2008年11月15日土曜日

タイムカプセル


1991年から92年まで、ブラジル南部リオ・グランデ・ド・スル州の州都、ポルトアレグレという街に住んでいた。大学時代にブラジル音楽と運命的な邂逅をし、卒業式の翌日に日本語教師としてブラジルへ旅立ったのである。私にとっては初めての外国であり、今もブラジルは私にとって第二の故郷、特別な場所であり続けている。

そのポルトアレグレでお世話になった大恩人のS先生が日本に一時帰国されるという連絡が、当時の日本語学校の同僚で今は日本に住んでいる日系2世のYちゃんから入った。ちょうどYちゃんとS先生が会う時間帯を狙って、国際電話をかけた。私は一度97〜8年にポルトアレグレに里帰りしているから、約10年振りになる。今年80歳になられる先生のお元気そうな声がとても懐かしく、嬉しかった。

そして先生がおっしゃるには、私が1ヶ月下宿させていただいたお部屋をこの間整理していたら、何やら箱が出てきて、それは私のものだったそうである。律儀に取っておいてくださっているというので、どうぞ捨ててください、と申し上げたが、10年前の私が知らない間にその箱の中で眠っていたのかと思うと、何だか不思議な気持ちになる。