
インドネシアのビザの切替のためにシンガポールを経由する。シンガポールはとにかく「財」を感じる街だ。道で地図を広げていると必ず誰かが助けてくれる親切さと、中国系の人たち特有のアグレッシブさを併せ持つ。タイ、ラオス、マレーシア、バリと、強い感情を表に出すことを嫌う穏やかな文化の中で暮らしてきた身に、そのアグレッシブさは応える。一度はビザエージェントの余りに無礼な態度に、公衆電話で大喧嘩した。

まあでも悪いことばかりでもない。シンガポールは物価が高いので、久々にドミトリーに泊まったら、同室の旅人たちと知り合えて楽しかった。シンガポールはアジア各地への中継地点なので、いろんな人々が集まる。仕事を辞めて今までとまったく違うことがしたかったから、という理由でネパールにボランティアに行くスイス人のNさん。これから10ヶ月間東南アジアとオセアニアを旅するというアメリカ人のAさん。3ヶ月の予定で東南アジアをまわるというイギリス人のRさん。一晩の宿を共にし、連絡先を交換し合い、良い旅をと言って別れていく。最近はドミトリーで気を遣うのが面倒くさくて、すっかりシングルルーム派になっていたので、この感覚を忘れていたなあと思う。また少しドミトリーに戻ってみようかな。