2010年11月2日火曜日

プレボン(王族の火葬の儀)

雲を突くようなバデ 11層の屋根は故人の位の高さを表す

今日のウブドはプレボン(王族の火葬の儀)一色であった。

8月に亡くなったプリアタン村のラジャ(王)のための火葬の儀であり、王族ともなればそれは街を挙げての一大スペクタクルなのである。実に30の村が参加するという。

王宮内での儀式 バリス(戦士の舞)はあの世への扉を開くためだという

子どもたちのガムラン

プリアタンの王宮では前日から様々な儀式があり、午後1時頃出棺となるのだが、ここからがまたすごい。

出棺 バデに棺が運び込まれる

「ペヌランガン」と呼ばれる牛の張り子(お寺の火葬場に着いてから、遺体はこの張り子に移され、浄化の火で燃やされる)、竜の張り子、「バデ」と呼ばれる高さ25メートル、重さ10トンの巨大な塔が、王宮からお寺までの3 kmの道のりを人力で運ばれるのである。

竜の張り子 故人の世俗的執着を表すという

お輿に載せられたお姫様

手元の資料によれば、1チーム400人の男性が担ぎ手となり、200メートル毎に別のチームに引き継がれ、全部で1500人の男性が担ぎ手を勤めるという。

私はお昼前頃から正装で王宮内の儀式を見学し、出棺からお寺までの3 kmの行進に参加した。

沿道の人だかり

ものすごい人である。道路はもちろん、沿道から家々の窓まで鈴なりの人、人、人。コンクリートの照り返しが暑いのなんの。

どこまでも人、人、人

それでもお寺までは人の流れが一方通行なので良かった。問題はお寺の前の道である。お寺に向かう人と、お寺から帰る人の波が、完全に道のキャパをオーバーし、にっちもさっちもいかない。おしくらまんじゅう状態で、将棋倒しになるのではないかという恐怖を感じる。この時点で暑さと空腹で疲れ切っていたので、火葬の見学はあきらめ、退散することにした。が、しばらく待たないとその大混雑の道をバイクで抜けられそうにない。運良く目の前に友だちの姿を見つけ、沿道のワルン(食堂)に入って、夕方までおしゃべりして過ごした。

夕方ようやく空いてきた道を、それでも遠回りして、やっと家に帰り着いた。