ガルンガンがやって来た。バリは複雑かつ精緻な暦のシステムを持っていて、西洋暦の他にウク暦というのとサコ暦というのがあり、すべて平行して使用されて いる。そしてガルンガンというのは210日ごとにめぐってくるウク暦の正月だそうだ。ガルンガンの10日後がクニンガンである。私が今回バリにやって来た のは前回のクニンガンの翌日だったから、ウク暦の1サイクルを私はバリで過ごしたことになる。
さてこのガルンガンとクニンガン、日本のお 正月とお盆を合わせたような行事である。まずペンジョールという竹で出来た「のぼり」のようなものが各家の前に立てられる。これは門松によく似ている。車 のナンバープレートのところにもお飾りが置かれるが、これなんかもしめ縄によく似ている。店も学校も休みになって街中静けさに包まれ、午後からは獅子舞 そっくりのバロンが門付けをして街を練り歩く。どうです?日本のお正月によく似ているでしょう。
さらにこの行事は、ご先祖様の霊をあの世から迎え入れて期間中おもてなしをして過ごし、最後はあの世にお送りするものであるという。まったくお盆そのものではないですか。
さ て、今 回は西洋暦で言うと3月18日がガルンガン。3月28日がクニンガン。さらにその間の3月26日にニュピという日が入る。このニュピというのはサコ暦の新 年に当たるというからまたややこしい。ニュピは悪霊が跋扈する日なので、外出が一切禁じられ、家の中で静かに過ごさなくてはならない。本来は料理や食事も 含め一切の活動が禁止され、瞑想して過ごす日であるという。悪霊にこの村に人間はいない、と思わせてやり過ごす、ということらしい。もちろん観光客も外国 人も例外ではない。さてどうなりますことやら。



