2010年12月3日金曜日

アンコールワット旅行記 その7:遠隔地の寺院へ

今日は遠隔地の寺院を訪ねるので、トゥクトゥクを頼んだ。ホテルの前にいつもいるドライバーと交渉し、25ドル。ちょっと高いが、往復100kmになるので、まあ仕方ない。

7時半に出発。道行く家々を眺めながら行くのは楽しいが、気軽に止まって写真を撮ったりできないのが残念だ。


 バンテアイ・スレイ


踊るシヴァ神


「バンテアイ・スレイ」とは「女の砦」という意味だという。シエム・リアップから40kmほど北上したところにある紅色砂岩の小さな寺院で、壁面を覆う緻密な彫刻がすごい。ヒンドゥーの神話のエピソードが彫られているのだと思うが、ガイドがないのでどこに何が描かれているのか分からず、残念。その昔フランス人の作家アンドレ・マルローが盗掘しようとして逮捕されたことがあるそうだ。



遺跡公園としてすごく整備されていて、遊歩道や展示コーナーや素敵なカフェもある。


展示コーナーはかなり充実していて、この内容を書籍化してもらえれば遺跡巡りのときすごく参考になるのにと思う。特に朽ちた寺院を修復する様子の写真展示はすごい。こんなに朽ちていたのがよく修復できましたね、と感心する。今私たちが見ている遺跡というのは昔のままそこに残っているわけではなくて、かなり人の手が入って復元されているものなのだなあと実感した。


雰囲気のいいカフェではおいしいコーヒーが飲める。のどかな景色を眺めながらのんびり過ごすにはとてもいい。


居心地の良いカフェ


 クバル・スピエン


川底に夥しい数のリンガとヨーニ


川底に千のリンガが彫られた聖地と聞いて、是非行ってみたかった。


バンテアイ・スレイからさらに10kmほど北上したところにある。駐車場から結構きつい山道を1.5kmほど上っていく。きついが100m毎に表示があって、ときどき休憩所もあるので、のんびり行けば楽しいトレッキングだ。


ようやく川に到着する。おびただしい数のリンガだ。


特大のリンガとヨーニ


リンガとヨーニの他にも、夢を見るヴィシュヌ神や、蓮の花の上で瞑想するブラフマ神など、ヒンドゥー神話のモチーフがあちこちに刻まれている。


宇宙の創造を夢見るヴィシュヌ神


少し下ったところには滝もあって、気持ちがいい。



2時間ほどのんびり過ごして、山道を駐車場へ戻った。


トゥクトゥクのドライバーが待っていると言った食堂でお昼を食べようと思ったら、6〜7ドルと異常に高い。こんな高いならいらないと言ったら、2ドルにするという。全部2ドルになるのかと聞いたら、2ドルでできるのはチキンスープだけだという。仕方なくそのチキンスープを頼んだ。味そのものは悪くなかったが、具が少なくて物足りないし、ごはんがおいしくない。今まで遺跡近くの食堂でもほとんど失敗はなかったが、ここは失敗。トゥクトゥクのドライバーに食堂を指定されたところを見ると、おそらくマージンが入る仕組みになっているのだろう。むっとしている私にまずいと思ったのか、2ドルのチキンスープ以上びた一文出さない様子の私を見て、ドライバーが水を買ってきてくれた。きっとよっぽど怖かったのだろう。


腹ごしらえも済んで、あとはシエム・リアップに戻るだけと思ったら、帰りがけにドライバーがもうひとつの寺院に寄ってくれた。


トゥクトゥクに乗って


 バンテアイ・サムレ



大回りコースから少し外れたところにある寺院。訪れる人も多くなく、夕方の光に照らされた境内には静寂が漂う。


これでアンコール遺跡群巡りは終了である。3日券をフルに使い切り、大満足。

一路ホテルへ向かう。


トゥクトゥクのドライバーさん、ありがとう。


今日はサイクリングをしていないので、全然疲れていない。こんなんで一日終わっちゃっていいの!?という感じ。


夜はアモック(白身魚をココナツで蒸し煮したもの。おいしい!)という名物料理を食べて、今までは疲れて行く気のしなかったナイトマーケットに初めて足を伸ばした。