事故を起こした時に、さらに農業と漁業を崩壊に追いやってしまうことは、事故から何の教訓も汲み取らないことになります。

     「原子力だけは絶対安全」と偽りの宣伝を流してきたのは国と電力会社、巨大産業群です。一般の人々が騙されても仕方がないと思います。しかし、騙された者には騙されたことに対する責任があります。子どもたちは少なくとも原子力を選択したことに責任はありませんし、放射線の感受性が高いので、何とか彼らを被曝から守らなければいけません。汚染した食料は日本人の大人が引き受けることこそ必要だと思います。

(http://chikyuza.net/n/archives/9063より一部転載)

2011年4月29日金曜日

科学者である前に人間であるということ

祭日の今日、明治大学で「終焉に向かう原子力 第11回 〜チェルノブイリ原発事故25周年 東海地震の前に浜岡原発を停止させよう 福島原発震災をくりかえすな」という講演会があり、京都大学原子炉実験所助教の小出裕章先生と作家/ジャーナリストの広瀬隆さんが講演されたそうだ。


なんと来場者の半数が入りきれず、小出先生が会場に入りきれない参加者のために出てきて挨拶され、「止められなかったことが悔やまれて、言葉にならない。原子力に長年関わってきた者として、心からお詫びしたい」と涙声で頭を下げられたそうだ。

情報源:http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/04/29/meiji-apr29/




昨日ご紹介した23年前の小出先生の講演「放射能を嚙みしめながら〜原子力選択の意味を考える〜」で、小出先生は「人類の未来を切り開くのは原子力しかないと思って原子力の道に踏み込んだ。しかし2年経ってそうではないことに気づいた。それ以降は自分の選択の誤りを自分で落とし前つけるしかないと思い、原子力をやめさせるために、この現場に踏みとどまっている」と語っておられる。


日本全国が原発推進だった時代から40年もの間一貫して原発の危険性を警告し、弱い者たちに寄り添い、原発をやめさせるために活動してこられた方だ。私を含め大半の無関心な人々に対し腹立たしく、空しく思うこともあったに違いない。それが「ほら見たことか」、「君たちが無関心だったからだ」ではなく、「止められなくて申し訳ない」と頭を下げられる。


頭を下げたいのは私の方です。

2011年4月28日木曜日

放射能を嚙みしめながら

福島第一原発事故が起きて以来、今までの無知・無関心を大反省して、本当の情報を探したり、原発について学んでは衝撃を受ける日々を送っている。今起きている事故がチェルノブイリ以上になりうる危険性を孕みながら毎日綱渡りを続けている状態であることも知った。原発に対する「必要悪」というイメージは単なる刷り込みであって、全然必要ない「ただの悪」であることも知った。原発の持つ恐ろしさも知った。では毎日大量の放射能が放出されている日本で、自分の家族や友だちも含め日本に住む人々が、また自分が一時帰国したときに、日々の生活の中でどうそれに対処すればいいのか、食べ物や飲み物はどうすればいいのか、外出するときはどんなかっこうをすればいいのか、日々どんなことに気をつければいいのかということを考えているときにこの講演記録を見て、私は頭を殴られたようなショックを受けた。


「放射能を嚙みしめながら〜原子力選択の意味を考える〜」

1988年10月9日(チェルノブイリ原発事故から2年半後)に名古屋で行われた、小出裕章・京都大学原子炉実験所助手の講演記録

1から10までありますが、2時間ほどの講演と質疑応答から成っています。

http://www.youtube.com/watch?v=Ny3hgBjwwxA

http://www.youtube.com/watch?v=RzVrDCzUL9I

http://www.youtube.com/watch?v=M8eSAmgix-c

http://www.youtube.com/watch?v=8XoLxCIcCmA

http://www.youtube.com/watch?v=h3qcS7CD2-Y

http://www.youtube.com/watch?v=RMp0Y1-nSXg

http://www.youtube.com/watch?v=xz37RvUBJAI

http://www.youtube.com/watch?v=wmYqfE46fu4

http://www.youtube.com/watch?v=0otVMpGFX-k

http://www.youtube.com/watch?v=A2aw52X6vnk


私はなんと視野が狭く、利己的だったのだろう(主に以下の概要4の部分をご覧ください)。

是非たくさんの方に見ていただきたいのですが、概要を以下に記します。


【概要】


1. チェルノブイリ原発事故により地球環境がどう汚染されたか


1986年4月26日、チェルノブイリ原発で事故が起きた。

チェルノブイリ原発はソ連自慢の最新鋭の原発で、2年間順調に運転し、点検のために止めていたときに事故が起きた。

原発は運転すればどんどん死の灰が溜まっていく。従ってチェルノブイリ原発には2年分の死の灰が溜まっていた。これが一気に放出された。

出力100万kWのチェルノブイリ原発から放出されたこの死の灰の量は、広島原爆の1,500発分。

これによりソ連・ヨーロッパを中心に高濃度の汚染が起きた。


しかし汚染はソ連・ヨーロッパだけではなかった。

約1週間後の5月4日、大阪の山の中にある京都大学原子炉実験所で雨水の中から放射能が検出された。それから空気、土、草、食べ物などありとあらゆるものを測ったが、汚染されていないものはひとつもなかった。

