
ウブドでは毎晩7~9の芸能定期公演が行われていて、宵闇が迫る頃には街灯にチケット売りたちが溢れ、正装したガムラン演奏者のおじさんやら、上半身裸で黒白の市松模様の腰布を撒いたケチャのおじさんやら、シータ姫やら、神猿ハノマンやら、バリスの踊り手やらが、衣装をつけたまま普通にバイクや徒歩で会場に向かう姿が風物詩となっている。私の敬愛するガムランの先生もこうした定期公演を行う様々なグループに属しているが、今度また新たなグループが結成され、そちらにも加わることになったそうだ。定期公演を間近に控えたその新グループの練習におじゃました。
会場は私が最も好きなサラスワティ王宮。蓮の池がとても美しい。サラスワティは日本で言うところの吉祥天女。弁天様だ。
普段着の踊り手たちとガムラン演奏者のおじさんたちがなんとなく集まって、なんとなく練習が始まる。私はこういう光景を見るのが大好きで、いつまでも飽きることがない。夜の海を泳ぎ回る熱帯魚を見ているような幻想的な時間だった。