2011年4月28日木曜日

放射能を嚙みしめながら

福島第一原発事故が起きて以来、今までの無知・無関心を大反省して、本当の情報を探したり、原発について学んでは衝撃を受ける日々を送っている。今起きている事故がチェルノブイリ以上になりうる危険性を孕みながら毎日綱渡りを続けている状態であることも知った。原発に対する「必要悪」というイメージは単なる刷り込みであって、全然必要ない「ただの悪」であることも知った。原発の持つ恐ろしさも知った。では毎日大量の放射能が放出されている日本で、自分の家族や友だちも含め日本に住む人々が、また自分が一時帰国したときに、日々の生活の中でどうそれに対処すればいいのか、食べ物や飲み物はどうすればいいのか、外出するときはどんなかっこうをすればいいのか、日々どんなことに気をつければいいのかということを考えているときにこの講演記録を見て、私は頭を殴られたようなショックを受けた。


「放射能を嚙みしめながら〜原子力選択の意味を考える〜」

1988年10月9日(チェルノブイリ原発事故から2年半後)に名古屋で行われた、小出裕章・京都大学原子炉実験所助手の講演記録

1から10までありますが、2時間ほどの講演と質疑応答から成っています。

http://www.youtube.com/watch?v=Ny3hgBjwwxA

http://www.youtube.com/watch?v=RzVrDCzUL9I

http://www.youtube.com/watch?v=M8eSAmgix-c

http://www.youtube.com/watch?v=8XoLxCIcCmA

http://www.youtube.com/watch?v=h3qcS7CD2-Y

http://www.youtube.com/watch?v=RMp0Y1-nSXg

http://www.youtube.com/watch?v=xz37RvUBJAI

http://www.youtube.com/watch?v=wmYqfE46fu4

http://www.youtube.com/watch?v=0otVMpGFX-k

http://www.youtube.com/watch?v=A2aw52X6vnk


私はなんと視野が狭く、利己的だったのだろう(主に以下の概要4の部分をご覧ください)。

是非たくさんの方に見ていただきたいのですが、概要を以下に記します。


【概要】


1. チェルノブイリ原発事故により地球環境がどう汚染されたか


1986年4月26日、チェルノブイリ原発で事故が起きた。

チェルノブイリ原発はソ連自慢の最新鋭の原発で、2年間順調に運転し、点検のために止めていたときに事故が起きた。

原発は運転すればどんどん死の灰が溜まっていく。従ってチェルノブイリ原発には2年分の死の灰が溜まっていた。これが一気に放出された。

出力100万kWのチェルノブイリ原発から放出されたこの死の灰の量は、広島原爆の1,500発分。

これによりソ連・ヨーロッパを中心に高濃度の汚染が起きた。


しかし汚染はソ連・ヨーロッパだけではなかった。

約1週間後の5月4日、大阪の山の中にある京都大学原子炉実験所で雨水の中から放射能が検出された。それから空気、土、草、食べ物などありとあらゆるものを測ったが、汚染されていないものはひとつもなかった。

