2011年4月24日日曜日

チェルノブイリの7年後 子どもたちに何が起きたか

史上最悪の原発事故と言われるチェルノブイリ。放射線の影響は何年も経ってから表れます。特に放射線の影響を受けやすい子どもたちの身に何が起きたのか。IAEAによる安全宣言は何だったのか。チェルノブイリ事故の7年後に放映された、フォトジャーナリスト広河隆一氏の取材によるテレビ番組の特集。是非ご覧ください。福島で同じ悲劇を繰り返さないために、私たちはここから学ばなければいけないはずです。



* 私もそうなのですが、インターネットの回線速度が遅く、YouTubeの画像がサクサク見られない方たちのために、以下に内容を要約します。


【内容】


1986年4月26日、チェルノブイリ原子力発電所4号炉で事故が起きた。


事故から1週間の間に13万5千人の住民が避難。被災者の数の推計—原発関係者と消防士1千人。事故処理の作業員60万人。汚染地の住民550万人。当局の発表—死者30人。


放射能障害の潜伏期間はそろそろ終わり、白血病と甲状腺ガンの形で牙をむき始めた。


放射能は現在表土から20cmのところに溜まり、ゆっくりと地中に下りている。地中20cmに溜まった放射能は植物の根から吸い上げられ、人間や動物の体に蓄積されていく。


[広河氏] 「昨年同じ病院を取材し、入院している子どもたちを撮影した。しかしその子たちに一人も会うことはできなかった。大半は亡くなっていた」


[広河氏] 「白血病の治療には何段階もある。その段階に応じて必要な薬がある。患者が突然増えたので薬の量が追いつかない。薬が切れると子どもの容態は急激に悪化する」


[現地の医師の話] 「事故後5〜8年で甲状腺ガンの発病が増え、次に乳がんの発病が、その次に骨のがんの発病が、といった具合にがんは増えていくだろう。甲状腺ガンが増えている段階が、現在」


3年前(1991年6月)、国際原子力機関IAEAの調査団が汚染地を訪れた。重松団長は住民の健康被害はまったくないと発表した。


原発北のホイニキ地区では352人中27人の子どもが要注意と診断された。このうち甲状腺ガンは2割にのぼると見られ、平均発病率の7800倍。


[現地の医師の話] 「子どもの健康状態は放射線に影響されている。放射性ヨウ素の分布図を見れば一目瞭然だ。IAEA調査責任者・重松委員長は、私たちの調査のすべてを知っているわけではない」


甲状腺に続いて、乳がん、骨のガン、そして白血病の爆発的増加の時期が来るという医師の予言は現実のものとなり始めている。


[櫻井よしこ] 国際原子力機関が住民の健康に問題はないと発表したのは一体何だったのか?


[広河氏] 重松・調査団長は広島の学者。国連機関、しかも広島の医学者がリーダーになったため、公正な調査が行われると信じていたが、安全だと発表したので、現地の人々は唖然としていた。


[櫻井氏] 調査団は現地の状況を見たのか?


[広河氏] 現地の医者たちの話では、汚染のひどいところには入っていないそうだ。しかも遠くから食料を持参し、現地のものを口にしないで、それでいて安全宣言をしたことで、非常に怒っていた。怖くて食べられないなら、危険だと言うべきだ。


[櫻井氏] 国際原子力機関そのものの信用性が深刻に問われている。


[広河氏] ちょうど旧ソ連の原子力産業とアメリカを初めとする原子力産業がビジネスの取引を始めた頃から、チェルノブイリの被害を小さく見せることで利害が一致したのではないかという声がある。