例えば北海道産の牛乳の中にも放射能は検出され、1986年7月初めをピークに下がってきたが、1988年9月時点でもなくなっていない。


少しでも被曝を少なくする手段はないかといろいろ実験してみた。

葉物野菜を買ってきて、まずぼろぼろになるまでごしごし洗ってみたが、放射能は2割くらいしか取れなかった。

次にぐつぐつ煮てみたが、放射能は6割くらいしか取れなかった。

全然取れないよりはいいが、放射能自体がなくなるわけではない。取れた分は水の中に出て、下水→川→海へと流れて他の生き物にしわ寄せが行くことになる。

さらに母乳からも放射能が検出された。水道に活性炭浄水器をつけてみたが、放射能を取る効果はほとんどなかった。

この経験から言えることは、一度放射能を環境に放出してしまったら、守る手段はないということ。

相対的に汚染度の低い日本でもこんなに影響があった。ソ連・ヨーロッパの汚染はその何十倍、何百倍にも及んだ。


問題はこれだけでは済まなかった。

日本は世界一の食糧輸入国である。ソ連・ヨーロッパからも大量の食糧を輸入しているが、ソ連・ヨーロッパでとれたものは例外なくすべて放射能で汚染されていた。日本政府はソ連・ヨーロッパからの輸入食糧を対象に検査を行い370ベクレル/Kgという基準値を設けてそれ以上のものは入れないという措置を取ったが、この検査は全数検査ではなく非常にずさんで、実際には基準値を超えた食糧品が街で普通に売られているという状況になった。


2. 放射能だけではない汚染


問題は放射能だけではない。

日本には水俣病やカネミ油症など、公害の問題もいろいろある。

放射能による被害と公害の間には類似点がある。それは人間が生み出した化学物質を人体がどう扱っていいか分からないということ。

例えば母体について言うと、胎児性水俣病の場合、母体は水銀をどう扱っていいか分からないため、胎児に押しつけてしまう。

また放射性ヨウ素の場合、母体は天然のヨウ素と放射性ヨウ素を区別できないため、胎児に必要なヨウ素をどんどん与えてしまう。

生命体が対応を知らないものを作り出すのは罪深いことである。


日本は水銀系農薬の使用量でも各国比較でダントツトップである。

輸入食糧にも輸送のために大量の農薬が収穫後散布されている。

輸入大豆や小麦をエサにしていた淡路島モンキーセンターのサルたちは、農薬により2割という高い率で四肢がないなどの奇形が生まれた。


3. エネルギーの大量消費


日本は100年以上にわたり年5%エネルギー消費量を増やしてきた。

このままいけば近い未来に次の世代の子どもたちが生き延びられる環境がなくなってしまうだろう。

原子力だけでなく、化石燃料も含め、エネルギーを大量消費すれば豊かになるという考え方を改めなければならない。


4. 放射能汚染にどう向き合って生きていくべきか(質疑応答の内容の一部を含む)


ソ連・ヨーロッパから輸入される食糧品の放射能汚染について、反原発運動をしている人たちも含め、汚染しているものを日本にいれるなという運動が起きた。

しかし私はこれに違和感を覚える。


私は子どもは守りたい。子どもには原発の責任はないし、放射能に敏感だからである。被曝による発がん危険度は年齢によって子どもが高く、年を取るほど低くなっていくので、汚染された食べ物は大人が食べれば被害を抑えることができる。


しかし私は日本の大人を守るつもりがさらさらない。

日本には37機の原発があり、チェルノブイリ原発事故後も先頭に立って推進している。

そういう国に汚染を拒否する資格はない。

放射能は煮ても焼いてもなくならない。

日本が拒否した汚染食糧は誰かが食べることになる。それは誰か?原子力など使ったこともなく、放射能のほの字も知らない、チェックの仕方も知らない貧しい国々だ。


世界にはすさまじい食糧とエネルギー分配の不均衡がある。

例えて言うなら、4人の子どものうち、いちばん強い一人がおやつもおもちゃも8割取ってしまう。残りの2割から次に強いやつがぶんどる。最後の一人はわずか1%のおやつとおもちゃしかもらえない。

エチオピアではたくさんの人たちが餓死していく。食べ物がないわけではない。分け方が不平等なのだ。こんなことが許されていいのか。


西ドイツではこんなことが起きた。チェルノブイリ原発事故により西ドイツ南部バイエルン州の乳製品が強い汚染を受けた。これが通常の18分の1の値段でエジプトとアンゴラへ輸出されようとしていたことを市民団体が察知した。市民団体の人たちは自分たちも汚染はもちろんいやだが、それをエジプトとアンゴラへ押しつけるのは到底許せないと言って、国外に出すことを阻止する闘争を始める。そして大変な苦労の末に輸出を一部阻止することに成功した。残りはおそらくすでにアフリカに輸出されてしまったにちがいない。汚染された食糧を日本に入れるなという発想と何とちがうことか。


またチェルノブイリ原発事故によって皆パニックを起こしているが、事故が起きようと起きまいと、原発による被曝は実はこれまでもたくさんあった。

原発の現場では、日雇い労働者のような人たちが放射能の知識も与えられないまま、被曝して使い捨てられていくという現実がある。こういう人たちが被曝しながら原発を支えてきた。


