2011年7月21日木曜日

発送電分離と総括原価方式

最近がんばってるテレビ朝日モーニングバードのそもそも総研で、電力事業のカラクリについて学ぶ。


【発送電分離について】

経産省現役官僚の古賀茂明さんに聞く。



20110714
 発送電分離、なぜ進められないか 古賀茂明 by PMG5


【総括原価方式について】

コストがかかればかかるほど儲かるというおかしな仕組み。払うのは消費者。



20110721
 電気料金を決めている総括原価方式って何? by PMG5

2011年7月20日水曜日

人類が経験したことのない大惨事


こちらは今夜のたね蒔きジャーナル(音声のみ)。


大本営発表を聞いていたら決して分からない、事態の深刻さが分かる。

今福島で進行している事故は、人類がスリーマイルでもチェルノブイリでも経験したことのない事態になっている。

チェルノブイリの石棺は(60万人とも80万人ともいわれる事故処理作業者を動員して突貫工事で建設された。そして多くの事故処理作業者に悲惨な健康被害をもたらした)、25年経った今老朽化が進み、ひび割れから放射能が漏れ出ている。現在はそれをさらに覆う第二の石棺の建設を計画中である。工事には膨大な費用がかかる。


私たちは半永久的にこの重荷から逃れることはできない。

原子炉の安定的冷却を達成したという大本営発表


今日の文化放送「吉田照美ソコダイジナトコ」で京大原子炉実験所の小出先生が事故収束の状況、食品の汚染について解説している(音声のみ)。


【要点】


19日、政府・原子力災害対策本部は原子炉の安定的冷却は達成できたと発表したが、これはまったく根拠がない。実際には原子炉の中がどうなっているのか誰にも分からない状況である。


11万トンも溜まっている汚染水が海に漏れ出す状況が続いており、台風が来れば状況の一層の悪化が懸念される。


汚染牛の流通が問題になっているが、3月11日を境に世界は変わってしまったのであり、牛だけでなくあらゆる食品が汚染されている。大切なのは数値を明確に出し、汚染度の高いものは大人が引き受け、子どもには汚染されていないものをまわすことだ。

2011年7月19日火曜日

年7ミリシーベルトの被曝で息子を失った母


以前ご紹介した写真家・樋口健二さんのドキュメンタリー「隠された被曝労働〜日本の原発労働者〜」でも採り上げられていた嶋橋さんご夫妻は、浜岡原発で働いていた息子の伸之さんを白血病で亡くした。

伸之さんは高校卒業後、中部電力の孫請け会社に就職し、浜岡原発で働いていたが、8年後に白血病を発病。2年間の闘病の末、29歳で亡くなった。

伸之さんの被曝量は年間7ミリシーベルト程度。8年間の積算は50ミリシーベルトほどだった。

嶋橋さんご夫妻は伸之さんが亡くなってから2年後に労災を申請し、6年後に認定を勝ち取った。

福島県の学校施設の使用可否基準として文科省が通達した年間20ミリシーベルト(3.8マイクロシーベルト/時)という数字が、いかに異常か分かるだろうか。


日本の原発労働の実態については、樋口健二さんのドキュメンタリー「隠された被曝労働〜日本の原発労働者〜」を是非ご覧ください。



また2003年6月8日にスペインの新聞エル・ムンド紙に掲載されたこちらの記事も是非お読みください。

調査報告/原子力発電所における秘密 日本の原発労働

チェルノブイリ小児病棟〜5年目の報告〜

チェルノブイリ原発事故から5年後の1991年にNHK広島が放映した番組。



広島大学原爆放射能医学研究所の3人の医師が白ロシア(ベラルーシ)を訪れ、放射能の子どもたちへの健康影響を調査した。


現地では2〜3年後から甲状腺ガンと小児白血病が増え始め、4年後から急増していた。また奇形児(特に水頭症)の発生率が増えていた。


白血病の進行が非常に速いのが特徴で、11歳のヴィクトルくんは発病してからわずか20日で亡くなった。ヴィクトルくんが育ったホイニキ市はチェルノブイリから70km離れた高汚染地域(5~15Ci/km2=185~555 kBq/m2)で、ホットスポットが点在しているが、ホットスポットがどこにあるのか住民には分からない。ホイニキが放射能で汚染されていることが分かったのも、事故から3年も経ってからだった。


医師がヴィクトルくんの住んでいたアパート周辺の地表の線量を測ってみると0.33μSv/hくらいだった。同じ環境で暮らしている妹のユリアちゃん(7歳)の血液検査をしたところ、やはり染色体に異常が見つかった。


1991年5月、IAEAはチェルノブイリ原発事故による健康影響はないとする報告書を出した。その内容は事故後ベラルーシの子どもたちに起きている現実とはかけ離れたものだった。


