地上波ではまったく報道されていないらしい、ほんとうのこと。
これは今日ケーブルテレビ局朝日ニュースターの「愛川欽也パックインジャーナル」という番組で放映されたそうです。2011年4月23日土曜日
2011年4月22日金曜日
放射能防災マニュアル
予想される東海地震の震源の真上に建つ浜岡原発近くに住むお母さんたちが作った防災マニュアル。こちらで全頁公開してくださっています。
「子どもたちの未来へ〜放射能から身を守る」
http://www.geocities.jp/plumfield995/earthquake/booklet/booklet.html
とても分かりやすく書かれていますので、是非ご一読下さい。プリントアウトして、お手元に置き、参照するといいと思います。
最悪のシナリオ
福島第一原発事故について、昨日(4/21)発売の週刊新潮(4/28号)に4人の専門家の「最悪のシナリオ」に対する見解が掲載されているそうです。
ネット上に情報をアップしてくださっている方がいましたので、情報を転載・抜粋させていただきます。
http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/04/21/shincho-apr28/
鎮まらぬ「福島第一原発」専門学者4人に訊く
――このまま「冷温停止」か「再臨界」で「爆発危機」か
暴走「1号機」から「4号機」まで再点検する
▼「再臨界」の1号機で「水蒸気爆発」から地球被曝が起きる
/小出裕章・京都大学原子炉実験所助教(原子核工学)
▼最速なら1カ月で「冷温停止」に至る道筋がつく
/奈良林 直・北海道大学大学院教授(原子炉工学)
▼圧力容器内の「水素爆発」の危機は今も去っていない
/野口邦和・日本大学歯学部専任講師(放射線防護学)
▼「再臨界」なく「爆発」を防ぎながら収束へ
/宮崎慶次・大阪大学名誉教授(原子力工学)
日本にいれば本屋に走りたいところですが、残念ながらそれができません。
小出裕章・京都大学原子炉実験所助教部分のみ要点が紹介されていましたので、詳しくは週刊新潮を買いに走るか、小出氏部分のみで良ければ上記引用元サイトをご覧いただくことにして、こちらには要点の要点を記載します。専門外の私による要約ですので、用語や理解が間違っていたらその責任は私にあります。
小出裕章・京都大学原子炉実験所助教による最悪のシナリオ:
燃料棒が溶け落ちて(メルトダウン)、水蒸気爆発を起こし、大量の放射性物質が放出される。これが1〜3号機のいずれかで起これば、作業員全員退避となり、他の号機の冷却が不可能となり、連鎖的なメルトダウンにつながる恐れがある。その場合は超多量(チェルノブイリの3倍以上)の放射性物質が放出されることになり、地球規模の被曝となる。
非常に恐ろしいシナリオが描かれていますが、脅しや不安を煽りたくてこんな最悪シナリオをご紹介するのではありません。他の3人の専門家の見解も是非読みたいところですし、どの専門家の推測にも根拠と説得力があると思います。ただ「予防」という見地から言えば、想定できる中でも最悪の事態を念頭に置いて、行動計画を立てておくべきではないかと思うのです。
例えばビデオニュース・ドットコムの小出氏インタビューでは、「今後われわれはどういう点に注目して報道を見ていけばいいのか」という質問に対して、小出氏がこう答えています。
「最悪のシナリオは水蒸気爆発が起きて、原子炉圧力容器、格納容器が壊れ、今とは桁違いの放射能が出てくること。そういう破局的な事故(つまり水蒸気爆発)は1号機、3号機の水素爆発のように映像で明確に見える。そうなったら、覚悟を決めて避難してほしい。チェルノブイリの教訓から言えば、風下300kmまでの人は避難が必要。もし東京が風下に入っていれば、東京を放棄して逃げなければいけない。放射能が東京に到達するまでには半日近くはあると思われる。映像を見て爆発を確認したなら、逃げるつもりでいてほしい」
ビデオニュース・ドットコム ニュース・コメンタリー (2011年04月09日)