こういう現実を目の前にしてどうしたらいいのか。

原子力の問題は原子力ではない。生きることの根本に関わっている。

ひとりひとりが自分の現場できちっと生きていくことが、原子力に関わることになる。


反原発運動が盛んになるのはいいことだが、日本人だけは放射能汚染された食べ物を食べるのいやですと言って拒否するというのは原発を止める力にはならない。

他の人の痛みを感じられるよう視野を広げて運動を作らなければ、原発を止める力にはならない。

私は自分の子どもを守りたいが、ヨーロッパの子どもも守りたいし、ましてや第3世界の子どもに放射能を食べさせるなんて耐えられないので、自分の責任で食べられるものは自分が食べる。まず自分の中に痛みを抱え込み、その痛みをばねにして、反原発のために一歩また前に進みたいと思いながら、毎日生活している。

みなさんにそれを強いることはできないが、私はそうしているということだけお伝えして、参考にしていただければと思う。

2011年4月27日水曜日

情報源のご紹介 その2

先日、福島第一原発事故に関する真実を知るための情報源として、大阪毎日ラジオ放送「たね蒔きジャーナル」とそれを毎日YouTubeにアップしてくださっている方のサイトをご紹介しましたが、その後またいろいろな情報源を発見したのでご紹介します。


まずどなたかが福島第一原発事故以降の小出裕章・京大原子炉実験所助教の発言を集約してくださっている非公式サイト

http://hiroakikoide.wordpress.com/


反原発運動にずっと取り組んでこられた方に教えていただいたサイト

http://amanakuni.net/


カナダ・バンクーバーのピース・フイロソフィー・センター

http://peacephilosophy.blogspot.com/


私は毎日チェックしています。


それと私のように、インターネットの回線速度が非常に遅く、YouTubeなどの動画がサクサク見られない方のために、動画ダウンロードサイトのご紹介。

http://download.youtubelife.com/


私はちょっとあわてていたので有料のソフトウェアを買いましたが、無料でダウンロードしてくれるサイトがいろいろあります。別のことをしているときにどんどんダウンロードしておけば、あとでゆっくり見られますよ!

2011年4月26日火曜日

チェルノブイリ原発事故からちょうど25年目の日に

25年前の今日、チェルノブイリ原発で史上最悪と言われる事故が起きました。

この日に際して、私の思うことを書きとめておこうと思います。


3月11日にあの大地震と大津波が起き、それに続いて福島第一原発事故が起きるまで、私は原発について深い関心を持ってきませんでした。ないほうがいいけれど、必要悪のようなもので、反対してもどうせ作っちゃうんだろうなあくらいに思っていて、その危険性について本気で調べようともしなければ、積極的に反対運動に参加することもしませんでした。


そしてあの日が来ました。最初はとにかく地震と津波による被害の甚大さに衝撃を受けて、被災者の方たちのために何かできないかと考えた挙げ句、インターネット上でできるボランティアなどに参加したりしていました。原発については、電源が戻るまでは炉心溶融の危険性があるのではないかとはらはらしながらニュースを見守っていましたが、その後は「炉心溶融の危機は去った。今は安定していて、長期化はしそうだけれども、収束に向かっている」というマスメディアの報道を鵜呑みにしていました。


ところが途中で妙だと思い始めました。福島には親戚も友だちもいるので、本当のことを知りたいと思い、いろいろ調べていくうちに、事態はマスコミの楽観的な報道とはまったく異なる非常に深刻なものであることを知り、愕然としました。今福島第一原発で起きていることは、ちょうど25年前に起きたチェルノブイリ原発事故を超える可能性をはらんでいるのです。そして原発というものがいかに非人道的で罪深いものかを知りました。


私はこれまで無関心だった自分を深く反省し、恥じています。

原発は人間の傲慢で浅はかな心が生み出した怪物です。ひとたび世に生み出してしまったら、地球環境を、生態系を、めぐりめぐって人間自身をむしばんでいくのです。そしてそのしわ寄せがいくのは、いつでも弱者です。

そんな怪物を生み出すような愚かな社会に、無知と無関心によって私も協力していたのです。

私は心に決めました。これからは原発という怪物を世の中からなくすために、自分のできることをしようと。


日々いろいろなことを学んでいます。たくさんの気づきがあります。それをこの場でみなさんとシェアしようと試みています。

私とまったく同じように、今まで無関心だったことを恥じ、学び始めた人たちが大勢いることも知りました。


2004年の夏至の日に富士山の朝霧高原で行われた「世界平和と祈りの日」という集いにボランティア通訳として参加しました。そのとき集いの主催者であるネイティブアメリカン・ラコタ族のチーフ・アーボル・ルッキングホースさんがこんなことを言っていました。「いま人類は分岐点にいる。破壊と混沌の道を選ぶか、平和と調和の道を選ぶか」

今まさに私たちはその瀬戸際に立っていると思われてなりません。


ひとりひとりが選択を迫られています。


2011年4月26日 チェルノブイリ原発事故から4半世紀目の日に

チェルノブイリの100万人とも言われる犠牲者の方々と

断腸の思いで故郷を後にしなければならなかった福島の強制避難区域の方々と

置き去りにされなければならなかったたくさんの命と

原発で被曝しながら作業をしてくださっているたくさんの作業員の方々への祈りをこめて

2011年4月25日月曜日

グスコーブドリの伝記

「グスコーブドリの伝記」という宮沢賢治の童話を知っていますか?