2011年4月23日土曜日

ほんとうのことを知ろう

地上波ではまったく報道されていないらしい、ほんとうのこと。

これは今日ケーブルテレビ局朝日ニュースターの「愛川欽也パックインジャーナル」という番組で放映されたそうです。



2011年4月22日金曜日

源八おじさんとタマ

脱力系反原発アニメで、思い込みを払拭しよう! 画面真ん中の三角形をクリックすると再生します。






放射能防災マニュアル

予想される東海地震の震源の真上に建つ浜岡原発近くに住むお母さんたちが作った防災マニュアル。こちらで全頁公開してくださっています。


「子どもたちの未来へ〜放射能から身を守る」

http://www.geocities.jp/plumfield995/earthquake/booklet/booklet.html


とても分かりやすく書かれていますので、是非ご一読下さい。プリントアウトして、お手元に置き、参照するといいと思います。

最悪のシナリオ

福島第一原発事故について、昨日(4/21)発売の週刊新潮(4/28号)に4人の専門家の「最悪のシナリオ」に対する見解が掲載されているそうです。


ネット上に情報をアップしてくださっている方がいましたので、情報を転載・抜粋させていただきます。

http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/04/21/shincho-apr28/


鎮まらぬ「福島第一原発」専門学者4人に訊く
――このまま「冷温停止」か「再臨界」で「爆発危機」か
暴走「1号機」から「4号機」まで再点検する
▼「再臨界」の1号機で「水蒸気爆発」から地球被曝が起きる
 /小出裕章・京都大学原子炉実験所助教(原子核工学)
▼最速なら1カ月で「冷温停止」に至る道筋がつく
 /奈良林 直・北海道大学大学院教授(原子炉工学)
▼圧力容器内の「水素爆発」の危機は今も去っていない
 /野口邦和・日本大学歯学部専任講師(放射線防護学)
▼「再臨界」なく「爆発」を防ぎながら収束へ
 /宮崎慶次・大阪大学名誉教授(原子力工学)


日本にいれば本屋に走りたいところですが、残念ながらそれができません。

小出裕章・京都大学原子炉実験所助教部分のみ要点が紹介されていましたので、詳しくは週刊新潮を買いに走るか、小出氏部分のみで良ければ上記引用元サイトをご覧いただくことにして、こちらには要点の要点を記載します。専門外の私による要約ですので、用語や理解が間違っていたらその責任は私にあります。


小出裕章・京都大学原子炉実験所助教による最悪のシナリオ:

燃料棒が溶け落ちて(メルトダウン)、水蒸気爆発を起こし、大量の放射性物質が放出される。これが1〜3号機のいずれかで起これば、作業員全員退避となり、他の号機の冷却が不可能となり、連鎖的なメルトダウンにつながる恐れがある。その場合は超多量(チェルノブイリの3倍以上)の放射性物質が放出されることになり、地球規模の被曝となる。


非常に恐ろしいシナリオが描かれていますが、脅しや不安を煽りたくてこんな最悪シナリオをご紹介するのではありません。他の3人の専門家の見解も是非読みたいところですし、どの専門家の推測にも根拠と説得力があると思います。ただ「予防」という見地から言えば、想定できる中でも最悪の事態を念頭に置いて、行動計画を立てておくべきではないかと思うのです。


例えばビデオニュース・ドットコムの小出氏インタビューでは、「今後われわれはどういう点に注目して報道を見ていけばいいのか」という質問に対して、小出氏がこう答えています。

「最悪のシナリオは水蒸気爆発が起きて、原子炉圧力容器、格納容器が壊れ、今とは桁違いの放射能が出てくること。そういう破局的な事故(つまり水蒸気爆発)は1号機、3号機の水素爆発のように映像で明確に見える。そうなったら、覚悟を決めて避難してほしい。チェルノブイリの教訓から言えば、風下300kmまでの人は避難が必要。もし東京が風下に入っていれば、東京を放棄して逃げなければいけない。放射能が東京に到達するまでには半日近くはあると思われる。映像を見て爆発を確認したなら、逃げるつもりでいてほしい」

ビデオニュース・ドットコム ニュース・コメンタリー (2011年04月09日)

「小出裕章氏:福島原発で再臨界の疑いが濃厚に」(上記の話は33分40秒あたりから)

http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/001814.php

または

http://www.youtube.com/watch?v=L2fzJHtGLwo

一番恐ろしいのは無関心による無防備です。どうか成り行きを注視してください。

もちろんそれが杞憂に終わることを願っています。

2011年4月21日木曜日

ハワイに避難を

少し明るい話題を。

今日見つけたいちばんうれしい記事はこれ。転載します。


東日本大震災:ハワイに避難しませんか…マウイ郡副郡長(毎日新聞 2011/4/21/11:17)

ハワイ州マウイ郡のキース・A・リーガン副郡長(39)が20日、福島市役所を訪れ、被災者がハワイへ一時避難するよう瀬戸孝則市長に勧めた。滞在は観光ビザの最大3カ月間だが「ハワイの人は助けたいと思っている。心を休めてほしい」と申し出た。

 リーガン副郡長はNPO法人「マウイ日本文化協会」を代表して来日。マウイ郡の120世帯がホストファミリーとして避難者を受け入れる準備がある ▽パスポートは手配し、渡航費や生活費も負担する▽ホームステイ先に基本的な日本語を教えておく▽岩手、宮城両県の被災者も受け入れる--などと説明し た。瀬戸市長は「避難者は帰れないままの自分の街を気にしており、行くとしてもしばらく後かもしれないが、短期でも癒やされる」と感謝した。