「小出裕章氏:福島原発で再臨界の疑いが濃厚に」(上記の話は33分40秒あたりから)
http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/001814.php
または
http://www.youtube.com/watch?v=L2fzJHtGLwo
一番恐ろしいのは無関心による無防備です。どうか成り行きを注視してください。
もちろんそれが杞憂に終わることを願っています。
2011年4月21日木曜日
ハワイに避難を
少し明るい話題を。
今日見つけたいちばんうれしい記事はこれ。転載します。
東日本大震災:ハワイに避難しませんか…マウイ郡副郡長(毎日新聞 2011/4/21/11:17)
ハワイ州マウイ郡のキース・A・リーガン副郡長(39)が20日、福島市役所を訪れ、被災者がハワイへ一時避難するよう瀬戸孝則市長に勧めた。滞在は観光ビザの最大3カ月間だが「ハワイの人は助けたいと思っている。心を休めてほしい」と申し出た。
リーガン副郡長はNPO法人「マウイ日本文化協会」を代表して来日。マウイ郡の120世帯がホストファミリーとして避難者を受け入れる準備がある ▽パスポートは手配し、渡航費や生活費も負担する▽ホームステイ先に基本的な日本語を教えておく▽岩手、宮城両県の被災者も受け入れる--などと説明し た。瀬戸市長は「避難者は帰れないままの自分の街を気にしており、行くとしてもしばらく後かもしれないが、短期でも癒やされる」と感謝した。
避難者からも歓迎する声が上がったが、津波で夫を亡くした福島県南相馬市原町区本陣前の高橋浩子さん(23)は「滞在中は幸せでも、地元情報が入らず帰った時のことを考えると怖い」と話した。同NPOはハワイ州の福島県人会を通し、福島の情報伝達の支援も検討する。問い合わせは森口マリアン・日本 事務局長(090・4551・0667)。【長田舞子】
http://mainichi.jp/select/today/news/20110421k0000e040033000c.html?inb=fa
被災者の方々は肉親の方が行方不明になっていてその場を離れられなかったり、地域社会や学校や仕事もあってなかなかハワイに避難というのも難しいのかも知れない。でもたった3ヶ月でも、少しでも多くの方々がこの機会を利用できるといい。
放射能汚染自衛策
日本から知人がやってきた。
今の日本の様子を聞いていて、関東に住む人々の危機意識があまりに低いらしいことに愕然とした。千葉にお住まいの彼女は、インターネットで情報を収集し、一時西日本に避難したり、外出時の服装や、衣類や家の除染、水や食べ物など、大変気をつかっているそうだが、そんなことをやっている人は周りには誰もいないし、むしろ「大げさ」だと笑われる風潮があるという。政府・東電・マスコミこぞっての安全宣言を頭から信じているわけではないが、かと言ってどこかに逃げられるわけでもないし、仕事や日々の生活もあるし、じたばたしてもしょうがないという諦観なのだろう、と彼女は言う。
確かに目に見えない、匂いもない、自分で測ることもできない放射性物質を意識するのは難しいし、気にしていたら、神経がすり減ってしまうというのもよく分かる。
だからこそ政府は、こうして不幸にして原発事故が起き、大量の放射性物質が放出され続けている以上、無味乾燥な数字のデータで国民を煙に巻き、「直ちに健康に影響がないレベル」などと馬鹿の一つ覚えを繰り返していないで、国民を守るためにきちんと正確な情報を伝えるべきだ。セシウムの半減期は30年。原発事故が終息しても、日本の人々がこれから長い間、放射性物質と共に生活をしていかなければならないのは事実なのだから。
天気予報や花粉予報のように、風向きなどの気象条件による放射性物質の拡散予報を出して、この地域の方はできるだけ外出を控えるようにとか、外出するときは完全防備するようにとか、雨に濡れないようにとか、現実的な対策を取ってほしいものだ。
こういうときに備えて多額の税金を投じて開発されたというSPEEDIというシステムは一体どうなってしまったのだろう?