イーハトーブの森に生まれたグスコーブドリは一家離散など艱難辛苦を乗り越えてイーハトーブ火山局の技師にまで成長する。ところがある年、冷害が起きる。それを解決するために火山を人工的に爆発させることを思いつくが、そのためには誰か一人が最後まで火山に残らなくてはならない。グスコーブドリは自らその役目を志願し、火山を爆発させて、自らの命と引き替えにイーハトーブを冷害から救う、というお話。


福島第一原発事故の経過を見ていて、いつかそんなことにならなければいいがと危惧していた。


そして今日こんな記事を見つけてしまった。


「福島原発暴発阻止行動プロジェクト」

http://park10.wakwak.com/~bouhatsusoshi/


元住友金属の技術者、山田恭暉さん(72歳)が呼びかけているプロジェクトで、

(1) 原発の暴発を防ぐには、10年単位で安定作動する冷却設備を設置・保守・運転しなければならない

(2) 高度に放射能汚染された環境下での作業となる

(3) それができなければ広範な汚染が発生する可能性がある

(4) そのためには数千人の訓練された有能な作業者を用意することが必要。現在のような下請け・孫請けによる場当たり的な作業員集めで、数分間の仕事をして戻ってくるというようなことでできる仕事ではない。

(5) 放射能被曝の害が少なくて済み、現場作業や技術を蓄積した退役者たちが次世代のために働くしかない。

ということで、60歳以上の元技能者・技術者を募集しているというのだ。


ことばがない。


(情報源:http://amanakuni.net/)

チェルノブイリより深刻

福島第一原発事故の国際事象評価尺度を事故当初の4から5へ、そしてようやく7に引き上げてからも、往生際悪く「チェルノブイリと同じ7とは言っても、チェルノブイリよりはずっと軽い」という印象を与えようと躍起になってきた政府・東電も、さすがにもう言い逃れができなくなってきたらしい。マスメディアでも福島第一原発事故がチェルノブイリ並どころかそれ以上になりかねない深刻な状態にあることがようやく報道されている。


福島第1原発:放射性物質放出 毎日154テラベクレル(毎日新聞2011/4/25/01:02最終更新4/ 25/01:09)

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110425k0000m040104000c.html


原子力安全委員会の小原規制課長が、何と日々154兆の放射性物質が放出されていると報告したという。その内訳は、ヨウ素131が1時間あたり990億べクレル。1日あたり16兆7760億べクレル。セシウム137は、1時間あたり1430億べクレル。1日あたり3兆4320億べクレル。セシウムはヨウ素に換算すると40倍なので、1日あたり137兆2700億べクレル。合計153兆7120億べクレル。これは4月5日時点での大気中への推定放出率。個人の方が試算したところ、毎日広島型原爆1個分に相当するそうだ。

(http://amanakuni.net/ 11.04.25より抜粋・引用)

原発推進学者が次々懺悔

少し前の話になりますが、福島第一原発事故の深刻な状況を受けて、原子力安全委員会歴代委員長を含む原発推進派学者の重鎮たち16名が異例の懺悔と緊急提言を行ったという話、皆さんはご存じでしたか?3月30日付けで政府に提出、4月1日に会見を行ったそうです。非常に重要なことだと思うのですが、不思議とニュースでは取り上げられていなかったように思います。

緊急提言の全文をこちらで読むことができます。

http://peacephilosophy.blogspot.com/2011/04/blog-post_12.html


私はある方のツイッターで4/16になってから以下の記事を知ったのですが、そう言えばなぜ2週間以上も立ってから?

原発推進学者が次々懺悔 「国民に深く陳謝する」(J-CASTニュース2011/4/16/13:17)

http://www.j-cast.com/2011/04/16093099.html?p=all


どうやら会見翌日に読売新聞に掲載されたようなのですが、読んでみると随分さらりと軽い扱い。

原発事故、国内の経験総動員を…専門家らが提言(読売新聞2011/4/2/01:42)

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110401-OYT1T00801.htm?from=tw


朝日新聞にも紙面に小さく掲載されただけだったそうです。


原発推進派の蒼々たるメンバーからの陳謝・提言となれば、事態の深刻さがばれてしまうため、圧力がかかったのでしょうね。


ご参考までに、電力会社の広告費がいかに膨大かという話

NewsSpiral 4.21「マスコミが原発事故報道で腑抜けになるワケ(2)」 別冊宝島の最近刊『誰も書けなかった日本のタブー』の巻頭、川端幹人「金と権力で隠される東電の闇 /マスコミ支配の実態と御用メディア&文化人の大罪」がまとめているところでは、東京電力の年間の広告費は約244億円、販売促進費は約239億円、その他に普及啓発費200億円弱で、計約680億円の多くがメディアに流れている。*電力業界全部では年間 2000億円になり、パナソニック771億円、トヨタ507億円と比べても桁違いの広告を出している。

(http://amanakuni.net/ 11.04.25より引用・抜粋)


さもありなん。

2011年4月24日日曜日

福島のこどもたちを守るためにできること

被曝量上限を法定基準の20倍に引き上げ、普通なら一般人の立ち入りが禁止される「放射線管理区域」、それよりさらに放射線量の高い「個別被曝管理区域」で子どもたちが勉強したり遊んだりすることを良しとする。これが日本政府の決定です。5年後、10年後に何が起きるでしょうか。チェルノブイリではIAEAの「安全宣言」にも関わらず、5〜8年後、子どもたちの甲状腺ガンが爆発的に増えました。その発病率は平均発病率の実に7800倍。同じ悲劇が福島で繰り返されようとしています。それに反対しようという署名のご案内です。ご賛同いただける方は、下記URLよりネット署名ができます。以下、ご案内を転載します。

