朝7時に集合場所へ。ツアーの参加者は6人。Dくんと私と、フランス人の女子医学生2人と、フランス人のカップルである。
小さなモーターボートに2時間ほど揺られ、リンチャ島に到着。到着早々に、船着き場のすぐ横に寝そべっているコモドドラゴンに遭遇した。管理棟で受付をし、コモド国立公園の入場料190,000ルピアを払い、ガイド付き1時間のトレッキングコースに出る。歩き始めてすぐ、休憩所周辺に群がっているコモドドラゴンたちに遭遇した。食べ物の匂いのせいで集まってくるようだ。日中はのんびりしているようだが、過去20年に人が2人襲われているという話を聞いているので、ちょっと動くとびくっとしてしまう。
高校生のようにあどけないガイドの男の子の説明を聞きながら、乾燥した荒々しい雰囲気のリンチャ島のトレッキングコースを歩く。コモドドラゴンはオスで最大体長3mに達する。大きな図体の割に足が速く、時速18kmで走ることができる。唾液に数多くの細菌が含まれている。水牛など大型の動物を捕食するが、まず噛みついて細菌が体にまわって死ぬのを2〜3週間待ち、5 km先のものを嗅ぎ分けるという強力な嗅覚で獲物の死臭を嗅ぎ分け、戻ってきて食べるそうだ。共食いをし、母親が子どもを食べることもあるそうで、そのためコモドドラゴンの子どもは食べられないように木の上で生活する。生まれた瞬間から必死のサバイバルが始まるなんて、なんて大変なんだろう!
私は大満足だったが、Dくんは「なんだ、この程度だったらマラッカの街中にいるよ。もっと大きいのが見たかった。なんでコモドドラゴンがこんなに有名なのか分からない」と興ざめなことを言う。Dくんと私はマラッカのバックパッカー宿で知り合った。私もマラッカには3週間ほどいた。確かに水路を大きなワニのようなものが泳いでいるのは見たが、あまりちゃんと姿を見たことがない。調べてみると、確かにマラッカには大型のトカゲがいるようだ。体長2メートルに達するのもあるようだが、家畜や人間を襲ったりすることはないおとなしい性質のようで、ルックスだってコモドドラゴンのように怪獣チックではない。しかしDくんにとってはどうやら大きさだけが問題らしい。それじゃまるでイリオモテヤマネコを見て、なんだこんな猫なら町中にいるよというのと同じなんじゃないのかなあ、とどうも釈然としない。
1時間のトレッキングを終えてボートに戻り、スノーケリングのため次の島に向かう。1時間ほどで島に到着し、ご飯と揚げた魚の昼食をいただき、めいめいにスノーケリングを楽しむ。
そしてまた1時間ほどボートに揺られてバジョに戻り、解散となったのであった。
翌日はLさんと合流するため、隣のルーテンという街に移動することに決めた。交通手段を探すと、60,000ルピアの乗合タクシーがいちばん安かったので、予約した。出発は朝の9時。ルーテンには3時間半ほどで着くという。
夜は地元のパダン料理の食堂で安くておいしい魚を食べた。