【参考】
ドイツ気象庁(DWD)による粒子分布シミュレーションの日本語訳を出してくださっている方がいます。
http://www.witheyesclosed.net/post/4169481471/dwd0329
台湾環境変化研究センターによる放射線濃度予報
http://www.rcec.sinica.edu.tw/~cylin/lab/WRF-radiation-forecase.htm
しかし残念ながら日本の政府が国民を守ってくれない以上、自分の身は自分で守るしかない。子どものいる人はなおさらだ。
自衛策の情報源として、私が今までに入手した情報源をご紹介します。
まず、その知人が教えてくれた武田邦彦・中部大学教授のサイト。
自分でできる対策がかなり具体的に書かれているので、役に立つと思います。
例えば、「生活と原発 09 『自宅クリーン』作業」というページには
http://takedanet.com/2011/04/post_96d9.html
今、家庭ですることは、
1. 家の中の徹底的な拭き掃除。家具や道具も水で拭き取る。
2. ベランダ、玄関、家の前などをモップやデッキブラシでこする(水を使って流す。黄砂を流す感じでゴシゴシこする)
3. ご近所と親しければ、みんなで道路に水を流してこする。
が良いと思います。
ビニールの手袋をして、やや水を多めに拭き取ります。放射性物質が「拭くことでとれる」のは専門家はよく知っていることです。作業中は、ぞうきんなどは良く洗い、終わったら手袋と一緒に捨ててください。
放射性物質は家の中や近所からなくなりますが、それは下水などに行きます.でも、人間から遠くなるので、その方が良いと思います.
このように放射性物質は、拭けば身の回りの「見えないチリ」が10分の1ぐらいになりますから、連休明けまでにするのをお勧めします.
またスウェーデン国立スペース物理研究所(IRF)の山内正敏さんという方が作成した
放射能漏れに対する個人対策(第3版)
http://www.irf.se/~yamau/jpn/1103-radiation.html
「どこまで放射線レベルが上がったら行動を起こすべきか(赤信号と黄信号)」が書かれています。
同ページで紹介されていたdonuziumさんという方の
一般人に分かりやすい日本全国の空間放射線積算量
また役に立ちそうな情報を発見したら、ご紹介します。
どうかみなさん諦めずに情報収集して、自分自身、そして家族や子どもを守ってください!
ババを引くのは原発作業員
4/20(水)の大阪毎日ラジオ放送(MBS 1179)たね蒔きジャーナルで、「建設業に従事している夫や友人に、日給3万円で原発へ行ってくれないかという話が来た。夫も友人もまったくの専門外なのだが」というリスナーからの投稿が紹介されていた。
そういう噂は聞いていた。ハローワークに募集が出ているという話も聞いた。危険な現場にかり出され、専門知識も持たないまま、ずさんな放射線量管理、劣悪な労働環境の下で作業させられるのは、東電や政府のえらい人でもなければ、被曝線量を250ミリシーベルトに引き上げた厚生労働省の役人でもなければ、マスコミで事態の安全性を喧伝しているえらい学者たちでもない。ふつうの人たちだ。
福島第1原発:「ガスマスクずれ吸った」作業の東電社員(毎日新聞 2011/4/2/2:33)
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110402k0000m040147000c.html
原発作業員の被曝線量は通常1年間で50ミリシーベルト、5年間で100ミリシーベルトと規定されており、100ミリシーベルトを超えたら5年間は放射線業務に就けない、という規定があるそうだ。ただし緊急時には別途100ミリシーベルトを上限に放射線を受けることができるという条文があり、今回国は福島第一原発の復旧作業に限って、被曝線量上限を250ミリシーベルトに引き上げる特例措置を取った。
しかしこのむちゃくちゃに高い被曝線量さえ、実際にはきちんと管理されていないらしい。
被曝線量が記入されるべき「放射線管理手帳」は作業員の手元にはなく会社側が預かっているケースが多いのだそうだ。
以下新聞記事より引用します。
復旧作業にあたる2次下請け会社の男性作業員(30)は3月下旬、現場で元請け会社の社員から「今回浴びた線量は手帳に載らない」と説明された。「250ミリシーベルト浴びて、新潟県の東電柏崎刈羽原発で働くことになっても250ミリシーベルトは免除される」と言われたという。
福島第1原発:作業員の被ばく線量 管理手帳に記載せず(毎日新聞2011/4/21/2:36 最終更新4/21/7:28)
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110421k0000m040166000c.html
将来の仕事を受注するため(社員の線量を低くしようと)下請け会社が手帳に今回の数値を載せないことも考えられる。会社は仕事をもらえるかもしれないが、結局ババを引くのは作業員だ。
福島第1原発:「ババ引くのは作業員」嘆く下請け社員(毎日新聞2011/4/21/2:36 最終更新4/21/7:36)
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110421k0000m040167000c.html
原発事故が東電の工程表どおり6〜9ヶ月で終息する見込みは低い。そうなれば作業員の方々は次々に被曝限度に達し、また次々に新たな作業員がかき集められては現場に送り込まれ、被曝していくのだろう。
原発とはほんとうに罪深い。