美浜の会、フクロウの会、グリーン・アクション、FoE Japan、グリーンピース・ジャパン、原子力資料情報室の6団体は、下記のような緊急声明および要請を政府に対して提出します。連名可能な団体・個人は、4月25日(月)23時(一次締め切り)までに、下記のフォームよりご連絡ください。


賛同受付フォーム【緊急声明と要請】子どもに「年20ミリシーベルト」を強要する日本政府の非人道的な決定に抗議し、撤回を要求する

https://spreadsheets.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dGFmYldDV3RzVXFiV2Z5NDhuQXp4OXc6MA

=======以下声明&要請文


呼びかけ団体:グリーン・アクション、グリーンピース・ジャパン、原‍子力資料情報室、福島老朽原発を考える会、美浜・大飯・高浜原発に反‍対する大阪の会、国際環境NGO FoE Japan


【緊急声明と要請】  子どもに「年20ミリシーベルト」を強要する日本政府の非人道的‍な決定に抗議し、撤回を要求する


4月19日、文部科学省は、学校等の校舎・校庭等の利用判断にお‍ける放射線量の目安として、年20ミリシーベルトという基準を、‍福島県教育委員会や関係機関に‍通知した。この年20ミリシーベルトは、屋外で3.8マイク‍ロシーベルト/時に相当すると政府は示している。


3.8マイクロシーベルト/時は、労働基準法で18歳未満の作業を‍禁止している「放射線管理区域」(0.6マイクロシーベルト/時‍以上)の約6倍に相当する線量を子どもに強要する、きわめて非人道的‍な決定であり、私たちは強くこれに抗議する。


年20ミリシーベルトは、原発労働者が白血病を発症し労働認定を‍受けている線量に匹敵する。また、ドイツの原発労働者に適用される最‍大線量に相当する。


さらにこの基準は、大人よりはるかに高い子どもの感受性を考慮にいれ‍ておらず、また、内部被曝を考慮していない。


現在、福島県によって県内の小・中学校等において実施された放射線モ‍ニタリングによれば、「放射線管理区域」(0.6マイクロシーベ‍ルト/時以上)に相当す‍る学校が75%以上存在する。さらに「個別被ばく管理区域」‍(2.3マイクロシーベルト/時以上)に相当する学校が約‍20%も存在し、きわめて危険な状況にある。


今回、日本政府が示した数値は、この危険な状況を子どもに強要すると‍ともに、子どもの被曝量をおさえようという学校側の自主的な防護措置‍を妨げることにもなる。


文科省は、20ミリシーベルトは、国際放射線防護委員会‍(ICRP)勧告Pub.109およびICRP3月21日付声明‍の「非常事態収束後」の基準、参考レベルの1-20ミリシーベルト‍に基づくとしているが、その上限を採用することとなる。


21日現在、日本政府からは、本基準の決定プロセスに関しては、何一つ‍具体的な情報が開示されていない。また、子どもの感受性や内部被曝が‍考慮されなかった理由も説明されていない。文科省、原子力安全委員会‍において、どのような協議が行われたのかは不明であり、極めてあいま‍いな状況にある(注)。


私たちは、日本政府に対して、下記を要求する。

・子どもに対する「年20ミリシーベルト」という基準を撤回する‍こと

・子どもに対する「20ミリシーベルト」という基準で安全とした‍専門家の氏名を公表すること


(注)4月21日の政府交渉で、原子力安全委員会は正式な会議を‍開かずに、子どもに年20ミリシーベルトを適用することを「差支‍えなし」としたことが明らかになった。また、4月22日、‍5人の原子力安全委員の意見とりまとめについて議事録は無かったと、‍福島瑞穂議員事務所に回答している。


(参考)

4月21日付ドイツシュピーゲル誌の20ミリシーベルト設定‍に関する記事(「文部科学省、子どもたちに対してドイツの原発労働者‍と同様の被爆限度基準を設定」)より、専門家のコメント: エドムント・レンクフェルダー(オットーハーグ放射線研究所)‍「明らかにがん発症の確率が高まる。基準設定により政府は法的には責‍任を逃れるが、道徳的には全くそうではない。」

チェルノブイリの7年後 子どもたちに何が起きたか

史上最悪の原発事故と言われるチェルノブイリ。放射線の影響は何年も経ってから表れます。特に放射線の影響を受けやすい子どもたちの身に何が起きたのか。IAEAによる安全宣言は何だったのか。チェルノブイリ事故の7年後に放映された、フォトジャーナリスト広河隆一氏の取材によるテレビ番組の特集。是非ご覧ください。福島で同じ悲劇を繰り返さないために、私たちはここから学ばなければいけないはずです。



* 私もそうなのですが、インターネットの回線速度が遅く、YouTubeの画像がサクサク見られない方たちのために、以下に内容を要約します。


【内容】


1986年4月26日、チェルノブイリ原子力発電所4号炉で事故が起きた。


事故から1週間の間に13万5千人の住民が避難。被災者の数の推計—原発関係者と消防士1千人。事故処理の作業員60万人。汚染地の住民550万人。当局の発表—死者30人。


