ふくしま集団疎開裁判の会など市民団体の招きでECRR(欧州放射線リスク委員会)科学事務局長クリス・バズビー博士が緊急来日し、7月17日から20日まで、各地で講演を行っている。
講演日程についてはふくしま集団疎開裁判のサイトをご覧ください。
ECRR(欧州放射線リスク委員会)は日本がもっぱら依拠するICRP(国際放射線防護委員会)の非科学性を真っ向から批判してきた科学者団体である。
ICRPの非科学性については、ちょうどふくしま集団疎開裁判のサイトに分かりやすい説明があるので、転載させていただく。
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被ばくによる健康被害について、日本政府はもっぱら国際放射線防護委員会(ICRP)が勧告した基準をもとに安全基準を考えてきましたが、しかし、この基準は大変問題のあるものでした。
なぜなら、それは「内部被ばくの危険性」を殆ど考慮しておらず、「核・原子力開発のためにヒバクを強制する側が、それを強制される側に、ヒバクがやむをえないもので、我慢して受忍すべきものと思わせるために、科学的装いを凝らして作った社会的基準であり、原子力開発の推進策を政治的・経済的に支える行政的手段」(中川保雄「放射線被曝の歴史」)だからです。
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(以上、ふくしま集団疎開裁判のサイトより転載)
ECRRは4月1日付けで、福島第一原発事故で放出された放射能により今後50年間、200km圏でどれだけガンを発症する人が増えるかという試算を出している。
これは当時ネット上で話題になったが、かなり暗澹とする数字だったのと、当時は私自身ECRRもクリス・バズビー博士のこともよく知らなかったので、そのテリー伊藤みたいな派手なルックスからてっきりトンデモ科学者なのかと思い、ご紹介するのをためらっていた。
が、今では私もそれなりに勉強して少しは知識もついたので、これを機にやはりご紹介しておこうと思う。
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福島ガンリスク試算
2061年までに200km圏内で417,000人がガンになるとの予測
IAEAと日本の公式発表のデータを基に、2つの方法を用いてガン発生件数を予測し、その結果をICRPモデルと比較した。
(1) トンデルモデル
スウェーデンのトンデル博士によるチェルノブイリ後10年間のガン発生件数に関する研究によれば、放射能による土壌汚染レベルが10万Bq/m2増加するごとに、ガン発生率が11%増加する。
IAEAの報告によれば、福島第一原発100km圏の汚染放射能汚染レベルは平均60万Bq/m2。100~200kmの汚染レベルはこれより低い。
200km圏内の住民が避難せずこの地域に住み続けたとすると…
今後10年間の福島第一原発事故の放射能によるガン発生数
0~100km圏 人口330万人のうち103,329人
100~200km圏 人口780万人のうち120,894人
200km圏内合計 人口1,110万人のうち224,223人
(2) ECRRモデル
放射性核種が生命体内でどんな挙動を取るかによって重み付けをしたモデル
200km圏内の住民が避難せずこの地域に住み続けたとすると…
今後50年間の福島第一原発事故の放射能によるガン発生数
0~100km圏 人口330万人のうち191,986人
100~200km圏 人口780万人のうち224,623人
200km圏内合計 人口1,110万人のうち416,619人
このうち半数が10年間で発症し、残りの半数が10~50年間で発症すると推定される。
よって200km圏内の今後10年間の福島第一原発事故の放射能によるガン発生数は208,310人
トンデルモデルとECRRモデルによる今後10年間の福島第一原発事故の放射能によるガン発生数予測は、約20万人で一致した。
(3) ICRPモデル
今後50年間の福島第一原発事故の放射能によるガン発生数 6,158人
この人口のうち250万人はふつうでもガンになると予測されるので、6,158人は見分けが付かず、無視されるであろう。
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こちらは4/13頃のロシア・トゥデイの映像。