2011年7月6日水曜日

なぜSPEEDIを見せてくれなかったのか


少し前になるが、重要な内容なのでご紹介しておきたい。

617日、自民党森まさこ議員が参議院東日本大震災復興特別委員会でSPEEDIについて質問(詰問)した。

SPEEDIとは緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム。「原子力発電所などから大量の放射性物質が放出されたり、そのおそれがあるという緊急事態に、周辺環境における放射性物質の大気中濃度および被ばく線量など環境への影響を、放出源情報、気象条件および地形データを基に迅速に予測するシステム」である。(文科省 原子力安全課 原子力防災ネットワーク 環境防災Nネットより)


保安院内に設置された原子力災害対策本部も文科省も、財団法人原子力技術安全センターに対しSPEEDIによる試算を指示し、同センターは指示に応じて試算の結果を送っていた。この中には、1号機の爆発を予測した試算結果もあり、その試算は実測値とほとんど一致する精度の高いものであった。にも関わらず、原子力災害対策本部も文科省もその結果を公開せず、住民の方々は子どもたちを含めむざむざと被曝させられたのである。


昨日、福島のこどもたち1,000人を調査した結果、45%が甲状腺に被曝していたことが発表された。これだけでも大変なことだが、この1,000人とはいわき市、川俣町、飯舘村など、原発から比較的距離のある地域の子どもたちである。浪江町など原発近くの子どもたちはおそらくもっと被曝しているであろう。

参考: たね蒔きジャーナル2011/07/05


SPEEDIの結果を知っていながら公開せず、避難指示に役立てなかった政府の責任は極めて重い。