佐藤医師のことば。「放射線はあらゆる病気を起こす。人生の流れで考えてみると、まず妊婦が被曝すると、胎児の流産・死産が起こる。その障害を乗り越えた子どもは、奇形になる。それを乗り越えた子どもがようやく正常になって生き延びると、今度は甲状腺ガン、小児白血病になる。それを過ぎると、今度は大人の白血病、ガン。被爆者は一般に寿命が短い。そして次に、次世代への遺伝的影響がある」


ヴィクトルくんとユリアちゃんの住むホイニキ市の汚染レベルは185~555 kBq/m2。これは前項に照らし合わせるならば、移住の権利が生じるゾーンであり、福島市、郡山市、二本松市あたりの汚染レベルに相当することにご注意いただきたい。二人の家の前の地表面の空間線量は0.33μSv/hくらい。福島市の中心に近い学校は大体どこでも1μSv/hを超えているそうだ。

参考:放射線数値マップ〜シンチレーション式カウンターでセシウムの数値を測定

チェルノブイリと福島の避難基準

NPOチェルノブイリへのかけはしの野呂さんも、国際環境保護NGOのベラネク氏も、異口同音に「福島の線量は高すぎる。チェルノブイリでもそんなに高いところに人は住んでいなかった。そういうところに、ふつうに人が生活し、子どもが遊んでいるなんて信じられない」と言う。


そこで改めて調べてみた。


こちらはNPO原子力資料情報室が7月10日に行った公開フォーラムの映像。

2011/7/10 公開フォーラム「福島原発の真実」セッション2 「放射線被曝の現状」

スピーカー: 阪上武さん(福島老朽原発を考える会)、崎山比早子医師(高木学校)



阪上さんの説明によると、チェルノブイリの避難基準はこのようになっている。

セシウム137による土壌汚染

185~555 kBq/m2

(5~15 Ci/km2)

555 kBq/m2以上

(15 Ci/km2)

年間被曝量

1~5mSv/年

5mSv/年以上

移住の権利

移住の義務


福島市は移住の義務と権利の間をいったりきたり。

郡山市や二本松市も移住の権利が生じる(公的支援が受けられる)ゾーンに入っている。

2011年7月18日月曜日

グリーンピースのベラネク氏「フクシマはまるで異次元」


市民団体とともに福島で独自の線量調査などを行ってきた国際環境保護団体グリーンピースのヤン・ベラネク氏が、7月3日頃、ロシア・トゥデイのインタビューに答えている。以下要約。


「福島市の中心部など、日常と何も変わらない光景が繰り広げられている一方で、線量計で測定するとそこかしこで通常の30〜50倍という高い値が出る。公園や校庭や通学路など、子どもたちが過ごす場所にホットスポットが点在し、500〜700倍というところもある。ほんとうに信じがたいことだ。これだけ放射能レベルが高ければ、明らかに人体にとって脅威だ。チェルノブイリと比較してみても、ソ連は福島市より3〜4倍低いレベルで全員避難させた。事故から3ヶ月経過しても、日本の当局は重要な情報を出さず、支援もしていない。


独自の線量調査以外に、グリーンピースは海のモニタリングを日本政府に要求している。政府が子どもを守るための施策を一部改善したのは歓迎するが、まだまだ対応が遅いし、とても十分とは言えない。


今後は収穫期を迎え、食品の汚染が心配される。健康被害という観点から言えば、外部被曝よりも内部被曝の方がずっと深刻だ。


長期的には、まず第一に、半減期の長い放射性核種が放出されており、深刻な影響は長期にわたる。日本政府は政治的なゲームに明け暮れるのでなく、国民の健康を第一に考えるべきだ。第二に、原子力は本質的に危険なものだという教訓を今回の事故から学ぶべきだ。天災、技術的欠陥、人的ミスのいずれかの組み合わせで、原子炉はたちまち制御不能に陥りうる。日本政府は脱原発へと舵を切るべきだ。日本ならば2020年までに原発を段階的に廃止することは実現可能だ。


今回の福島の教訓は日本だけでなく、他の国も学ぶべきだ。福島以降、ドイツもイタリアもスイスも脱原発へと舵を切った。原発大国のフランスでさえ、最新の世論調査によれば77%が原発の段階的廃止を望んでいる。このように、すでに世界の潮流は脱原発へと向かっている。政府は産業界の利権のワナに陥ることなく、国民と未来の世代の利益を優先すべきだ。2050年までに世界は再生可能エネルギーへとシフトできるはずだ。


福島での体験は個人的にも強烈な印象を残した。チェルノブイリに次いで、2つめの大災害の現場を目にした。ある母親は、子どもを守りたいが、どうしていいか分からない、情報がない、と泣いていた。心を打たれた。こんなことが2度と起きないようにしなければいけないという思いを新たにした」


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