例えば北海道産の牛乳の中にも放射能は検出され、1986年7月初めをピークに下がってきたが、1988年9月時点でもなくなっていない。


少しでも被曝を少なくする手段はないかといろいろ実験してみた。

葉物野菜を買ってきて、まずぼろぼろになるまでごしごし洗ってみたが、放射能は2割くらいしか取れなかった。

次にぐつぐつ煮てみたが、放射能は6割くらいしか取れなかった。

全然取れないよりはいいが、放射能自体がなくなるわけではない。取れた分は水の中に出て、下水→川→海へと流れて他の生き物にしわ寄せが行くことになる。

さらに母乳からも放射能が検出された。水道に活性炭浄水器をつけてみたが、放射能を取る効果はほとんどなかった。

この経験から言えることは、一度放射能を環境に放出してしまったら、守る手段はないということ。

相対的に汚染度の低い日本でもこんなに影響があった。ソ連・ヨーロッパの汚染はその何十倍、何百倍にも及んだ。


問題はこれだけでは済まなかった。

日本は世界一の食糧輸入国である。ソ連・ヨーロッパからも大量の食糧を輸入しているが、ソ連・ヨーロッパでとれたものは例外なくすべて放射能で汚染されていた。日本政府はソ連・ヨーロッパからの輸入食糧を対象に検査を行い370ベクレル/Kgという基準値を設けてそれ以上のものは入れないという措置を取ったが、この検査は全数検査ではなく非常にずさんで、実際には基準値を超えた食糧品が街で普通に売られているという状況になった。


2. 放射能だけではない汚染


問題は放射能だけではない。

日本には水俣病やカネミ油症など、公害の問題もいろいろある。

放射能による被害と公害の間には類似点がある。それは人間が生み出した化学物質を人体がどう扱っていいか分からないということ。

例えば母体について言うと、胎児性水俣病の場合、母体は水銀をどう扱っていいか分からないため、胎児に押しつけてしまう。

また放射性ヨウ素の場合、母体は天然のヨウ素と放射性ヨウ素を区別できないため、胎児に必要なヨウ素をどんどん与えてしまう。

生命体が対応を知らないものを作り出すのは罪深いことである。


日本は水銀系農薬の使用量でも各国比較でダントツトップである。

輸入食糧にも輸送のために大量の農薬が収穫後散布されている。

輸入大豆や小麦をエサにしていた淡路島モンキーセンターのサルたちは、農薬により2割という高い率で四肢がないなどの奇形が生まれた。


3. エネルギーの大量消費


日本は100年以上にわたり年5%エネルギー消費量を増やしてきた。

このままいけば近い未来に次の世代の子どもたちが生き延びられる環境がなくなってしまうだろう。

原子力だけでなく、化石燃料も含め、エネルギーを大量消費すれば豊かになるという考え方を改めなければならない。


4. 放射能汚染にどう向き合って生きていくべきか(質疑応答の内容の一部を含む)


ソ連・ヨーロッパから輸入される食糧品の放射能汚染について、反原発運動をしている人たちも含め、汚染しているものを日本にいれるなという運動が起きた。

しかし私はこれに違和感を覚える。


私は子どもは守りたい。子どもには原発の責任はないし、放射能に敏感だからである。被曝による発がん危険度は年齢によって子どもが高く、年を取るほど低くなっていくので、汚染された食べ物は大人が食べれば被害を抑えることができる。


しかし私は日本の大人を守るつもりがさらさらない。

日本には37機の原発があり、チェルノブイリ原発事故後も先頭に立って推進している。

そういう国に汚染を拒否する資格はない。

放射能は煮ても焼いてもなくならない。

日本が拒否した汚染食糧は誰かが食べることになる。それは誰か?原子力など使ったこともなく、放射能のほの字も知らない、チェックの仕方も知らない貧しい国々だ。


世界にはすさまじい食糧とエネルギー分配の不均衡がある。

例えて言うなら、4人の子どものうち、いちばん強い一人がおやつもおもちゃも8割取ってしまう。残りの2割から次に強いやつがぶんどる。最後の一人はわずか1%のおやつとおもちゃしかもらえない。

エチオピアではたくさんの人たちが餓死していく。食べ物がないわけではない。分け方が不平等なのだ。こんなことが許されていいのか。


西ドイツではこんなことが起きた。チェルノブイリ原発事故により西ドイツ南部バイエルン州の乳製品が強い汚染を受けた。これが通常の18分の1の値段でエジプトとアンゴラへ輸出されようとしていたことを市民団体が察知した。市民団体の人たちは自分たちも汚染はもちろんいやだが、それをエジプトとアンゴラへ押しつけるのは到底許せないと言って、国外に出すことを阻止する闘争を始める。そして大変な苦労の末に輸出を一部阻止することに成功した。残りはおそらくすでにアフリカに輸出されてしまったにちがいない。汚染された食糧を日本に入れるなという発想と何とちがうことか。


