10年前、初めてバリに来たとき、ここウブドの宿で知り合ったMちゃんがやって来た。
Mちゃん自身はリピーターで、何度もバリには来ていたのだけれど、今回は6年振り、7回目のバリになる。
Mちゃんと私は10年前にウブドで、その後8年くらい前に東京で会ったきりだったから、実に8年振りの再会になる。
10年前会社員だったMちゃんは、その後紆余曲折を経て、福島の小学校の先生になった。
3月11日の震災で、海沿いにある学校は、道1本手前まで津波が押し寄せたという。
しかも原発から32kmという距離。
地震、津波、原発と、大変な状況にありながら、小学校の先生という仕事を心から楽しんでいる明るいMちゃんだけれど、心身には相当疲れがたまっているに違いないと思い、中心街から離れた静かな宿を紹介した。
朝、宿に迎えに行ってみると、昨夜遅くの到着にもかかわらず、朝5時には目が覚めてしまったという。
10年前に泊まった懐かしの宿を一緒に訪れてみた。
随分規模を拡張したけれど、当時のスタッフもまだ働いていて、10年前の気持ちが甦った。
大好きだった田んぼが見渡せるプールもそのまま。
あとで聞いた話では、この田んぼは景観保存のために宿が10年間お金を払って維持しているのだそうだ。
ウブドは土地バブルで、この3年の間にもどんどん田んぼがつぶされて建物が建っているから、さもありなん。しかし10年経ったら、この田んぼもどうなってしまうか分からない。