2011年7月18日月曜日

ECRRクリス・バズビー博士による今後50年間のガン発生予測

ふくしま集団疎開裁判の会など市民団体の招きでECRR(欧州放射線リスク委員会)科学事務局長クリス・バズビー博士が緊急来日し、7月17日から20日まで、各地で講演を行っている。

講演日程についてはふくしま集団疎開裁判のサイトをご覧ください。


ECRR(欧州放射線リスク委員会)は日本がもっぱら依拠するICRP(国際放射線防護委員会)の非科学性を真っ向から批判してきた科学者団体である。

ICRPの非科学性については、ちょうどふくしま集団疎開裁判のサイトに分かりやすい説明があるので、転載させていただく。

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被ばくによる健康被害について、日本政府はもっぱら国際放射線防護委員会(ICRP)が勧告した基準をもとに安全基準を考えてきましたが、しかし、この基準は大変問題のあるものでした。

なぜなら、それは「内部被ばくの危険性」を殆ど考慮しておらず、「核・原子力開発のためにヒバクを強制する側が、それを強制される側に、ヒバクがやむをえないもので、我慢して受忍すべきものと思わせるために、科学的装いを凝らして作った社会的基準であり、原子力開発の推進策を政治的・経済的に支える行政的手段」(中川保雄「放射線被曝の歴史」)だからです。

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(以上、ふくしま集団疎開裁判のサイトより転載)


ECRRは4月1日付けで、福島第一原発事故で放出された放射能により今後50年間、200km圏でどれだけガンを発症する人が増えるかという試算を出している。

これは当時ネット上で話題になったが、かなり暗澹とする数字だったのと、当時は私自身ECRRもクリス・バズビー博士のこともよく知らなかったので、そのテリー伊藤みたいな派手なルックスからてっきりトンデモ科学者なのかと思い、ご紹介するのをためらっていた。

が、今では私もそれなりに勉強して少しは知識もついたので、これを機にやはりご紹介しておこうと思う。


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福島ガンリスク試算

2061年までに200km圏内で417,000人がガンになるとの予測


IAEAと日本の公式発表のデータを基に、2つの方法を用いてガン発生件数を予測し、その結果をICRPモデルと比較した。


(1) トンデルモデル

スウェーデンのトンデル博士によるチェルノブイリ後10年間のガン発生件数に関する研究によれば、放射能による土壌汚染レベルが10万Bq/m2増加するごとに、ガン発生率が11%増加する。

IAEAの報告によれば、福島第一原発100km圏の汚染放射能汚染レベルは平均60万Bq/m2。100~200kmの汚染レベルはこれより低い。

200km圏内の住民が避難せずこの地域に住み続けたとすると…

今後10年間の福島第一原発事故の放射能によるガン発生数

0~100km圏       人口330万人のうち103,329人

100~200km圏  人口780万人のうち120,894人

200km圏内合計 人口1,110万人のうち224,223人


(2) ECRRモデル

放射性核種が生命体内でどんな挙動を取るかによって重み付けをしたモデル

200km圏内の住民が避難せずこの地域に住み続けたとすると…

今後50年間の福島第一原発事故の放射能によるガン発生数

0~100km圏       人口330万人のうち191,986人

100~200km圏  人口780万人のうち224,623人

200km圏内合計 人口1,110万人のうち416,619人

このうち半数が10年間で発症し、残りの半数が10~50年間で発症すると推定される。

よって200km圏内の今後10年間の福島第一原発事故の放射能によるガン発生数は208,310人


トンデルモデルとECRRモデルによる今後10年間の福島第一原発事故の放射能によるガン発生数予測は、約20万人で一致した。


(3) ICRPモデル

今後50年間の福島第一原発事故の放射能によるガン発生数 6,158人

この人口のうち250万人はふつうでもガンになると予測されるので、6,158人は見分けが付かず、無視されるであろう。

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(以上Fukushima cancer risk calculation ~ 417,000 cancers forecast for Fukushima 200 km contamination zone by 2061より抜粋・翻訳)