またチェルノブイリ原発事故によって皆パニックを起こしているが、事故が起きようと起きまいと、原発による被曝は実はこれまでもたくさんあった。

原発の現場では、日雇い労働者のような人たちが放射能の知識も与えられないまま、被曝して使い捨てられていくという現実がある。こういう人たちが被曝しながら原発を支えてきた。


こういう現実を目の前にしてどうしたらいいのか。

原子力の問題は原子力ではない。生きることの根本に関わっている。

ひとりひとりが自分の現場できちっと生きていくことが、原子力に関わることになる。


反原発運動が盛んになるのはいいことだが、日本人だけは放射能汚染された食べ物を食べるのいやですと言って拒否するというのは原発を止める力にはならない。

他の人の痛みを感じられるよう視野を広げて運動を作らなければ、原発を止める力にはならない。

私は自分の子どもを守りたいが、ヨーロッパの子どもも守りたいし、ましてや第3世界の子どもに放射能を食べさせるなんて耐えられないので、自分の責任で食べられるものは自分が食べる。まず自分の中に痛みを抱え込み、その痛みをばねにして、反原発のために一歩また前に進みたいと思いながら、毎日生活している。

みなさんにそれを強いることはできないが、私はそうしているということだけお伝えして、参考にしていただければと思う。

2011年4月27日水曜日

情報源のご紹介 その2

先日、福島第一原発事故に関する真実を知るための情報源として、大阪毎日ラジオ放送「たね蒔きジャーナル」とそれを毎日YouTubeにアップしてくださっている方のサイトをご紹介しましたが、その後またいろいろな情報源を発見したのでご紹介します。


まずどなたかが福島第一原発事故以降の小出裕章・京大原子炉実験所助教の発言を集約してくださっている非公式サイト

http://hiroakikoide.wordpress.com/


反原発運動にずっと取り組んでこられた方に教えていただいたサイト

http://amanakuni.net/


カナダ・バンクーバーのピース・フイロソフィー・センター

http://peacephilosophy.blogspot.com/


私は毎日チェックしています。


それと私のように、インターネットの回線速度が非常に遅く、YouTubeなどの動画がサクサク見られない方のために、動画ダウンロードサイトのご紹介。

http://download.youtubelife.com/


私はちょっとあわてていたので有料のソフトウェアを買いましたが、無料でダウンロードしてくれるサイトがいろいろあります。別のことをしているときにどんどんダウンロードしておけば、あとでゆっくり見られますよ!

2011年4月26日火曜日

チェルノブイリ原発事故からちょうど25年目の日に

25年前の今日、チェルノブイリ原発で史上最悪と言われる事故が起きました。

この日に際して、私の思うことを書きとめておこうと思います。


3月11日にあの大地震と大津波が起き、それに続いて福島第一原発事故が起きるまで、私は原発について深い関心を持ってきませんでした。ないほうがいいけれど、必要悪のようなもので、反対してもどうせ作っちゃうんだろうなあくらいに思っていて、その危険性について本気で調べようともしなければ、積極的に反対運動に参加することもしませんでした。


そしてあの日が来ました。最初はとにかく地震と津波による被害の甚大さに衝撃を受けて、被災者の方たちのために何かできないかと考えた挙げ句、インターネット上でできるボランティアなどに参加したりしていました。原発については、電源が戻るまでは炉心溶融の危険性があるのではないかとはらはらしながらニュースを見守っていましたが、その後は「炉心溶融の危機は去った。今は安定していて、長期化はしそうだけれども、収束に向かっている」というマスメディアの報道を鵜呑みにしていました。


ところが途中で妙だと思い始めました。福島には親戚も友だちもいるので、本当のことを知りたいと思い、いろいろ調べていくうちに、事態はマスコミの楽観的な報道とはまったく異なる非常に深刻なものであることを知り、愕然としました。今福島第一原発で起きていることは、ちょうど25年前に起きたチェルノブイリ原発事故を超える可能性をはらんでいるのです。そして原発というものがいかに非人道的で罪深いものかを知りました。


