
田園都市線たまプラーザにある、とある外人ハウスに6年と3ヶ月住んだ。そう言うとよくびっくりされる。普通、人は外人ハウスに6年3ヶ月住んだりはしないものだからだ。
また外人ハウスに住んでいた、と言うとよく「外人ハウスって何?日本人も住めるの?」と聞かれる。その質問にお答えすると、外人ハウスというのは長期滞在の外国人を主な対象とした下宿屋のようなもので、普通の賃貸物件と違って契約に保証人もいらないし、デポジットを払うだけで敷金・礼金・不動産仲介手数料もいらない。また最低限の家具は揃っているので、すぐに住み始められるというものである。また日本人も住めるかどうかは経営者の方針次第である。
なぜそういうところに住んだのかというと、私はいつも外に出たいと思っていたので、敷金・礼金・不動産仲介手数料にも家具にもしばられたくなかったからだ。またなぜそこに6年3ヶ月も住んだかと言えば、居心地が良かったからである。何より窓からの景色が気に入っていた。そのことについては以前このブログでも書いたので、ここでは繰り返さない。
http://nomadmorenacokelat.blogspot.com/2008/09/blog-post_25.html
そしてなぜそこを出たのか、と言えば、居心地が良すぎたからだ。私は外に出るためにそこに住み始めたし、そこは誰もが通り過ぎていくべき場所だったから、そのままいつまでも居続けることはできなかった。会社員生活を辞めて、ノマドになると決めたとき、私はその場所も「卒業」することにした。
6年3ヶ月と言えば小学校1年生が中学校1年生になってしまう年月である。それは私の一時代だったので、部屋を出る朝はいろんな思いが込み上げてきて、管理人さんの奥さんに抱きついて大泣きしたものだ。
その時私に抱きつかれたのがこの方である。私が住み始めた頃はまだ小学生だったのにもう高校2年生になってしまった娘さんと遊びに来てくれた。卒業してもおつきあいは続く。ほんとうにありがたいことだ。人生はつくづく人との出会いだと実感する。