2010年11月28日日曜日

アンコールワット旅行記 その2:出発前夜の恐怖体験


もう20回は乗っているはずだ。マレーシアのクアラルンプールを拠点とする格安航空会社エア・アジア。アジア圏内の短距離路線から始まり、最近はロンドン、東京、パリなどの長距離路線にも拡大している。いわゆるノーフリルで、とにかく安い代わりに、機内食も、預け荷物も、席の選択も、すべてオプションで買う仕組みになっている。早く買えば買うほど安いが、変更するには結構な変更手数料と変更先チケットとの差額がかかってくるし、キャンセルしても返金はない。さらに乗り継ぎの保証がない。これはどういうことかというと、バリ→クアラルンプール→シエムリアップと買ったとする。万一バリ→クアラルンプールのフライトが遅延して、クアラルンプール→シエムリアップに乗り遅れたとしても、エア・アジアでは何の保証もしてくれない。そもそもトランジットという考え方がないので、荷物を最終目的地まで送ってくれたりはしない。中継地点でいったん荷物を引き取り、入国審査を受けて出てから、再度チェックインして荷物を預け、出国審査を受けて入り直さなければならない。そんなわけで、チケットを買うときはよくよく考えてから買わなければいけない。


1ヶ月半前に今回のカンボジア行きのチケットを購入したとき、預け荷物をどうするかまだ決めていなかったので、必要なら後で追加しようと思い購入しなかった。というのも、4路線分買うと結構な金額になるのである。今までのビザ・ランは期間も短く、機内持ち込み荷物だけで旅をしていたが、今回は1週間なので、いつもの小さな25リットルのバックパック1つではちょっと足りない。機内持ち込み荷物の規定を調べてみると、サイズの規定があり、重量は7 kgまでで、1個のみとある。35リットルのバックパックだとサイズは機内持ち込みの範囲内なのだが、重量が7kgで収まるか分からないのと、現地での遺跡巡り用に25リットルのバックパックも持って行きたいから、1個では収まらない。しかし機内持ち込み荷物の規定がどのくらい厳密に守られているのかも分からない。少なくとも今まで重量を量られたことはないし、1個というのもそれほど厳密でもないような気もする。そんなわけで、直前まで悩みに悩んだ。


前々日に荷造りをざっとしてみて結論を出すことにしたが、秤がないので重量が分からない。事前に預け荷物分を支払わずに、チェックイン時にカウンターで支払うことになった場合、事前に支払う値段の倍くらいしてしまう。それでリスクを冒すよりは買ってしまおうとようやく心を決めた。


ところが、ここからいろんな問題が発生した。まずバリークアラルンプール間は問題なく預け荷物を追加して、クレジットカードで支払うことができた。ところがクアラルンプールーシエムリアップ間で同じことをしようとすると、マレーシアの銀行が発行したデビットカードでの支払いオプションしか出てこない。何度やっても同じである。


翌日(つまり出発前夜)、エア・アジアのオンラインチャットヘルプに30分待ちくらいで入り、問い合わせると、クレジットカードでの支払いはできるはずなので、もう一度試してみてだめだったら、カスタマーセンターに問い合わせるようにとのことである。それでもう一度試してみると、なるほど今度はできた。昨日のはシステムの不具合だったのだろう、と安心したのも束の間、いつもなら予約に変更を加えると送られてくるメールがいくら待っても送られてこない。おかしいなあと思い予約のログを確認してみたら、


何とクアラルンプールーシエムリアップ間の予約が消えている!!!


顔が青ざめた。出発前夜である。翌日は2時起きで3時には出発である。慌ててエア・アジアのカスタマーセンターに電話してみるが、全然繋がらない。マレーシアもインドネシアも繋がらない。シンガポールに電話してみるとようやく繋がった。事情を話し、予約番号を告げると、予約は確認できているという。それで安心して電話を切ったが、オペレータは予約確認をメールで送ると言ったのに、待てど暮らせど送られてこないし、予約のログも相変わらず消えたままである。また不安になり、再度電話で確認しようと思ったが、シンガポールの営業時間は終わってしまった。今度は24時間営業しているオーストラリアに電話をかけ、また事情を話すと、やっぱり予約は確認できているので安心せよと言う。しかしオンライン上で予約のログは最後まで復活せず、不安が残った。


結果的には問題なく乗れたので、今思うとシステムの不具合だったのだと思うのだが、出発前夜のことで本当に生きた心地がしなかった。