動画は昨日テレビ朝日「モーニングバード」の「そもそも総研」というコーナーで放映されたものだそうだ。
今まで地上波に出ることのほとんどなかった京大原子炉実験所助教・小出裕章先生と、日本大学生物資源科学部の小澤祥司氏がビデオ出演し、現在の福島第一原発事故の状況推測と、避難されている福島の住民の方々が今後どうなるのかということについて語っている。
マスメディアの報道が信用できないと気づいてから、私はもっぱらインターネットを情報源として、小出先生の解説もほとんど毎日聞いているが、こうして地上波の番組のアナウンサーや芸能人の人ごとのような反応を見ていると、この人たちはつい250kmほど先で今も進行している事態の深刻さを、今日本人として私たち全員が突きつけられている問題の重さを、いったいどのくらい認識しているのだろうかと思ってしまう。
事故が数年でうまく収束してくれたとしても、汚染は何百年も残る。
チェルノブイリは25年経った今でも30km圏は立入禁止になっていて、何十万人という人たちが故郷を失った。30km圏外の移住が必要な汚染地域は、ソ連の崩壊により移住計画が頓挫し、今でも多くの人がそこで生活することを余儀なくされている。
その健康被害の甚大さと悲惨さはさまざまな資料が伝えている。そして今も被害は続いている。被曝によって傷ついた遺伝子は、子どもや孫にも受け継がれてしまうからだ。
今後、原発作業員や住民の方々にさまざまな健康被害が出てきてしまうだろう。今の文科省や厚労省の対応を見ていれば、チェルノブイリの健康被害を過小評価したIAEAのように、また過去の公害訴訟や原発労災訴訟のように、御用学者や裁判官を動員して、被曝との因果関係を認めないだろうことは明らかだ。
起きてしまった事故の被害を最小限に食い止めるために、チェルノブイリの悲劇を繰り返さないように、今こそ日本中の英知を結集することが求められている。