2009年6月26日金曜日

ガムランオペラ:A House in Bali


1930年代にバリに居を構え、島中の音楽を採集してまわったカナダ人音楽家コリン・マクフィーの著書”A House in Bali”(邦題「熱帯の旅人」)を私はこよなく愛しており、それについては以前このブログでご紹介した。
http://nomadmorenacokelat.blogspot.com/2009/03/house-in-bali.html

先日地元のフリーペーパーを何気なく見ていたら、何とこの本を題材にしたオペラの試演が近々開催されるというではないか。しかも無料。私は早速予約のメールを入れた。ところが何と両日ともすでに満席なので、会場が見えるレストランの予約を入れてみてはという返事。早速そのレストランに予約を入れに行ってみるも、こちらも満席。残るはキャンセルが出て当日券が出るのを待つしかないですよね、と主催者側にメールを入れてみると、一人くらいなら押し込みますよ、とのうれしい返事が来た。かくしてようやく無事チケットを手に入れたのである。

会場のプリ・サラスワティは蓮の池が美しい。作品は2幕のオペラ仕立てで演出されており、キャストは3人の西洋人オペラ歌手に、4人のバリ人ダンサー/歌手/役者。音楽はアメリカの現代音楽的なバンド(編成はベース、パーカッション、チェロ、ギター、バイオリン、キーボード)に、バリのガムラン。ストーリーの演出や登場人物の解釈に少々不満は残ったものの、音楽は本当に美しかった。西洋音楽のバンドとガムランは基本的には別々に演奏されるものの、お互いが微妙にからんでくるところなどもあり、それが非常に美しくエキゾチックに融合している。若いメンバーで構成されるガムランの音のみずみずしさ、リズムの複雑さと前衛性に改めて驚嘆した。注目の新進舞踏家デウィ・カデ・アルヤニも舞台を引き立てていた。



作品は9月にアメリカで上演されるようです。ご興味ある方はこちらへ。
http://www.houseinbali.org/