
6月16日付けで発表された文科省と米国エネルギー省による第2次航空機モニタリングの測定結果を改めて見てみた。
セシウム137の地表面への蓄積量に注目してみる。
単位はBq/m2で、いちばん低い濃い青は100K Bq/m2(100,000 Bq/m2)未満となっている。
これ、巧妙だな、と思った。
日本の法令では4 Bq/cm2を超える汚染の恐れのある場所は放射線管理区域に指定されることになっている。
4 Bq/cm2を/m2に直すと、40,000 Bq/m2になる。
つまり、40,000 Bq/m2以上の部分は放射線管理区域並の汚染を受けていることになる。
ところがこの図では100,000 Bq/m2未満が一緒くたにされているのである。
京大原子炉実験所の小出先生は「日本の法令に照らせば、ほぼ福島県全域を放射線管理区域に指定しなければならない状態になっている」とおっしゃっていたので、おそらくこの濃い青の部分はほぼすべて40,000 Bq/m2以上とみていいだろう。
さらに、100 km(南部は120 km)以遠の日本全国の広域汚染地図をなぜきちんと示さないのだろう。
チェルノブイリの汚染地図を見ると、300 kmの彼方まで15 Ci/km2(約555,000 Bq/m2)以上の高汚染地域がまだらに点在しているのが分かる。
この汚染地図が発表されたのは事故から3年も経ってからだそうだ。しかも、綿密な測定をして分かったのではなく、子どもたちに異常が出始めて、やっとその場所の線量が高いということが分かったというのだ。
日本の法令に照らせば1 Ci/km2(約37,000 Bq/m2)もすでに放射線管理区域並だということを考えると、その距離は700 kmくらいにまで及んでいる。
西日本だって油断はできない。