 避難者からも歓迎する声が上がったが、津波で夫を亡くした福島県南相馬市原町区本陣前の高橋浩子さん(23)は「滞在中は幸せでも、地元情報が入らず帰った時のことを考えると怖い」と話した。同NPOはハワイ州の福島県人会を通し、福島の情報伝達の支援も検討する。問い合わせは森口マリアン・日本 事務局長(090・4551・0667)。【長田舞子】

http://mainichi.jp/select/today/news/20110421k0000e040033000c.html?inb=fa


被災者の方々は肉親の方が行方不明になっていてその場を離れられなかったり、地域社会や学校や仕事もあってなかなかハワイに避難というのも難しいのかも知れない。でもたった3ヶ月でも、少しでも多くの方々がこの機会を利用できるといい。

放射能汚染自衛策

日本から知人がやってきた。

今の日本の様子を聞いていて、関東に住む人々の危機意識があまりに低いらしいことに愕然とした。千葉にお住まいの彼女は、インターネットで情報を収集し、一時西日本に避難したり、外出時の服装や、衣類や家の除染、水や食べ物など、大変気をつかっているそうだが、そんなことをやっている人は周りには誰もいないし、むしろ「大げさ」だと笑われる風潮があるという。政府・東電・マスコミこぞっての安全宣言を頭から信じているわけではないが、かと言ってどこかに逃げられるわけでもないし、仕事や日々の生活もあるし、じたばたしてもしょうがないという諦観なのだろう、と彼女は言う。

確かに目に見えない、匂いもない、自分で測ることもできない放射性物質を意識するのは難しいし、気にしていたら、神経がすり減ってしまうというのもよく分かる。


だからこそ政府は、こうして不幸にして原発事故が起き、大量の放射性物質が放出され続けている以上、無味乾燥な数字のデータで国民を煙に巻き、「直ちに健康に影響がないレベル」などと馬鹿の一つ覚えを繰り返していないで、国民を守るためにきちんと正確な情報を伝えるべきだ。セシウムの半減期は30年。原発事故が終息しても、日本の人々がこれから長い間、放射性物質と共に生活をしていかなければならないのは事実なのだから。


天気予報や花粉予報のように、風向きなどの気象条件による放射性物質の拡散予報を出して、この地域の方はできるだけ外出を控えるようにとか、外出するときは完全防備するようにとか、雨に濡れないようにとか、現実的な対策を取ってほしいものだ。


こういうときに備えて多額の税金を投じて開発されたというSPEEDIというシステムは一体どうなってしまったのだろう?

【参考】

ドイツ気象庁(DWD)による粒子分布シミュレーションの日本語訳を出してくださっている方がいます。

http://www.witheyesclosed.net/post/4169481471/dwd0329

台湾環境変化研究センターによる放射線濃度予報

http://www.rcec.sinica.edu.tw/~cylin/lab/WRF-radiation-forecase.htm


しかし残念ながら日本の政府が国民を守ってくれない以上、自分の身は自分で守るしかない。子どものいる人はなおさらだ。


自衛策の情報源として、私が今までに入手した情報源をご紹介します。


まず、その知人が教えてくれた武田邦彦・中部大学教授のサイト。

http://takedanet.com/

自分でできる対策がかなり具体的に書かれているので、役に立つと思います。


例えば、「生活と原発 09 『自宅クリーン』作業」というページには

http://takedanet.com/2011/04/post_96d9.html

今、家庭ですることは、

1. 家の中の徹底的な拭き掃除。家具や道具も水で拭き取る。

2. ベランダ、玄関、家の前などをモップやデッキブラシでこする(水を使って流す。黄砂を流す感じでゴシゴシこする)

3. ご近所と親しければ、みんなで道路に水を流してこする。

が良いと思います。

ビニールの手袋をして、やや水を多めに拭き取ります。放射性物質が「拭くことでとれる」のは専門家はよく知っていることです。作業中は、ぞうきんなどは良く洗い、終わったら手袋と一緒に捨ててください。

放射性物質は家の中や近所からなくなりますが、それは下水などに行きます.でも、人間から遠くなるので、その方が良いと思います.

このように放射性物質は、拭けば身の回りの「見えないチリ」が10分の1ぐらいになりますから、連休明けまでにするのをお勧めします.


またスウェーデン国立スペース物理研究所(IRF)の山内正敏さんという方が作成した

放射能漏れに対する個人対策(第3版)

http://www.irf.se/~yamau/jpn/1103-radiation.html

「どこまで放射線レベルが上がったら行動を起こすべきか(赤信号と黄信号)」が書かれています。


同ページで紹介されていたdonuziumさんという方の

一般人に分かりやすい日本全国の空間放射線積算量

http://r.diim.jp/


また役に立ちそうな情報を発見したら、ご紹介します。

どうかみなさん諦めずに情報収集して、自分自身、そして家族や子どもを守ってください!