私はこれまで無関心だった自分を深く反省し、恥じています。

原発は人間の傲慢で浅はかな心が生み出した怪物です。ひとたび世に生み出してしまったら、地球環境を、生態系を、めぐりめぐって人間自身をむしばんでいくのです。そしてそのしわ寄せがいくのは、いつでも弱者です。

そんな怪物を生み出すような愚かな社会に、無知と無関心によって私も協力していたのです。

私は心に決めました。これからは原発という怪物を世の中からなくすために、自分のできることをしようと。


日々いろいろなことを学んでいます。たくさんの気づきがあります。それをこの場でみなさんとシェアしようと試みています。

私とまったく同じように、今まで無関心だったことを恥じ、学び始めた人たちが大勢いることも知りました。


2004年の夏至の日に富士山の朝霧高原で行われた「世界平和と祈りの日」という集いにボランティア通訳として参加しました。そのとき集いの主催者であるネイティブアメリカン・ラコタ族のチーフ・アーボル・ルッキングホースさんがこんなことを言っていました。「いま人類は分岐点にいる。破壊と混沌の道を選ぶか、平和と調和の道を選ぶか」

今まさに私たちはその瀬戸際に立っていると思われてなりません。


ひとりひとりが選択を迫られています。


2011年4月26日 チェルノブイリ原発事故から4半世紀目の日に

チェルノブイリの100万人とも言われる犠牲者の方々と

断腸の思いで故郷を後にしなければならなかった福島の強制避難区域の方々と

置き去りにされなければならなかったたくさんの命と

原発で被曝しながら作業をしてくださっているたくさんの作業員の方々への祈りをこめて

2011年4月25日月曜日

グスコーブドリの伝記

「グスコーブドリの伝記」という宮沢賢治の童話を知っていますか?

イーハトーブの森に生まれたグスコーブドリは一家離散など艱難辛苦を乗り越えてイーハトーブ火山局の技師にまで成長する。ところがある年、冷害が起きる。それを解決するために火山を人工的に爆発させることを思いつくが、そのためには誰か一人が最後まで火山に残らなくてはならない。グスコーブドリは自らその役目を志願し、火山を爆発させて、自らの命と引き替えにイーハトーブを冷害から救う、というお話。


福島第一原発事故の経過を見ていて、いつかそんなことにならなければいいがと危惧していた。


そして今日こんな記事を見つけてしまった。


「福島原発暴発阻止行動プロジェクト」

http://park10.wakwak.com/~bouhatsusoshi/


元住友金属の技術者、山田恭暉さん(72歳)が呼びかけているプロジェクトで、

(1) 原発の暴発を防ぐには、10年単位で安定作動する冷却設備を設置・保守・運転しなければならない

(2) 高度に放射能汚染された環境下での作業となる

(3) それができなければ広範な汚染が発生する可能性がある

(4) そのためには数千人の訓練された有能な作業者を用意することが必要。現在のような下請け・孫請けによる場当たり的な作業員集めで、数分間の仕事をして戻ってくるというようなことでできる仕事ではない。

(5) 放射能被曝の害が少なくて済み、現場作業や技術を蓄積した退役者たちが次世代のために働くしかない。

ということで、60歳以上の元技能者・技術者を募集しているというのだ。


ことばがない。


(情報源:http://amanakuni.net/)

チェルノブイリより深刻

福島第一原発事故の国際事象評価尺度を事故当初の4から5へ、そしてようやく7に引き上げてからも、往生際悪く「チェルノブイリと同じ7とは言っても、チェルノブイリよりはずっと軽い」という印象を与えようと躍起になってきた政府・東電も、さすがにもう言い逃れができなくなってきたらしい。マスメディアでも福島第一原発事故がチェルノブイリ並どころかそれ以上になりかねない深刻な状態にあることがようやく報道されている。