放射能障害の潜伏期間はそろそろ終わり、白血病と甲状腺ガンの形で牙をむき始めた。


放射能は現在表土から20cmのところに溜まり、ゆっくりと地中に下りている。地中20cmに溜まった放射能は植物の根から吸い上げられ、人間や動物の体に蓄積されていく。


[広河氏] 「昨年同じ病院を取材し、入院している子どもたちを撮影した。しかしその子たちに一人も会うことはできなかった。大半は亡くなっていた」


[広河氏] 「白血病の治療には何段階もある。その段階に応じて必要な薬がある。患者が突然増えたので薬の量が追いつかない。薬が切れると子どもの容態は急激に悪化する」


[現地の医師の話] 「事故後5〜8年で甲状腺ガンの発病が増え、次に乳がんの発病が、その次に骨のがんの発病が、といった具合にがんは増えていくだろう。甲状腺ガンが増えている段階が、現在」


3年前(1991年6月)、国際原子力機関IAEAの調査団が汚染地を訪れた。重松団長は住民の健康被害はまったくないと発表した。


原発北のホイニキ地区では352人中27人の子どもが要注意と診断された。このうち甲状腺ガンは2割にのぼると見られ、平均発病率の7800倍。


[現地の医師の話] 「子どもの健康状態は放射線に影響されている。放射性ヨウ素の分布図を見れば一目瞭然だ。IAEA調査責任者・重松委員長は、私たちの調査のすべてを知っているわけではない」


甲状腺に続いて、乳がん、骨のガン、そして白血病の爆発的増加の時期が来るという医師の予言は現実のものとなり始めている。


[櫻井よしこ] 国際原子力機関が住民の健康に問題はないと発表したのは一体何だったのか?


[広河氏] 重松・調査団長は広島の学者。国連機関、しかも広島の医学者がリーダーになったため、公正な調査が行われると信じていたが、安全だと発表したので、現地の人々は唖然としていた。


[櫻井氏] 調査団は現地の状況を見たのか?


[広河氏] 現地の医者たちの話では、汚染のひどいところには入っていないそうだ。しかも遠くから食料を持参し、現地のものを口にしないで、それでいて安全宣言をしたことで、非常に怒っていた。怖くて食べられないなら、危険だと言うべきだ。


[櫻井氏] 国際原子力機関そのものの信用性が深刻に問われている。


[広河氏] ちょうど旧ソ連の原子力産業とアメリカを初めとする原子力産業がビジネスの取引を始めた頃から、チェルノブイリの被害を小さく見せることで利害が一致したのではないかという声がある。

2011年4月23日土曜日

ほんとうのことを知ろう

地上波ではまったく報道されていないらしい、ほんとうのこと。

これは今日ケーブルテレビ局朝日ニュースターの「愛川欽也パックインジャーナル」という番組で放映されたそうです。



2011年4月22日金曜日

源八おじさんとタマ

脱力系反原発アニメで、思い込みを払拭しよう! 画面真ん中の三角形をクリックすると再生します。






放射能防災マニュアル

予想される東海地震の震源の真上に建つ浜岡原発近くに住むお母さんたちが作った防災マニュアル。こちらで全頁公開してくださっています。


「子どもたちの未来へ〜放射能から身を守る」

http://www.geocities.jp/plumfield995/earthquake/booklet/booklet.html


とても分かりやすく書かれていますので、是非ご一読下さい。プリントアウトして、お手元に置き、参照するといいと思います。

最悪のシナリオ

福島第一原発事故について、昨日(4/21)発売の週刊新潮(4/28号)に4人の専門家の「最悪のシナリオ」に対する見解が掲載されているそうです。


ネット上に情報をアップしてくださっている方がいましたので、情報を転載・抜粋させていただきます。

http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/04/21/shincho-apr28/


鎮まらぬ「福島第一原発」専門学者4人に訊く
――このまま「冷温停止」か「再臨界」で「爆発危機」か
暴走「1号機」から「4号機」まで再点検する
▼「再臨界」の1号機で「水蒸気爆発」から地球被曝が起きる
 /小出裕章・京都大学原子炉実験所助教(原子核工学)
▼最速なら1カ月で「冷温停止」に至る道筋がつく
 /奈良林 直・北海道大学大学院教授(原子炉工学)
▼圧力容器内の「水素爆発」の危機は今も去っていない
 /野口邦和・日本大学歯学部専任講師(放射線防護学)
▼「再臨界」なく「爆発」を防ぎながら収束へ
 /宮崎慶次・大阪大学名誉教授(原子力工学)


日本にいれば本屋に走りたいところですが、残念ながらそれができません。

小出裕章・京都大学原子炉実験所助教部分のみ要点が紹介されていましたので、詳しくは週刊新潮を買いに走るか、小出氏部分のみで良ければ上記引用元サイトをご覧いただくことにして、こちらには要点の要点を記載します。専門外の私による要約ですので、用語や理解が間違っていたらその責任は私にあります。


小出裕章・京都大学原子炉実験所助教による最悪のシナリオ:

燃料棒が溶け落ちて(メルトダウン)、水蒸気爆発を起こし、大量の放射性物質が放出される。これが1〜3号機のいずれかで起これば、作業員全員退避となり、他の号機の冷却が不可能となり、連鎖的なメルトダウンにつながる恐れがある。その場合は超多量(チェルノブイリの3倍以上)の放射性物質が放出されることになり、地球規模の被曝となる。


非常に恐ろしいシナリオが描かれていますが、脅しや不安を煽りたくてこんな最悪シナリオをご紹介するのではありません。他の3人の専門家の見解も是非読みたいところですし、どの専門家の推測にも根拠と説得力があると思います。ただ「予防」という見地から言えば、想定できる中でも最悪の事態を念頭に置いて、行動計画を立てておくべきではないかと思うのです。


例えばビデオニュース・ドットコムの小出氏インタビューでは、「今後われわれはどういう点に注目して報道を見ていけばいいのか」という質問に対して、小出氏がこう答えています。

「最悪のシナリオは水蒸気爆発が起きて、原子炉圧力容器、格納容器が壊れ、今とは桁違いの放射能が出てくること。そういう破局的な事故(つまり水蒸気爆発)は1号機、3号機の水素爆発のように映像で明確に見える。そうなったら、覚悟を決めて避難してほしい。チェルノブイリの教訓から言えば、風下300kmまでの人は避難が必要。もし東京が風下に入っていれば、東京を放棄して逃げなければいけない。放射能が東京に到達するまでには半日近くはあると思われる。映像を見て爆発を確認したなら、逃げるつもりでいてほしい」

ビデオニュース・ドットコム ニュース・コメンタリー (2011年04月09日)

「小出裕章氏:福島原発で再臨界の疑いが濃厚に」(上記の話は33分40秒あたりから)

http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/001814.php

または

http://www.youtube.com/watch?v=L2fzJHtGLwo

一番恐ろしいのは無関心による無防備です。どうか成り行きを注視してください。

もちろんそれが杞憂に終わることを願っています。

2011年4月21日木曜日

ハワイに避難を

少し明るい話題を。

今日見つけたいちばんうれしい記事はこれ。転載します。


東日本大震災:ハワイに避難しませんか…マウイ郡副郡長(毎日新聞 2011/4/21/11:17)

ハワイ州マウイ郡のキース・A・リーガン副郡長(39)が20日、福島市役所を訪れ、被災者がハワイへ一時避難するよう瀬戸孝則市長に勧めた。滞在は観光ビザの最大3カ月間だが「ハワイの人は助けたいと思っている。心を休めてほしい」と申し出た。

 リーガン副郡長はNPO法人「マウイ日本文化協会」を代表して来日。マウイ郡の120世帯がホストファミリーとして避難者を受け入れる準備がある ▽パスポートは手配し、渡航費や生活費も負担する▽ホームステイ先に基本的な日本語を教えておく▽岩手、宮城両県の被災者も受け入れる--などと説明し た。瀬戸市長は「避難者は帰れないままの自分の街を気にしており、行くとしてもしばらく後かもしれないが、短期でも癒やされる」と感謝した。

 避難者からも歓迎する声が上がったが、津波で夫を亡くした福島県南相馬市原町区本陣前の高橋浩子さん(23)は「滞在中は幸せでも、地元情報が入らず帰った時のことを考えると怖い」と話した。同NPOはハワイ州の福島県人会を通し、福島の情報伝達の支援も検討する。問い合わせは森口マリアン・日本 事務局長(090・4551・0667)。【長田舞子】

http://mainichi.jp/select/today/news/20110421k0000e040033000c.html?inb=fa


被災者の方々は肉親の方が行方不明になっていてその場を離れられなかったり、地域社会や学校や仕事もあってなかなかハワイに避難というのも難しいのかも知れない。でもたった3ヶ月でも、少しでも多くの方々がこの機会を利用できるといい。

放射能汚染自衛策

日本から知人がやってきた。

今の日本の様子を聞いていて、関東に住む人々の危機意識があまりに低いらしいことに愕然とした。千葉にお住まいの彼女は、インターネットで情報を収集し、一時西日本に避難したり、外出時の服装や、衣類や家の除染、水や食べ物など、大変気をつかっているそうだが、そんなことをやっている人は周りには誰もいないし、むしろ「大げさ」だと笑われる風潮があるという。政府・東電・マスコミこぞっての安全宣言を頭から信じているわけではないが、かと言ってどこかに逃げられるわけでもないし、仕事や日々の生活もあるし、じたばたしてもしょうがないという諦観なのだろう、と彼女は言う。

確かに目に見えない、匂いもない、自分で測ることもできない放射性物質を意識するのは難しいし、気にしていたら、神経がすり減ってしまうというのもよく分かる。


だからこそ政府は、こうして不幸にして原発事故が起き、大量の放射性物質が放出され続けている以上、無味乾燥な数字のデータで国民を煙に巻き、「直ちに健康に影響がないレベル」などと馬鹿の一つ覚えを繰り返していないで、国民を守るためにきちんと正確な情報を伝えるべきだ。セシウムの半減期は30年。原発事故が終息しても、日本の人々がこれから長い間、放射性物質と共に生活をしていかなければならないのは事実なのだから。


天気予報や花粉予報のように、風向きなどの気象条件による放射性物質の拡散予報を出して、この地域の方はできるだけ外出を控えるようにとか、外出するときは完全防備するようにとか、雨に濡れないようにとか、現実的な対策を取ってほしいものだ。


こういうときに備えて多額の税金を投じて開発されたというSPEEDIというシステムは一体どうなってしまったのだろう?

