2011年8月21日日曜日

凧揚げ大会

晴れた空を泳ぐ凧たち

バリと言えば常夏と思っている人が多いのだが(まあ常夏と言えば、常夏なのだが)、実際には雨季と乾季が半年ずつで、乾季には結構冷え込む。

と言っても、私がここに住み始めてからの3年間は、雨季と乾季の境目がはっきりせず、雨季でも雨が降らなかったり、乾季でも雨が降り続いたり、割合だらだら年中暑かった。

が、今年の乾季は寒いのである。

どれだけ寒いかというと、朝晩はフリース、首にはショール、昼でも長袖、夜は足湯という按配。

最初の頃は、このキリリとした涼しさが温帯育ちの身に懐かしく、寒い寒いと言って喜んでいたが、なんと3度も風邪を引くに至って(今3度目。飲んでもいないのに二日酔いのような頭痛が続き、喉の痛みが気管支に下りてきて、咳が出る)、「いつまた暖かくなるのかな」と気弱な考えが頭をよぎるようになった。

まったく人間とは、ないものねだりなものである。


鶏が横切るのどかな通り


それがここ数日、朝夕の冷え込みがぐっとゆるまり、日中「暑い」と思うようになった。

今日は久しぶりにTシャツで外出しても、寒くなかった。

よく晴れて、からりとした、気持ちのいいお天気である。

バイクも整備してもらったし、買い物の帰りに遠回りをしてみたら、田んぼで凧揚げ大会をやっていた。


「凧揚げ大会」


福島の子どもたちは、夏だというのにマスク、長袖、長ズボンで、外で遊ぶことも、プールに入ることもできない。

思い切り深呼吸することもできない。

先日帰国した福島のMちゃんの故郷も、ウブドのような田園地帯で、きれいな場所がたくさんあるのだそうだ。

ご実家でお米を作っているので、Mちゃんは生まれてこの方、一度もお米を買ったことがないという。

自分の家で作ったお米を井戸水で炊くとどんなにおいしいか、Mちゃんは聞かせてくれた。


私がマイケル・ジャクソンくらいお金持ちだったら、福島の子どもたちをバリに招いてあげられるのに。

今は祈ることしかできない。

どうか除染の技術が見つかりますように。

もとの自然の豊かな福島が戻ってきますように。

福島の子どもたちが思い切り深呼吸をして、外で遊べるようになりますように。


ちょっとかわいい電柱の貼り紙