2011年6月25日土曜日

原発周辺は小児ガンの発生率が高い

原発は事故を起こさなくても、通常運転していても、日常的に、高い煙突から「微量の」放射能を含んだ蒸気を排出し、「微量の」放射能を含んだ温排水を海に放出しているのだそうだ。(※この温排水により、100万キロワットの原発1基は、1秒間に70トンの海水を7℃温めている。原発は「海温め装置」である、ということは以前書いたので、ご参照ください。)

参考投稿: 原発は持続可能な低炭素社会の実現につながる?


近隣の人たちはその「微量の」放射線を長期間浴び続けているわけで、原発の近辺では小児白血病や小児ガンの発生率が高いということは昔から経験的に言われてきたようだ。


ドイツ政府はこの問題について綿密な調査を行い、その結果を2007年に発表した。

それによると、原発から5km以内は全小児がん、小児白血病の発生率が他の地域に比べて有意に高いという結論が出ている。


これはあくまで、原発から居住地までの距離と発ガン率の因果関係であり、原発から放出される放射能と発ガン率の因果関係ではない(後者についてはドイツ政府が調査を継続しているそうである)。とは言え、原発の近くに住む子どもの発ガン率が高いということは立証されたわけで、これが分かってもなお原発を造ろうというなら、それは原発がなければガンにならなかった子どもをガンにすることに他ならないのではないか。


情報源: 原子力発電所周辺で小児白血病が高率で発症―ドイツ・連邦放射線防護庁の疫学調査報告― 澤井正子(原子力資料情報室)

参考記事: 小児がん科医として、フクシマの子どもたちの命を思いやる(swissinfo.ch 2011-06-15 14:22