【参考】

ドイツ気象庁(DWD)による粒子分布シミュレーションの日本語訳を出してくださっている方がいます。

http://www.witheyesclosed.net/post/4169481471/dwd0329

台湾環境変化研究センターによる放射線濃度予報

http://www.rcec.sinica.edu.tw/~cylin/lab/WRF-radiation-forecase.htm


しかし残念ながら日本の政府が国民を守ってくれない以上、自分の身は自分で守るしかない。子どものいる人はなおさらだ。


自衛策の情報源として、私が今までに入手した情報源をご紹介します。


まず、その知人が教えてくれた武田邦彦・中部大学教授のサイト。

http://takedanet.com/

自分でできる対策がかなり具体的に書かれているので、役に立つと思います。


例えば、「生活と原発 09 『自宅クリーン』作業」というページには

http://takedanet.com/2011/04/post_96d9.html

今、家庭ですることは、

1. 家の中の徹底的な拭き掃除。家具や道具も水で拭き取る。

2. ベランダ、玄関、家の前などをモップやデッキブラシでこする(水を使って流す。黄砂を流す感じでゴシゴシこする)

3. ご近所と親しければ、みんなで道路に水を流してこする。

が良いと思います。

ビニールの手袋をして、やや水を多めに拭き取ります。放射性物質が「拭くことでとれる」のは専門家はよく知っていることです。作業中は、ぞうきんなどは良く洗い、終わったら手袋と一緒に捨ててください。

放射性物質は家の中や近所からなくなりますが、それは下水などに行きます.でも、人間から遠くなるので、その方が良いと思います.

このように放射性物質は、拭けば身の回りの「見えないチリ」が10分の1ぐらいになりますから、連休明けまでにするのをお勧めします.


またスウェーデン国立スペース物理研究所(IRF)の山内正敏さんという方が作成した

放射能漏れに対する個人対策(第3版)

http://www.irf.se/~yamau/jpn/1103-radiation.html

「どこまで放射線レベルが上がったら行動を起こすべきか(赤信号と黄信号)」が書かれています。


同ページで紹介されていたdonuziumさんという方の

一般人に分かりやすい日本全国の空間放射線積算量

http://r.diim.jp/


また役に立ちそうな情報を発見したら、ご紹介します。

どうかみなさん諦めずに情報収集して、自分自身、そして家族や子どもを守ってください!

ババを引くのは原発作業員

4/20(水)の大阪毎日ラジオ放送(MBS 1179)たね蒔きジャーナルで、「建設業に従事している夫や友人に、日給3万円で原発へ行ってくれないかという話が来た。夫も友人もまったくの専門外なのだが」というリスナーからの投稿が紹介されていた。


そういう噂は聞いていた。ハローワークに募集が出ているという話も聞いた。危険な現場にかり出され、専門知識も持たないまま、ずさんな放射線量管理、劣悪な労働環境の下で作業させられるのは、東電や政府のえらい人でもなければ、被曝線量を250ミリシーベルトに引き上げた厚生労働省の役人でもなければ、マスコミで事態の安全性を喧伝しているえらい学者たちでもない。ふつうの人たちだ。

福島第1原発:「ガスマスクずれ吸った」作業の東電社員(毎日新聞 2011/4/2/2:33)

http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110402k0000m040147000c.html


原発作業員の被曝線量は通常1年間で50ミリシーベルト、5年間で100ミリシーベルトと規定されており、100ミリシーベルトを超えたら5年間は放射線業務に就けない、という規定があるそうだ。ただし緊急時には別途100ミリシーベルトを上限に放射線を受けることができるという条文があり、今回国は福島第一原発の復旧作業に限って、被曝線量上限を250ミリシーベルトに引き上げる特例措置を取った。


しかしこのむちゃくちゃに高い被曝線量さえ、実際にはきちんと管理されていないらしい。

被曝線量が記入されるべき「放射線管理手帳」は作業員の手元にはなく会社側が預かっているケースが多いのだそうだ。


以下新聞記事より引用します。


復旧作業にあたる2次下請け会社の男性作業員(30)は3月下旬、現場で元請け会社の社員から「今回浴びた線量は手帳に載らない」と説明された。「250ミリシーベルト浴びて、新潟県の東電柏崎刈羽原発で働くことになっても250ミリシーベルトは免除される」と言われたという。

福島第1原発:作業員の被ばく線量 管理手帳に記載せず(毎日新聞2011/4/21/2:36 最終更新4/21/7:28)

http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110421k0000m040166000c.html

将来の仕事を受注するため(社員の線量を低くしようと)下請け会社が手帳に今回の数値を載せないことも考えられる。会社は仕事をもらえるかもしれないが、結局ババを引くのは作業員だ。

福島第1原発:「ババ引くのは作業員」嘆く下請け社員(毎日新聞2011/4/21/2:36 最終更新4/21/7:36)

http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110421k0000m040167000c.html


原発事故が東電の工程表どおり6〜9ヶ月で終息する見込みは低い。そうなれば作業員の方々は次々に被曝限度に達し、また次々に新たな作業員がかき集められては現場に送り込まれ、被曝していくのだろう。


原発とはほんとうに罪深い。