2010年12月1日水曜日

アンコールワット旅行記 その5:アンコール遺跡群小回りコース (3)

⑦ タ・プローム



タ・ケウを出て南下し、次の目的地タ・プロームへ。

ジャングルの樹木が遺跡を覆い尽くしている写真が印象的で、是非見てみたかったところ。


タ・プロームとは「梵天の古老」を意味し、ジャヤバルマン7世が母のために建てた仏教寺院である、と資料にはある。「梵天の古老」という言葉がそのままこの木々を表しているかのようだ。



かなり広い寺院のそこかしこにガジュマルがたこのようにからみついている様子は、ほとんどシュールですごい。まるでSF のようだ。木々がその触手を石の建造物にのばし、からみつき、ねじまげる。かつての栄華が朽ち果て、自然の力に覆い尽くされる様子は、滅びの美さえ感じさせる。諸行無常。国破れて山河あり。



ここでいったんお昼休憩。


遺跡の前には大体食堂が何軒か並んでいて、客引きにやってくる。どうやらどこの店でもメニューを2枚用意しているらしく、最初に見せられるメニューは6ドルだの7ドルだの異様に高い。「高すぎる」と断ると、「もっと安いのもある」ともう一枚のメニューを出してくる。こちらは3ドルくらいである。街で食べるよりは高いが、これも背に腹は替えられない。私はクメールカレーがお気に入りで、こればかり食べていた。大体外れはない。


⑧ バンテアイ・クデイ



腹ごしらえも済んだところで、タ・プロームから東進。次の目的地バンテアイ・クデイへ。今日最後の寺院だ。


バンテアイ・クデイとは「僧房の砦」を意味するそうで、元々ヒンドゥー寺院だったが、後に仏教寺院として改造されたそうである。


中は広く、まるで迷路のようである。


⑨ スラ・スラン



バンテアイ・クデイを出てすぐ向かいのスラ・スランへ。ジャヤヴァルマン7世の沐浴場として作られたという。ここが今日の小回りコース最後の目的地である。


池に向かう途中、売り子の女の子にブレスレットをもらった。


遺跡の前には食堂が並んでいるのと同時に土産物売りの子どもがたくさんいて、水やらハガキやらスカーフやら工芸品やら、なんやかんや売ろうとする。けれどもこの子たちはそんなにしつこくなく、3回も断ると、「今はほしくなくても、お寺を見た後ほしくなったら、私から買って。あなたのこと覚えているから」と言ってくるのがパターンである。なんだか控えめでかわいい。なかには「あなたに幸運がありますように」と言ってくれる子もいて、なんだか感心する。


さてその女の子は私が何も買わないと見ると、どこから来たの、名前は、と聞いてきて、なぜか草で編んだブレスレットをひとつくれた。無理矢理渡して買わせるパターンかと返そうとすると、いいの、ほんとにあげる、と引かない。仕方なくもらってきた。なんでだろう。


帰路につく


今日の遺跡巡りはこれで終了。夕方の光の中、自転車をこぐ。しばらくして右側にアンコールワットのお濠が見えてくる。静かで美しい光景だ。お濠を東側から南側に回り込み、シムリアップ市街へ向かって南に進路を取る。


ホテルに帰り着いたのは4時半くらいだった。汗だくで、砂埃まみれ。疲れたけど、爽快!水シャワーを浴びながら、笑ってしまった。なんだ、この分なら明日の大回りコースもいける!今日着ていたものを洗濯し、少し休んでから、街へ出た。


まずは貸し自転車屋へ。一日の予定で借りたので、延長を申し出に行き、自転車をもう少し長距離を走りやすそうなのに変更してもらった。今日のはいわゆるママチャリで、ハンドルがU字型でなんかこぎにくい。ハンドルがフラットで、前傾姿勢で乗れるやつの方が長距離こぎやすそうだと思ったのだ。幸いちょうどいいのが見つかり、この変更は大正解だった。