2011年6月2日木曜日

祝島のこと


奇跡の海に原発計画 上関原発建設計画に揺れる... by PMG5


瀬戸内海に祝島という小さな島がある。

29年前、対岸の長島に持ち上がった上関原発建設計画に、島全体で反対し続けてきた島だ。

福島第一原発事故が起きる直前まで、体を張って建設を阻止しようとする反対派の住民と支援者の方々と、建設を強行しようとする中国電力との間で、緊迫した状態が続いていた。

その様子が、毎日のように私が参加しているメーリングリストに流れてきた。

中国電力に抗議して、ハンガーストライキを決行した若い男の子たちもいた。

それなのに、当時の私は原発に対してまったく無知で、原発はないほうがいいけれど、反対しても国は強行してしまうのだろうな、とあきらめに似た気持ちで、何も行動を起こさなかった。

今振り返るとほんとうに恥ずかしい。

だから、祝島ということばは私の中で後ろめたさを呼び起こす。


そのずっと気になっていた祝島の映像を初めて見た。

圧倒された。

その海と自然の美しさ。

そして何より、体を張って反対し続けてきた漁師のおじさん、おばさんたちの人間としての美しさ。

ピカピカの笑顔。

ツルツルの魂。

目の前の海がすべてを与えてくれる私たちの財産。

いいものを食べたいとか着たいとか思わない。毎日健康で野良仕事ができることがいちばんの幸せ。

自然と共に生き、自然の恵みに感謝し、足るを知る人たちは、原発を誘致すると入る莫大な交付金には代えられないものがあるという揺るぎない価値観をもっている。

かっこいいな。小出先生みたいだ。

心から思う。原発なんて作っちゃいけない。


音楽プロデューサーでap bankをやっている小林武史さんが先日祝島を訪れ、小出先生、祝島の山戸孝さんと対談をしてきたらしい。そのときの感想がこちらに書かれている。

一部を引用する。

僕は鼎談前日に、島民の方々とお酒を酌み交わして
祝島に関わるニュース映像のビデオや、
歴史を物語る写真集などを見せてもらったのですが、
とにかくみんな元気なんです。
何かに反対運動を起こす
独特の悲壮感のようなものがほとんど感じられず、
漁業や農業など、島と自然と繋がっているというか、
根を張っている生命力が、
普通にどのおじさんやおばさんの顔にも
表れているというか、輝いているというか・・・
小出さんは然したる根拠もなく、
上関原発は成立しないのではないかと震災前から言っていたらしいけれど、
それも島の人達の根を張った生命力みたいなものが
お金や権力の渦を寄せ付けないだろうと感じていたみたいです。

私はとても共感する。


さて、問題の上関原発建設計画だが、527日、山口県周南市議会が上関原発建設中止を求める意見書案を全会一致で可決したという良いニュースがあった。ただ中国電力が建設を中止したわけではないので、今後も注視していく必要がある。


祝島で上関原発反対運動をしている祝島島民の会については:祝島島民の会ブログ

祝島島民の会が主催している上関原発計画の撤回を求める全国署名についてはこちら

別団体が主催しているオンライン署名はこちら