
東南アジアの洗濯機の普及率は低い。旅人としての感想だから、具体的な数字の裏付けはないが、スーパーやドラッグストアの洗濯洗剤売場を見るとよく分かる。手洗い仕様の商品が大半を占めているのである。この辺は東南アジア市場に進出している花王のマーケティングの人などに話を聞いてみたらおもしろそうだ。
さて、旅先での洗濯はどうするか。旅人天国のタイなどはランドリーサービスが充実していて、kgいくらで洗濯してくれる。朝頼むと夕方にはできているという迅速さで料金も安い。ラオスも同様だった。物価のぐっと高いマレーシアではこのサービスを余り見かけず、私は手洗いするようになった。
さて、ここインドネシアにもランドリーサービスはあるようだが、私はもっぱら手洗いしている。理由は簡単で、マレーシアで手洗いする習慣がついてから、苦にならなくなったのである。日本にいたときは、洗濯と言えば洗濯機と相場が決まっていたので、手洗いなんて最初はやっぱりかったるかった。でも慣れると何てことはない。朝起きて天気がいいと、あ、洗濯しよう、と思う。
これはやっぱり、干せば乾く熱帯だからだろうと思う。最近は雨期入りしたので、なかなか一日ではすっきり乾かないけれども。
ジョグジャのインドネシア語学校に通っていたときは、寮から学校に向かう、下町の長屋街を縫うように抜ける近道で、長屋の人たちが軒先で洗濯をする光景を毎朝目にしていた。ここバリでも、人々が川で水浴したり洗濯したりしている光景は珍しくない。こういう光景に囲まれて暮らしていると、別に洗濯機なんていらないなーと素直に思うのである。