福島第1原発:放射性物質放出 毎日154テラベクレル(毎日新聞2011/4/25/01:02最終更新4/ 25/01:09)

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110425k0000m040104000c.html


原子力安全委員会の小原規制課長が、何と日々154兆の放射性物質が放出されていると報告したという。その内訳は、ヨウ素131が1時間あたり990億べクレル。1日あたり16兆7760億べクレル。セシウム137は、1時間あたり1430億べクレル。1日あたり3兆4320億べクレル。セシウムはヨウ素に換算すると40倍なので、1日あたり137兆2700億べクレル。合計153兆7120億べクレル。これは4月5日時点での大気中への推定放出率。個人の方が試算したところ、毎日広島型原爆1個分に相当するそうだ。

(http://amanakuni.net/ 11.04.25より抜粋・引用)

原発推進学者が次々懺悔

少し前の話になりますが、福島第一原発事故の深刻な状況を受けて、原子力安全委員会歴代委員長を含む原発推進派学者の重鎮たち16名が異例の懺悔と緊急提言を行ったという話、皆さんはご存じでしたか?3月30日付けで政府に提出、4月1日に会見を行ったそうです。非常に重要なことだと思うのですが、不思議とニュースでは取り上げられていなかったように思います。

緊急提言の全文をこちらで読むことができます。

http://peacephilosophy.blogspot.com/2011/04/blog-post_12.html


私はある方のツイッターで4/16になってから以下の記事を知ったのですが、そう言えばなぜ2週間以上も立ってから?

原発推進学者が次々懺悔 「国民に深く陳謝する」(J-CASTニュース2011/4/16/13:17)

http://www.j-cast.com/2011/04/16093099.html?p=all


どうやら会見翌日に読売新聞に掲載されたようなのですが、読んでみると随分さらりと軽い扱い。

原発事故、国内の経験総動員を…専門家らが提言(読売新聞2011/4/2/01:42)

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110401-OYT1T00801.htm?from=tw


朝日新聞にも紙面に小さく掲載されただけだったそうです。


原発推進派の蒼々たるメンバーからの陳謝・提言となれば、事態の深刻さがばれてしまうため、圧力がかかったのでしょうね。


ご参考までに、電力会社の広告費がいかに膨大かという話

NewsSpiral 4.21「マスコミが原発事故報道で腑抜けになるワケ(2)」 別冊宝島の最近刊『誰も書けなかった日本のタブー』の巻頭、川端幹人「金と権力で隠される東電の闇 /マスコミ支配の実態と御用メディア&文化人の大罪」がまとめているところでは、東京電力の年間の広告費は約244億円、販売促進費は約239億円、その他に普及啓発費200億円弱で、計約680億円の多くがメディアに流れている。*電力業界全部では年間 2000億円になり、パナソニック771億円、トヨタ507億円と比べても桁違いの広告を出している。

(http://amanakuni.net/ 11.04.25より引用・抜粋)


さもありなん。

2011年4月24日日曜日

福島のこどもたちを守るためにできること

被曝量上限を法定基準の20倍に引き上げ、普通なら一般人の立ち入りが禁止される「放射線管理区域」、それよりさらに放射線量の高い「個別被曝管理区域」で子どもたちが勉強したり遊んだりすることを良しとする。これが日本政府の決定です。5年後、10年後に何が起きるでしょうか。チェルノブイリではIAEAの「安全宣言」にも関わらず、5〜8年後、子どもたちの甲状腺ガンが爆発的に増えました。その発病率は平均発病率の実に7800倍。同じ悲劇が福島で繰り返されようとしています。それに反対しようという署名のご案内です。ご賛同いただける方は、下記URLよりネット署名ができます。以下、ご案内を転載します。

美浜の会、フクロウの会、グリーン・アクション、FoE Japan、グリーンピース・ジャパン、原子力資料情報室の6団体は、下記のような緊急声明および要請を政府に対して提出します。連名可能な団体・個人は、4月25日(月)23時(一次締め切り)までに、下記のフォームよりご連絡ください。


