2010年12月2日木曜日

アンコールワット旅行記 その6:アンコール遺跡群大回りコース (1)

今日はどこかで朝日を見るという目標もないので、朝食をしっかり取ってから出かけることにする。

街中に見つけておいた6時半から開いているフランス系のベーカリーで、カフェラテとフレッシュジュースとバケットとオムレツとフルーツヨーグルトというボリュームたっぷりの朝食。

昨日あっという間に500 mlの水ボトルが終わってしまったので、今日は1.5リットルボトル(つまり1.5kg。これが結構重い!)を積んで、7時半頃スタートした。


アンコールワットのお濠までの道を快調に飛ばし、昨日とは逆に東回りのコースを取る。


⑩ プラサット・クラバン



今日最初の目的地は赤茶けた色の小さな寺院、プラサット・クラバン。大きなヴィシュヌ神のレリーフがある。朝の光がとても気持ちいい。人もまだ多くない。

欧米人のご夫婦に会釈したら、「自転車でまわっているんですね?僕たちも昨日は自転車で小回りコースをまわったんだけど、今日はトゥクトゥクにしてしまいました」と笑う。


孤児院



プラサット・クラバンを出て次の目的地に向かう途中で、女の子たちが踊りの稽古を受けているのを見かけ、思わず自転車を止めて見学した。聞いてみるとそこはNGOが運営する孤児院で、親をAIDSで失った子や、貧困家庭の子や、障害のある子など、恵まれない子どもたちが20人ほど共同生活をしながら、芸術科目(絵画、彫刻、伝統舞踊など)や英語を学んでいる。ボランティアで英語を教えているというオーストラリア人の年配の女性と少し話をした。「本当に悲惨な境遇の子たちだけど、みんなとてもいい子なのよ」と話してくれた。こういう活動には本当に頭が下がる。わずかばかりの寄付をしてこの場を後にし、次の目的地に向かった。



昨日見た沐浴場スラ・スラン沿いの道を東に向かう。朝の光に沐浴場の水がキラキラと反射して美しい。途中の小学校など、沿道沿いの景色を楽しみながらしばらく走ると、次の目的地プレ・ループが見えてきた。


⑪ プレ・ループ


紅色砂岩のピラミッド型寺院。なぜだかエジプトのピラミッドを思わせる。



プレ・ループを出て北上すると、左側に別の寺院が現れた。


⑫ 東メボン



東メボンというこの寺院はプレ・ループとよく似たピラミッド型の寺院だった。


⑬ タ・ソム



東メボンを出てしばらく北上すると、タ・ソムという寺院が現れた。

人面塔のある門をくぐって入ると、意外と奥行きのある空間が広がる。落ち着いた、いい雰囲気の場所だった。


逆走


さて、ここで問題が発生した。


気分良く写真など撮りながら次の目的地へ向かったところ、デジャブのように見たことのあるピラミッド型の寺院が現れた。あれ?と思ったけれど、似たような寺院も多いので、これもそのひとつだろうと思い、入口の係官の人にパスを見せようとしたら、その人もどうも見たことがある。その人、私を見るなり「また来たの?」え、え、えぇっ!????


「やっぱり、私さっきここに来ましたよね?」

「来ましたよ。覚えてるもの。どこに行きたかったの?」

「タ・ソムまで行って、ニャック・ポアンに行きたかったんだけど」

「逆に来ちゃったね。同じ道を戻るしかないよ」


やってしまった。逆走してしまったのだ。


友人の間では有名なのだが、私は方向音痴である。地図が読めないとかではなく、方向感覚に障害があるというか、部品がひとつ欠けているような感じで、絶対的な方向感覚がない。自分から見て右か左かというように、相対的にしか方向を感知できない。だから始めて行った場所でトイレなどに入ると、出てきたときに来たのと反対方向に行ってしまったりすることがよくある。ここでもそれが起きた。


今までの寺院は道路の左側にあったので、出てきたら寺院を背にして左に進んでいた。ところがタ・ソムは道路の右側にあったので、出てきたら寺院を背にして右側に行かなければいけないところを、今までと同じように左側に進んでしまったのである。


これで、往復6kmほどを余分に走ることに。あちゃーと思ったけれど、気を取り直して、出発!