こちらは4/13頃のロシア・トゥデイの映像。

2011年7月17日日曜日

広瀬隆さん、山下氏らを刑事告発


ジャーナリストの広瀬隆さんとルポライターの明石昇二郎さんが、7月8日付けで福島県放射線健康リスクアドバイザーの山下俊一氏、高木義明文部科学大臣、東電幹部やなど合計32名を刑事告発した。


自由報道協会の田中龍作氏によるこちらの関連記事も是非お読みください。

【福島原発事故】 東電最高幹部、山下教授ら張本人32名を刑事告発 ~上~

【福島原発事故】 東電最高幹部、山下教授ら張本人32名を刑事告発 ~下~


今福島の子どもたち(もちろん子どもたちだけではない)がいかに異常な状態におかれているかということを、日本の人々はもっと知った方がいい。25年前のチェルノブイリ原発事故により、どれだけの健康被害が出ているかについては膨大な資料がある。特に福島県放射線健康リスクアドバイザーの山下俊一氏は現地に入って検診を行い、低線量被曝と健康被害の因果関係を明らかにする論文まで発表しているのである。その教訓を生かすどころか、国家権力によって住民、特に自分では選ぶことのできない子どもたちに被曝を強要しているのだ。こんな政府を私は心底憎む。


だが、告発されるべきは彼らだけだろうか?こちらの記事もお読みいただきたい。

日本の市民がここまで冷酷だとは思わなかった~牛は全頭検査で、福島の子供は放置?

2011年7月16日土曜日

伝説のスピーチ


1992年のリオ環境サミットで、各国代表団を前に12歳の少女が行った伝説のスピーチ。

剛速球のど真ん中ストレートで突き刺さることば。

おとなたちよ、このことばを聞け。

2011年7月15日金曜日

放射能で広がる異変~子どもたちに何が起きているか


インターネットメディアOurPlanet-TVがNPOチェルノブイリへのかけはし代表の野呂美加さんをゲストに迎え、子どもたちに起きている異変について話を聞く。

放射能で広がる異変~子どもたちに何が起きているか(OurPlanet-TV 2011/07/14)


OurPlanet-TVでは311以降に周囲の人や動植物に起きた異変を報告するよう呼びかけてきたが、その集計結果も報告されている。

異変の報告はこちら:311以降の異常・異変をお知らせください


私が翻訳プロジェクトに参加している『チェルノブイリ――大惨事が人びとと環境におよぼした影響』(Chernobyl: Consequences of the Catastrophe for People and the Environment)も採り上げられています。

2011年7月14日木曜日

ふくしま集団疎開裁判の署名にご協力を!

福島県郡山市の14人の原告が郡山市を相手に「1mSV/年以下の安全な場所で教育を実施することを求める仮処分」を申し立てしました。

第1回の裁判が7月5日に行われ、第2回は7月19日に行われる予定です。


裁判官への圧力が予測される裁判です。裁判官の良心と勇気に訴えるため、弁護団が署名を集めています。ネット署名もできるようになりました。是非ご協力ください。


ふくしま集団疎開裁判についてはこちら

ネット署名はこちら

東海第二原発を廃炉に!署名にご協力を

余り知られていませんが、実は今回の震災では東海第2原発も冷却機能の一部が破綻し、あわや大惨事の一歩手前だったのです。

市民団体の方々が東海第二原発の廃炉を求めて署名活動をスタートしました。
ネット署名もできます。
家にいてもできる意思表示!

主催:東海第二原発の再稼働中止と廃炉を求める実行委員会

ネット署名:署名TV

2011年7月13日水曜日

チェルノブイリ被害実態レポート一部先行公開

私が参加している「チェルノブイリ被害実態レポート翻訳プロジェクト」では、このたび、すぐに役立ちそうな部分をウェブで先行公開することになりました。


第一弾はこちら

第13節 チェルノブイリの放射性核種を除去する


科学文献なので少々取っつきにくいかもしれませんが、子どもが体内に取り込んでしまった放射性核種を排出するのにリンゴペクチンが効果があったなど、参考になる情報を含んでいますので、是非ご一読ください。

またどんどん拡散してください。