賛同受付フォーム【緊急声明と要請】子どもに「年20ミリシーベルト」を強要する日本政府の非人道的な決定に抗議し、撤回を要求する

https://spreadsheets.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dGFmYldDV3RzVXFiV2Z5NDhuQXp4OXc6MA

=======以下声明&要請文


呼びかけ団体:グリーン・アクション、グリーンピース・ジャパン、原‍子力資料情報室、福島老朽原発を考える会、美浜・大飯・高浜原発に反‍対する大阪の会、国際環境NGO FoE Japan


【緊急声明と要請】  子どもに「年20ミリシーベルト」を強要する日本政府の非人道的‍な決定に抗議し、撤回を要求する


4月19日、文部科学省は、学校等の校舎・校庭等の利用判断にお‍ける放射線量の目安として、年20ミリシーベルトという基準を、‍福島県教育委員会や関係機関に‍通知した。この年20ミリシーベルトは、屋外で3.8マイク‍ロシーベルト/時に相当すると政府は示している。


3.8マイクロシーベルト/時は、労働基準法で18歳未満の作業を‍禁止している「放射線管理区域」(0.6マイクロシーベルト/時‍以上)の約6倍に相当する線量を子どもに強要する、きわめて非人道的‍な決定であり、私たちは強くこれに抗議する。


年20ミリシーベルトは、原発労働者が白血病を発症し労働認定を‍受けている線量に匹敵する。また、ドイツの原発労働者に適用される最‍大線量に相当する。


さらにこの基準は、大人よりはるかに高い子どもの感受性を考慮にいれ‍ておらず、また、内部被曝を考慮していない。


現在、福島県によって県内の小・中学校等において実施された放射線モ‍ニタリングによれば、「放射線管理区域」(0.6マイクロシーベ‍ルト/時以上)に相当す‍る学校が75%以上存在する。さらに「個別被ばく管理区域」‍(2.3マイクロシーベルト/時以上)に相当する学校が約‍20%も存在し、きわめて危険な状況にある。


今回、日本政府が示した数値は、この危険な状況を子どもに強要すると‍ともに、子どもの被曝量をおさえようという学校側の自主的な防護措置‍を妨げることにもなる。


文科省は、20ミリシーベルトは、国際放射線防護委員会‍(ICRP)勧告Pub.109およびICRP3月21日付声明‍の「非常事態収束後」の基準、参考レベルの1-20ミリシーベルト‍に基づくとしているが、その上限を採用することとなる。


21日現在、日本政府からは、本基準の決定プロセスに関しては、何一つ‍具体的な情報が開示されていない。また、子どもの感受性や内部被曝が‍考慮されなかった理由も説明されていない。文科省、原子力安全委員会‍において、どのような協議が行われたのかは不明であり、極めてあいま‍いな状況にある(注)。


私たちは、日本政府に対して、下記を要求する。

・子どもに対する「年20ミリシーベルト」という基準を撤回する‍こと

・子どもに対する「20ミリシーベルト」という基準で安全とした‍専門家の氏名を公表すること


(注)4月21日の政府交渉で、原子力安全委員会は正式な会議を‍開かずに、子どもに年20ミリシーベルトを適用することを「差支‍えなし」としたことが明らかになった。また、4月22日、‍5人の原子力安全委員の意見とりまとめについて議事録は無かったと、‍福島瑞穂議員事務所に回答している。


(参考)

4月21日付ドイツシュピーゲル誌の20ミリシーベルト設定‍に関する記事(「文部科学省、子どもたちに対してドイツの原発労働者‍と同様の被爆限度基準を設定」)より、専門家のコメント: エドムント・レンクフェルダー(オットーハーグ放射線研究所)‍「明らかにがん発症の確率が高まる。基準設定により政府は法的には責‍任を逃れるが、道徳的には全くそうではない。」